【第787回】「純・日本人??」水本 勝也 (英語)
「日本から出るつもりがないので自分には英語は必要ないです。」
授業でよく聞くセリフですが、振り返ってみると自分自身、中学・高校時代に同じようなことを言ったことがある気がします。でも今の時代、英語を必要としない又は日常の中で英語を全く使わない日本人は限りなくゼロに近いと言えます。例えば世の中の多くの高校生が閲覧したり投稿したりしているTikTokやInstagramやYouTube、日本語に変換してみてください。インターネット、オンライン、ゲーム、コンビニやスーパー、、、‘和製英語’もたくさんありますが、全部英語です。グローバルな時代を生きている現代の日本人はもれなく英語なしでは会話や生活に支障をきたしてしまうでしょう。
逆に、大人気のアニメ「鬼滅の刃」は大正時代の初期が舞台になっていて、物語に登場するあらゆるキャラクターは当然、純粋な日本語のみで会話しています。
主人公の炭治郎が鬼と戦っている時に言う「見えた、隙の糸」はおそらく「チャンスだ!」という意味で、現代人ならカタカナ英語で簡単に言える言葉を独特の表現に変換している言い回しです。時代背景を考えると、物語の中で頻繁にそんな英語が出てきたとしたら違和感を覚えますよね。
現代でも同じように、例えば「大谷翔平がまたホームラン打ったね」をわざわざ「本塁打を打ったね」と言う人がいたら少し違和感があります。英語が大嫌いな人でも、英語を日本語に直す方が「気持ち悪い」と感じてしまうようになっているんです。みんな、ちゃんとグローバル化の流れに乗せられてますよ。
今突然に世の中から英語が無くなってしまったとしたら、本当に純粋な日本語だけで人と会話できる自信はありますか?個人的には絶対ムリ。。。
試しに、1日英語を使っちゃいけないゲームでもやってみてください。早速「ゲーム」と言っちゃったのでアウトですw
英語なんていらないと言っている自分が、普段からどれだけ英語を使っているか気づけますよ。
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2019年は12名のフランス人学生が金沢に来て、本校学生と1週間のホームステイをしました。私たちは、彼らに私たちの学校と日本のおもてなしを示すことができてとても興奮しました。フランスの学生は多くの活動に参加することができました。


