2022年7月 7日 (木)

【第737回】「特別な夏を大切に。」大嶋 直樹 (芸術)

 現3年生が入学してきた春に感染症が流行して、思い描いていた高校生活が奪われる時間が続いた。たくさんの事に挑戦したくてもあらゆる事に制限され、どうせ努力しても・・・・と感じることが普通になってしまった。
 それでも、人生一度きりの高校生活をウィルスに奪われてたまるものかと、歯を食いしばり過ごしてきたみんなの姿は、これまでの3年生とは一味違った逞しさを感じる。
 今年の夏から高校野球の球場での応援が再び許可され、吹奏楽部も野球部と共に甲子園を目指し熱い応援に備えている。炎天下の中で応援し続ける事は容易なことではないけど、この夏にしかできない経験を大切にしてまた一つ成長して欲しい。
 この夏が長い人生の中でも特別な通過点になる事を心から願っている。

2022年6月30日 (木)

【第736回】「今、思うこと」O. M. (国語)

マスクをはずした君の顔が見たい

みんながみんな  今日もマスク  はずしたくてもはずせない  現実
それは感染症対策?  それは他人の目?  それは自分自身の心のバリアー?
そんな暮らしがもう2年半も続いている

マスクをはずした君の反応が知りたい

教室では  今日も深くかぶった前髪とマスクの間から  じっとみつめるまなざし

君は笑ってるの?  君は怒ってるの?  君は嘆いているの?  君は・・・?
君の反応が分からない
今のそんなにおもしろくなかった?  今のそんなにわからなかった?   声に出して教えてほしい

無反応の応答   声に出さない感動   授業中の憂鬱

日本の小学校6年生の女の子  約半数は  自分の素顔を人に見せることは今さらできないらしい
アメリカの研究  幼少期の子供は人の口角の動きで感情を読む練習をするので
今のままでは知能の低下があるとかないとか

ネット上を駆け巡る  情報  見失う  方向  もっと早く気づくべきだった  この悪影響

3密の回避  消毒液  変異株  ワクチン  ファイザー  モデルナ  副反応  そしてコロナ禍
独り歩きする薄気味悪い言葉達

新しい生活様式ってなんだ  僕らの生活は昔から変わらない
食べて   飲んで   笑いあって   話し合って   誰かを大切に思って    そして眠る
どの時代も   僕らの生活は僕らのもの   どこかの誰かに決して奪われたりしない

マスクをはずした君の本当の声が聞きたい

今は「まだ」なのかもしれないけれど  こんな毎日を当たり前に思ってしまうのが怖い
黙食  黙浴  無反応   次は何を無くせばいい?
僕らは全力で毎日を生きる  おかしなことにおかしいと思えることが  正気を保てるささやかな抵抗
マスクだらけの現実をおかしいと言える  だから今はまだ我慢できる
サムデイ  いつの日かきっと

マスクをはずして笑い合いたい
マスクをはずして叫び合いたい
マスクをはずして歌い合いたい

マスクをはずして  もっと大きな声で  

君の未来のために

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夜明け前  誰もいない  初夏の海岸  マスクをした少年

君は誰のために
頑張っているのか・・・

2022年6月23日 (木)

【第735回】「不思議な力」植木 大 (保健体育)

 男子卓球部は、6月の石川県総体(24大会連続優勝)、北信越総体(21大会連続優勝)と学校対抗戦を無事に戦い抜きました。北信越大会の開会式では、昨年の20大会連続優勝を特別表彰していただきました。いただいたトロフィーには感謝という文字が刻まれています。開催県、富山県委員長のK先生から事前に私の好きな言葉を聞かれまして「感謝」とお伝えしたところ、お気遣いいただきました。
とても素敵なトロフィーに感動しています。K先生、ありがとうございました。
 思い返すと何度も負けを覚悟した試合を思い出します。あと1点で負けという試合も多々ありました。しかしながら、不思議な力が勝利へと導いてくれます。言葉では説明できませんが、とてつもない力がそこに存在します。私は神様などの存在は信じてはいませんが、人には不思議な力があり、運だとか気の流れなどをしばしば感じることがあります。
もちろん不思議な力だけで勝利しているとは言いません。そこには生徒たちの日頃の努力や色々なものに対しての準備があってのことだと思います。
 しかし、勝負の世界にいると不思議な力に遭遇します。私はその力を手に入れたく、生徒たちには日頃の生活の過ごし方や練習に対する姿勢などを話します。卓球部がおこなっている小学生の見守り活動はその一つです。私自身も生徒と一緒に見守り活動やゴミ拾いを実施しています。ゴミ拾いで不思議な力が手に入るとは言いませんが、生徒や私にとって何らかのプラスがあることは間違いありません。今後も継続していこうと思います。
 そして「感謝」です。「感謝」の気持ちが生徒たちの成長を高め、人間力をアップさせ、不思議な力を与えてくれるものと信じています。トロフィーに刻まれた「感謝」を眺めながら、私自身が「感謝」を忘れないように日本一を目指し努力していこうと誓いました。

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2022年6月16日 (木)

【第734回】「マザーテレサの言葉から」I. I. (国語)

私は、長い教職の中で、何度か自分の教育理念を変えてきました。
50歳を過ぎて出会ったマザーテレサの言葉が、今の私の理念となり、
教師としての私を支えています。
その言葉を紹介します。


人はしばしば不合理で、非論理的で、自己中心的です。
それでも許しなさい。

人にやさしくすると、人はあなたに何か隠された動機があるはずだ、と非難するかもしれません。
それでも人にやさしくしなさい。

成功をすると、不実な友と、本当の敵を得てしまうことでしょう。
それでも成功しなさい。

正直で誠実であれば、人はあなたをだますかもしれません。
それでも正直に誠実でいなさい。

歳月を費やして作り上げたものが、一晩で壊されてしまうことになるかもしれません。
それでも作り続けなさい。

心を穏やかにし幸福を見つけると、妬まれるかもしれません。
それでも幸福でいなさい。

今日善い行いをしても、次の日には忘れられるでしょう。
それでも善を行い続けなさい。

持っている一番いいものを分け与えても、決して十分ではないでしょう。
それでも一番いいものを分け与えなさい。


私は、人間を育てる仕事をするにあたって、この10年、常にこのマザーテレサとの言葉とともにありました。
これらの言葉の一つひとつを実践できなかったからこそ、実践しようと努めてきました。

私は、聖人ではありません。ですから、マザーテレサのように信念をもって生き、教育に当たることはできません。

でも、この言葉を忘れずに、これからも教壇に立とうと決心しています。

このマザーテレサの八つの戒めの、一つでも行い得たと思った時、私は、満足をもって退職できることと思います。

まだまだ、これから頑張りますよ。

2022年6月 9日 (木)

【第733回】「第1回学内留学開催!」I. Y. (英語)

 6/7(火) 第1回学内留学Zoomビデオ通話を開催しました!
 昨年度は、フランスの姉妹校である、ノートルダム=シジスベール校の学生とは定期的にビデオ通話をしたり、季節のグリーティングカードを交換したり・・・
コロナ禍でも出来る活動を!と思い、活動してきました。
 今年度は第1弾として、Zoomビデオ通話を開催することになりました!
 1年生8名、2年生3名、3年生4名が参加してくれました。たくさんの生徒に参加してもらい、少しでも海外に興味を持ってくれる生徒が増えてくれたらいいなと思っています。

 事前に質問する内容を用意して、話す練習もして、いざ本番を迎えた6月7日。
 みんな緊張している様子もありましたが、原稿を見ながら一生懸命に話している姿はとても良かったと思いました。
 1つ心残りなことは、時間が来てしまい、参加してくれた生徒全員が話す機会を設けることが出来なかったことです。残念でしたが、次回はたくさん話できる機会を設けたいと思います。

 ビデオ通話が終わった後、ある生徒からは、
「ビデオ通話じゃなくて直接会って話がしたい」
という嬉しい意見も聞きました。
「海外に行ってみたい」という気持ちから、これから海外に興味がある生徒が増えてほしいです。

 もし、学内留学に興味がある生徒はぜひ、参加してください!
 今からでも遅くはありませんよ!!

20220609