2023年3月 2日 (木)

【第772回】「胴上げ」中川 光雄 (保健体育)

 胴上げとは、祭事において特定の者に対して、あるいは偉業を達成した者や祝福すべきことがあった者を祝うために、複数の人間がその者を数度空中に放り投げる所作をいう。

 本校硬式野球部でも、これまで夏の県大会で優勝した際に、監督や主将が胴上げされていた。
令和4年度の夏の県大会は、私にとって監督としてはじめて臨んだ夏の大会だった。結果はベスト8。優勝した星稜高校に惜敗した。
 惜敗した当日本校グラウンドにて、優勝したわけでもないのに、私は3年生達に胴上げしてもらった。
 小さい頃からの目標だった甲子園に出場できず、悔しくてたまらない子達が、負けたその日にこれまでの感謝の気持ちですといって行動を起こしてくれた。
遊学館野球を通じて、立派に成長してくれたと実感させてもらった出来事だった。

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3年生諸君、卒業おめでとう!!
新たなステージでさらなる活躍を祈っている。

2023年2月23日 (木)

【第771回】「Stand Up!!」永井 秀篤 (地歴・公民)

 2022年11月6日、新生遊学館高校女子駅伝競走部の挑戦は27秒差の2位という結果であった。連覇に向けての挑戦は非常に悔しい結果となった。
 3年生1人、2年生1人、1年生5人の計7名が令和4年度のチームだった。女子の高校駅伝は1区6km、2区4.0975km、3区3km、4区3km、5区5kmの21.0975kmを計5人で襷を繋ぐ。そう考えると、誰一人として欠けることの許されない緊張感漂う1年だったなとつくづく思うのである。
 春から秋にかけて東西南北、様々な遠征や合宿を重ね、準備をしてきたが「27秒」と届きそうで届かない差での敗北であった。
 「勝てる!勝つんだ!」と日々自分や生徒に言い聞かせ、かつ勝ったときにチームみんなで喜んでいるシーンを日々イメージし続けてきたが故に悔しさも際立っていた。
少ない人数ながら、励まし合い、高めあい、時にはぶつかりながら、ここまでやってきた
7人をどうして勝たせてあげられなかったのか。京都の街のあの歓声を感じて欲しかった。
そんな思いばかりが自分の中を駆け巡った。本当に悔しかった。

 そんな中、私が中学生の頃に出会ったある言葉を思い出した。

「打ちのめされたことのない選手などかつて存在したことはない。
ただ一流の選手はあらゆる努力を払い速やかに立ち上がろうと努める。
並の選手は立ち上がるのが少しばかり遅い。
そして敗者はいつまでもグラウンドに横たわったままである。」

 これはテキサス大学のフットボールのコーチであったダレル・ロイヤル氏が夏休み帰省中の部員に宛てた手紙の一文だ。正直、私自身何をするにも手につかない様な心境だった。
ただ、時間は待ってくれない。悔しさに支配される訳にはいかない。
それじゃあ、やることはただ一つ。また、次に向かって立ち上がるしかない。
一流かどうかはおいといて…。

11月8日、練習再開時にこの言葉をチームで共有し、新たなスタートとなった。
そこから時間が経ち、今日を迎え、北陸の厳しい寒さの中、春に向けて淡々と準備している。
勝つことばかりが全てかというとそうではないのかもしれない。
しかし、勝って食べるご飯はとびきりうまい。
そして、目標に向かって共に努力した仲間は一生の宝である。
どうせやるならいい思いをしたっていいじゃないか。
さぁ!京都、行こう!

いつも遊学館高校女子駅伝競走部の応援・サポートに感謝しています。
これからもチーム一丸となって頑張っていきます。よろしくお願いします。

2023年2月16日 (木)

【第770回】「学び方を学ぶ」D. D. (数学)

 みなさん、「なぜ勉強するのか」と聞かれたらどのように答えますか。
  • 受験に必要だから
  • 将来必要になるから
  • その学問自体に興味があるから
  • 進級、もしくは卒業するためにやらないといけないから
他にもあると思いますが、多くの人がこのように答えるのではないかと思います。私も学生の頃は、受験に必要だから勉強しないといけないと思っていました。また、学校で勉強したことを将来使うかといわれたら、教員のような専門性を必要とする職業以外ではあまり使わないと思います。そう思うと尚更勉強する意味はどこにあるのか疑問になりますよね。しかし、私は勉強する本当の目的は「学び方を学ぶ」ことだと考えています。

 「学び方を学ぶ」とは自分にあった勉強の仕方を身につけることであると考えています。将来社会に出て働くと、分からないことだらけであり、多くの課題にぶつかります。それらを乗り越えるには、さまざまな知識や技術を身につけるとともに、試行錯誤して行動していく必要があります。これは普段の勉強と同じではないでしょうか。例えば、定期考査で平均60点取るという目標があるとすれば、どの科目で何点取るか考え、時間割を見て勉強する計画を立て実行していく。もし、目標の点数を取れなければ、次回から改善をしていく。この流れこそが先ほど言ったことではないでしょうか。

 みなさんは、義務教育ではないので、最低限の勉強をしなければ進級、卒業はできません。どうせ勉強をしなければならないのですから、何か1つでも自分のためになるような勉強をしてみてはどうでしょうか。

2023年2月 9日 (木)

【第769回】「お礼参り」寺山 いずみ (養護)

 「お礼参り」と言えば、願いが叶ったお礼として、神社や寺に参拝を行うこと、または、不良たちが、卒業後に学校や教師に嫌がらせをするや、やくざが刑期を終え、自分たちを告発した者に仕返しをする。などありますが、保健室にも、私が「お礼参り」と呼ぶ現象があります。
 1月も半ば過ぎ、3年生の学校生活も残りわずか。こんな時期になると「あら、元気だった?進路は決まったの?最近どう?」と、久しぶりの3年生が保健室に来ます。
「あの子、元気かな?」とか、「保健委員だった彼は、進路決まったかな?」と、思っていると不思議と顔を見せに来てくれるのです。
 今でも思い出される数年前の「お礼参り」があります。
 ちょっと大人っぽいJKで、1年か2年の時に保健室横のトイレ掃除の担当でした。(今は、コロナ感染対策のため、トイレ掃除は業者がしています)掃除の時間以外は顔を合わせることもなく、3年生になってからは、見かける程度でした。
 そんな彼女が、3学期の期末テストの時に保健室に来て、卒業後の話などをしていたのですが、私の机の周りを見て、「先生、黒板の書類ぐちゃぐちゃやね、ありえんし。トイレ掃除の時は、あんなに厳しかったのに・・・」と言い出しました。ごもっとも!と、苦笑いする私に、「先生、一緒に片付けてあげようか?」と。優しい言葉を続ける彼女。素敵な大人になったなぁ~と思い、「一緒に」がうれしくて、心が温かくなりました。
そして、今!モネちゃん、一緒に片付けて~と思いながら、成長しない自分を反省中です。
 今年も、「ああ~お礼参りだな~」と、思うことが2つ3つ。ありがとう。

2023年2月 2日 (木)

【第768回】「ブルーロック」A. H. (理科)土谷 悠成 (地歴・公民)

 私事ですが、最近、『ブルーロック』というサッカー漫画を読み始めました。まだ15巻までしか買っておりませんが、2023年1月現在、22巻まで発売されております。楽しみは小分けにして、長く楽しみたい性分なので手間はかかりますが間をあけながら購入していくつもりです。
 とにかく面白いです。スポーツ漫画を購入していこうと思ったのは『スラムダンク』以来です。このブログで漫画の内容に触れてしまうのは色々と問題がありそうですが、登場人物の1人が言った言葉がとても印象に残りました。
  「武器をもてストライカーよ!!」
  「己だけの武器を」
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  「見極めろ!!思考しろ!!その肉体と脳でお前に何が出来るのかを!!」

 私はサッカーをしておりませんのでストライカーになるための武器は必要ありませんが、人生を歩むにあたって「自分に出来ること。それを実現するための自分の武器」は何があるだろうか・・・・と考えさせられました。
 皆さんはお持ちですか?「自分に出来ることを実現するための武器」を?