2022年11月6日、新生遊学館高校女子駅伝競走部の挑戦は27秒差の2位という結果であった。連覇に向けての挑戦は非常に悔しい結果となった。
3年生1人、2年生1人、1年生5人の計7名が令和4年度のチームだった。女子の高校駅伝は1区6km、2区4.0975km、3区3km、4区3km、5区5kmの21.0975kmを計5人で襷を繋ぐ。そう考えると、誰一人として欠けることの許されない緊張感漂う1年だったなとつくづく思うのである。
春から秋にかけて東西南北、様々な遠征や合宿を重ね、準備をしてきたが「27秒」と届きそうで届かない差での敗北であった。
「勝てる!勝つんだ!」と日々自分や生徒に言い聞かせ、かつ勝ったときにチームみんなで喜んでいるシーンを日々イメージし続けてきたが故に悔しさも際立っていた。
少ない人数ながら、励まし合い、高めあい、時にはぶつかりながら、ここまでやってきた
7人をどうして勝たせてあげられなかったのか。京都の街のあの歓声を感じて欲しかった。
そんな思いばかりが自分の中を駆け巡った。本当に悔しかった。
そんな中、私が中学生の頃に出会ったある言葉を思い出した。
「打ちのめされたことのない選手などかつて存在したことはない。
ただ一流の選手はあらゆる努力を払い速やかに立ち上がろうと努める。
並の選手は立ち上がるのが少しばかり遅い。
そして敗者はいつまでもグラウンドに横たわったままである。」
これはテキサス大学のフットボールのコーチであったダレル・ロイヤル氏が夏休み帰省中の部員に宛てた手紙の一文だ。正直、私自身何をするにも手につかない様な心境だった。
ただ、時間は待ってくれない。悔しさに支配される訳にはいかない。
それじゃあ、やることはただ一つ。また、次に向かって立ち上がるしかない。
一流かどうかはおいといて…。
11月8日、練習再開時にこの言葉をチームで共有し、新たなスタートとなった。
そこから時間が経ち、今日を迎え、北陸の厳しい寒さの中、春に向けて淡々と準備している。
勝つことばかりが全てかというとそうではないのかもしれない。
しかし、勝って食べるご飯はとびきりうまい。
そして、目標に向かって共に努力した仲間は一生の宝である。
どうせやるならいい思いをしたっていいじゃないか。
さぁ!京都、行こう!
いつも遊学館高校女子駅伝競走部の応援・サポートに感謝しています。
これからもチーム一丸となって頑張っていきます。よろしくお願いします。