2008年5月28日 (水)

【第40回】ありがとう植木 大 (保健体育)

 今年は北京オリンピックの年である。私もスポーツを愛する一人として楽しみにしている。

 しかし、頭の中は来月(6月)のインターハイ予選で頭がいっぱいである。何故なら、この大会で負けてしまうと一年間がすべて台無しになってしまうからだ。私は「日本一」を目標に選手達と毎日練習に励んでいる。それこそ盆も正月もない、365日一日も休まず練習している。選手は3年間だが、私は12年間こうした日々を過ごしている。

 今大会が勝利できれば、石川県大会11年連続優勝となる。ちなみに北信越大会は7年連続優勝中である。卒業生の残した記録を閉ざすわけにはいかない。いつもプレッシャーとの戦いである。

 選手達も「日本一」へと努力している。昨年はインターハイで5位、国体で3位であった。日本一まで近いようで遠い、今年はどんな年になるのだろう?出来れば表彰台の一番高い場所に立っていたい…練習をするしかない。「日本一」を夢で終わらせないためにもやるしかないのだ。

 今年の予選は小松市総合体育館で行われる。是非、選手達のパフォーマンスを見て頂きたい。きっとオリンピックに負けないぐらいの感動を与えてくれるであろう。

 最後に、いつも陰ながら応援して頂いているOBや保護者に感謝を申し上げると共に、今後ともご協力をお願いします。また、普段は言えないが、妻を始めとする家族に「ありがとう」と言うとともに、もう少しの間、夢にお付き合い願いたい…

2008年5月21日 (水)

【第39回】天は…I. I. (国語)

「天は二物を与えず」という慣用句があります。
広辞苑には「一個の人間は、そう幾つもの才能や長所を持っているものではない」とあります。たしかに人間には、人生において発揮できる能力は数多くありません。だから、「天は二物を与えず」を「ひとつこれだという自分の誇れるものを見つけたら、それを極めよ」というふうに僕は解釈していますし、この言葉の意味を具現化した「自分の一番を見つけよう!」は、本校のモットーでもあります。

 ところが、例外はあるものです。

 第35回目の山本雅弘先生のコラムをご参照願いたいのですが、野球部の一期生が、今春大学を卒業し社会人として巣立ちました。その12名のうちのひとりから、この3月末に電話がありました。

 「先生、おかげさまで無事、早稲田を卒業しました。ありがとうございました!」

 山本先生が、野球人として挫折してしまったと心を残されている生徒の一人からです。
 僕は、彼の2年生の時の担任でしたが、卒業してからも、彼は、時折近況報告をしてくれましたし、母校の野球部の試合の応援にも顔を出していました。そのつど、最後には「ありがとうございました!」とさわやかな挨拶を残します。僕はいつも「何もしてやれてないのになあ」と恥ずかしい思いをしています。

 本校の野球部は「〈感謝〉の気持ちを常に持って、練習に試合に臨め!」と教えています。「今、自分があるのは、自分を支えてくれている多くの人たちのおかげであり、その人たちへの〈感謝〉の気持ちでプレイする」という、すがすがしい教えです。彼は、卒業してもなお、その教えを忘れずに実践しているのでしょう。山本先生の教えは、野球を超越して、彼の心に生き続けています。

 天は、彼に、甲子園大会に出場できるまで努力する才能と、人間としての才能「人格」を与えたのです。もっとも「人格」は、教えられたのち、自分自身で獲得したとも言えるでしょう。

 今月、彼は、遊学館高校出身者初の弁護士を目指して、司法試験に挑戦します。近いうちに、また彼から、電話がかかってくると思います。

「先生、おかげさまで無事司法試験に合格しました。ありがとうございました!」

きっと天は、彼に三物目を与えますね。

2008年5月14日 (水)

【第38回】この春、巣立っていった卒業生諸君へ…ちゃんと朝食をとっているか?松田 淳 (地歴・公民)

3月1日の卒業式から、いつの間にか2ヶ月半が過ぎている。
一緒に過していた日々もずっと昔のような気がする。
名古屋へ、大阪へ、東京へ、全国に散って行った、そして、この地元でも頑張っている卒業生諸君!元気か!?『辛いとき、悩んだとき、遊学のホームページや卒業アルバム見ると元気出るぞ』と、送り出したあの日々から2ヶ月半、そろそろ新生活にも慣れている頃。

ちゃんと朝食をとっているか? インスタント食品ばかりじゃだめだぞ。外食するにしても、せめてバランスよく定食にしなさいよ。(笑)入学・入社当初の緊張感も少しずつ取れ、雰囲気にも慣れてくる今頃、大人達が“五月病”と名づけている、ちょっとした倦怠期がやってくる。何となくヤル気が出てこない、ボ~ッとしてしまう、サボり癖がついてしまう…大丈夫か?

高校生活はおもしろかったよね。
勉強に、部活に、友達付き合い、お昼のお弁当にすら一生懸命、燃えていたよね。春のバーベキュー遠足や体育祭、学園祭と思い出すなぁ。それぞれのクラスに特長があって、本当にいい学年だったよ。

さて…、みんなの今の10代の終わりから20代の初めは人生の中でもとても大切な時期。この大切な時期をどのように過すかで、このあとの生き方も大いに変わってくる。がむしゃらに汗をかいた人。多くの人と出会った人。多くの書物、多くのいい文章や言葉に触れた人。自分って何なんだろう…と悩み続け、答えを探し続け、日々もがいた人。「この人だ」と思えるような人生の師に出会った人。人それぞれさまざまだろう。高校というカッチリとした枠の中から、すべて自分に責任がかかってくる世の中に、飛び込んでいったみんなに、ぜひ伝えたい。このHPを読んでいてくれているかい?

“五月病”なんてもったいない! 時間は限られている。
みんなが『あっという間の高校生活だった』と漏らしたように今の生活もあっという間に過ぎていく。常に前向きに何かを探し、前向きに迷い、前向きに悩む…。それぐらいがちょうどいい。本当の『遊学』は今、始まったばかり。高校生活3年間で多くの先生から、幸せになるための、人生を豊かにするための方程式はこの遊学で学んだはず。無知の知…もっと自分に経験を積もう。時には書を捨てて野に出よ。人から学び、今という時間を生きていることに感動しよう。君だけが演出できる人生だ。

自分にしかできない、自分の足でしか歩めない道を探そう。君の人生、まさに「生涯、遊学の人」であれ。まだまだ自分は進化すると信じよう。自分の心の中に信念をつくろう。いいこだわりを持とう。「らしさ」を大切にしよう。

体の奥から沸き起こってくる小さなエネルギーとヤル気を大切にしよう。新しいことに出会える喜びを心と体全体に感じよう。日曜日の静かな校舎、職員室から見える青空…この空は君住む町へと続いているのかな…

このエールがみんなに伝わりますように。
がんばれ、遊学人! ファイト、遊学の風!まだまだ止まるのは早すぎる。振り返るには早すぎる。朝起きたら、自分に言い聞かせよう。「さてと、今日はどんな一日にするかな?」と笑顔で立ち上がろう!

それでも、最近心が疲れているな…と思ったら、いつでもおいで。
遊学はいつでも君たちの陣地だ。遊学は君達の青春のふるさと、そんな学校だ。

(第38回−終わり)

2008年4月30日 (水)

【第37回】高校生の君たちへ あえて勉強の話をしよう渡辺 祐徳 (英語)

◆それぞれの舞台で活躍する生徒たち◆

 遊学館高校には、さまざまな場面で活躍している生徒が大勢いる。中でも、卓球、バトントワリング、駅伝競走、野球などの部活動で、全国レベルの実績を収めている生徒や、ボランティア活動やスピーチ・コンテスト等で表彰を受けた生徒たち、その他にも挙げば切りがないほど多くの舞台で、みんなががんばっている。

 私はその中で、「勉強」という舞台のことを書いてみたいと思いう。決して派手な活動ではなく、地道だけれども、すべての生徒が取り組まなければならない。「勉強」という言葉はいかにも重々しく、とっつきにくいと感じるかも知れない。

 私も正直、勉強が好きだとは言えないし、高校生のころは、苦手な科目はいつも後回しにしていたと思う。しかし、少し考え方を変えるだけで、勉強もずいぶん楽しくできるということがわかった。一度で多くは書ききれないが、恥ずかしながら私自身の体験談も含めて、高校生の君たちに参考にしてもらえれば幸いだ。

◆敏感な「興味のアンテナ」を持とう◆

 高校生にとって高校生活の大半を過ごすのが、教室で授業を受けている時間だ。だから、学校生活そのものが楽しいか、充実しているかは、授業を面白いと感じるか、理解できるかにかかっていると言ってもいい。また、少しでもたくさん勉強しておいたほうが、よりよい進学先や就職先を選択できることも、高校受験を経験してきた君たちには容易に想像がつくと思う。

 では、どうしたら授業が面白くなり、理解できるようになるのか。それはまず、君たち自身が、「知りたい」「わかるようになりたい」という気持ちを持つことだ。常に敏感な「興味のアンテナ」を持って、本を読んだり、辞書で調べたり、授業の予習や復習をしたり、友達や先生に質問しよう。そして、「知る喜び」「わかる喜び」を一つでも多く体験してほしい。

◆通学路にあふれる英語◆

 私が英語を面白いと感じたのは、小学校5年生のころ、あるものに興味を持ったことがきっかけだった。それは,通学の途中で目にする自動車の名前だ。“Bluebird”、“Corolla”、“Crown”、“Laurel”、“Mark II”…「ローマ字とは違うな」「これが英語のつづりなのかな」

そのうちに、テレビのコマーシャルや店の看板、雑誌などに書かれている英語が気になりだした。“Shop”、“Store”、“Books”、“Cleaning”、“Bowling”、“Restaurant”…当時は、英語は中学校に入ってから始めるのが当たり前で、英会話教室に通うことなども、思いもつかなかった時代である。

それでも、通学路や身の回りにあふれる英語を、ただ興味の向くままに見ていただけだが、無意識のうちに単語を覚え、英語の特徴をつかむ練習になっていたと思う。もちろんそのころはまだ、自分が将来英語の教師になるとは、想像もつかなかった。

◆どうして「おじさん」が「ウ○コ」なの?◆

 中学校に入って、新しい制服、新しい友人…何もかもが新鮮だ。そんな中、初めての英語の授業が始まった。文法的なことはまだ知らなかったが、自分の知っている単語がいくつも出てくるのはうれしかった。英語のあいさつなどの表現も興味を持って覚えることができた。

 ある時、大きな疑問が湧いた。その当時は、学校にAETの先生はまだおらず、外国人の発音に触れることができるのは、先生が授業中に教科書の朗読テープを聞かせてくれるときだけだ。最初に先生のあとについて発音練習をしてからテープを流してくれるのだが、先生とテープの外国人の発音がまったく違うのだ。

これには本当に驚いた(当時の先生、ごめんなさい)。“Yes, it is.”という簡単な表現でも、先生の発音は、はっきりと「イエス、イッティーズ」と非常にわかりやすかったが、外国人の発音は何度聞いても、「イェース、イリーズ」としか聞こえないのだ。おまけに“uncle(おじさん)”が「ウンコー」と聞こえたときはショックだった。「どうしておじさんがウ○コなんだ?」こうしたことがきっかけで、英語の発音にも興味を持った。

この続きは、また機会があればさせてもらおうと思う。
高校生の君たちは、ぜひ興味を持って、「知りたい」という気持ちを大切にして勉強してほしい。その気持ちがあれば、勉強も少しは面白くなり、成果も上がると信じている。

2008年4月23日 (水)

【第36回】サウナで始まる私の習慣Y. M. (地歴・公民)

 とある公立高校の先生とスポーツクラブのサウナでよくご一緒させていただきます。一緒に身体を動かして汗を流すわけでもなく、時間を合わせてサウナに入るわけでもないのですが、そこでお話できる時間が楽しくてたまりません。そんなある日にその先生が毎朝、門の前に立ち指導をされているということを伺いました。

 朝の忙しい時間に自分にはとてもできないと思っていましたが、ちょうどその話を聞いた頃に小さなことでもいいので何か継続して新しいことを挑戦してみようと思っていたので、生徒の登校時間に私も校門に出てみようと思いました。

 1000人を超える生徒のうち、自分が日常的に関わっているのは担任を持つクラスの生徒、授業に出るクラスの生徒、部活の生徒ぐらいで他の生徒とは廊下ですれ違い様に挨拶を交わすぐらいである。全校生徒というのは難しいかもしれませんが、私も登校してくる生徒と挨拶を交わすことでまた生徒に対して違った見方ができるのではないだろうかと思いました。

 私自身、生徒指導を担当しているので指導ばかりの時間になってしまうという気持ちも持っていましたが…。

 校門に立ち始めてからはや半年以上が経ちます。当初予想していたものとは全く違う感覚でした。

 一番感じていることは登校してくる生徒の変化を日々感じることができることです。服装が乱れている生徒が少しずつきちんとしてくること、挨拶もしなかった生徒が自ら挨拶をしてくること、毎日慌てて登校してくる生徒がわずかながら早く校門を通過してくることなど数えればきりがないほど上げられます。沢山の生徒がわずかながら成長をしていく姿を感じる時間として校門に立つのは毎朝、非常に楽しみです。その僅かな成長を本人に伝えて自分自身の成長を感じてもらえるようにこれから声をかけられたらと思っています。

 この朝の光景は私の幼少時代を思い出します。学校に通う朝、家を出ると近所のおじさん、おばさんに出会い何気ない挨拶、何気ない会話を交わしていきます。時には身なりで注意されたりと…。そのコミュニケーションが気分の乗らない時など「がんばってきなさいよ!!」と背中を押してもらっていたような気がします。

 私は生徒を迎える立場としてではありますが「今日も一日がんばってこい!!」という近所のおじさんオーラを出せるような時間にこの朝の校門指導でできればと思っています。

 気持ちは私がこの学校にいる限り毎日、校門に出たいと思っていますが口で言うほど継続していくことは簡単なことではありませんが、言ったからにはやることと、生徒の成長する姿を楽しみながら朝の時間を過ごしていきたいと思います。

 最後に、このきっかけを与えてくださった「サウナ先生」ありがとうございます。
先生に負けないよう朝の校門指導を務めていきます。