2008年7月16日 (水)

【第46回】朝ごはん小坂 英洋 (情報)

朝ごはんを食べよう。

 今に始まったことではないが、朝食をとることは大切だといわれている。
今回、私がなぜこの話題を取り上げたかというと、今私の保育園に通う2人の子どもが「はやね、はやおき、あさごはんチャレンジ」というカードを持っており、1ヶ月間の生活をチェックしているのだ。マル(できた)が多いと、賞状がもらえるらしく、張り切っている。しかし、早起きは親ゆずりで苦手らしく、バツのこともあるが、朝食は毎日マルだ。

 我が家では、朝食は毎日の日課として当たり前のことだが、思い返してみると、私自身は物心ついた頃から結婚するまで、朝食をとる習慣がなかった。そこで、我が遊学館生は、朝食をとっているのか、そして朝食をどうとらえているのか、調べてみたくなったのだ。

 突然だが、アンケートを行うことにした。対象は、私が授業を担当するクラスとした。時間も限られていたので、各学年1クラスずつ行い、有効回答数は108で、集計結果は下の表となった。

質問 選択肢 1年 2年 3年
1.今日、朝食を食べたか はい 34 28 24
いいえ 4 8 10
2.普段は朝食を食べているか いつも食べている 32 25 18
いつも食べているが、
時々食べない
5 7 8
いつもは食べないが、
時々食べる
0 4 2
いつも食べていない 1 0 6
3.朝食を食べる場所 家、寮 36 24 27
学校 1 11 4
その他 1 1 3
4.朝食は大切だと思うか はい 37 36 31
いいえ 1 0 3

 この結果だけでは、遊学生の実態とはいえないが、高学年になるにつれ、朝食を抜いてしまう生徒が現れるようだ(質問1、質問2)。そして、時間に余裕がないのか、家で朝食を食べず、学校で食べている生徒もいる。家で作ったものを持ってきているのか、コンビニで買ったものを食べているのだろうか。しかし、大多数の生徒が「朝食は大切だ」と考えている。

 脳が必要とするエネルギーは「ブドウ糖」のみで、1日120グラムを必要とする。ブドウ糖は、ご飯やパンなどのデンプン質から作られる。食事を食べてから30分ほどでブドウ糖が作られ、脳に送られる。使われなかったブドウ糖はグリコーゲンとなって肝臓に蓄えられ、必要に応じてブドウ糖となって使われる。この蓄積は「12時間」ぐらいが限度であるため、前回の食事から時間が経っている朝は、脳がエネルギー不足を起こしている状態となる。つまり、朝食を食べないということは、学校での学習を拒否していることと同じなのだ。また、クラブ活動で朝練習をする人も、脳に送られるはずのエネルギーを使ってしまうことになるので、朝食は必須といえる。

 平成20年6月は「食育月間」。文部科学省では平成18年から「早寝早起き朝ごはん国民運動」、農林水産省では平成20年6月に「めざましごはんキャンペーン」、など朝食を含めた「食育」に対する運動が高まっている。

 遊学生はあいさつが素晴らしい。
朝にさわやかなあいさつができるのも、一日の学習がはかどるのも、すべては朝食のおかげ。きちんと朝食を食べ、いい朝のスタートを切ろう。

2008年7月 2日 (水)

【第45回】みんな大好きK. R. (地歴・公民)

「キーン♪コーン♪カーン♪コーン♪」
「バタバタバタ!」職員室前の廊下を足早に駆け抜ける音が聞こえる。
「いらっしゃーい」と同時に「すいませーん、このパンとおにぎり!!」
「私はヨーグルトと…」
少し時間が経つと、ザワザワっと職員室横の購買が溢れんばかりの人ごみになった。

…ある日の休み時間の光景である。
今年度から第二学館が建てかえられるということもあって、購買が職員室横に設置された。
授業の間の休み時間、昼休みと一見、穏やかな購買だと思いがちだが、生徒からしてみれば、これは「戦い」である。高校のとき、私もこの「戦い」に参戦していた。「絶対に今日こそは鳥釜めしを手にしてやる!!」と意気込んで、チャイムと同時に階段をばぁ~っと駆け下りていったものである。今も、小腹が空いたときに購買を利用している。もちろん、生徒がいないときだから「平和」である。(笑)

購買にはおにぎり・パン・やきそば・サンドウィッチ・文房具等と数に限りがあるが沢山のものが置いてある。おすすめはやっぱり「鳥釜めし」である。高校を卒業してからあの味が忘れられず、今も昼の弁当として食べている。

さて、ここで問題、購買で5円で買えるものは何でしょうか?答えは、購買で直接聞いてみよう。

ともあれ、遊学館の生徒から先生方まで、遊学館にはなくてはならないものの一つである。

最近、感動する出来事が昼休みの購買でありました。相変わらず混雑している購買の中で何を買おうか迷っていると、前に1年生の女子生徒と上級生の女子生徒がいました。たまたま同じチョコのパンを選んでしまった2人。すると、上級生の生徒が「あっごめん、これ食べていーよ!」と一言。1年生は「あっありがとうございます」と小声で一言。こんなさりげない光景が、とても見ていて嬉しかった。「ゆずる」という行動の中に、相手の立場になって物事を考えるというのが見え隠れしたシーンでした。このような優しさや思いやりの行動が遊学館らしさの一つだと思う。伝統というのは伝えるものではない。伝わっていくものが伝統なのかなと思いました。

ってことで今日も、購買で昼の弁当を買いに行ってきます。
手作りお弁当が恋しいね(笑)

2008年6月18日 (水)

【第43回】香港遊学K. Y. (国語)

 インターアクトクラブ(国際交流・ボランティア)の顧問を20年ほど務め、毎年のように生徒を引率し海外研修に参加した。その際の雑感を述べたいと思います。

 古いことだが、返還の前後の両年に渡り、石川・富山の代表生徒を引率し渡港することとなった。同僚の先生から「ベルリンの壁」ならぬ「香港の壁」のかけらを土産にと頼まれ、見知らぬ異文化に触れる喜びに溢れながら期待して臨む。

 香港空港に到着しての最初の感想は「異様に高いビルが密集しているなあ」ということ。この最初に感じたことが、その後の旅程中に得る感想の核となったようです。

 高層ビル群に象徴される西欧文明の臭いを、この「東洋の真珠」と呼ばれた都市の至る所で感じることができた。アジア諸国の中で、成る程一つの特異性を示していると思われる。

 ただ、不満に感じたのは日本人の旅行客が多いこともあってか、中国の一都市、あるいはアジアの一都市としての文化を感じることができなかったこと。先進的な「文明」はあるけれど、アジア固有の「文化」があまり感じられないというのが、率直な感想として残りました。

 金沢にもどってから思い起こしてみると、世界史の中での香港の役割というのも、直に香港の街並みを闊歩して、少しは理解できたような気がしました。

2008年6月11日 (水)

【第42回】新米教師からのメッセージ?尾谷 力 (地歴・公民)

 目標にしていた県総体も終わり、嫁さんに尻を叩かれつつ娘たちと本棚の整理をしました。

 部活動以外にこれといったこだわりもなく、特に趣味を持たない私ですが、「暇な時は何をしてるの?」と聞かれると、積極的に「読書です」と答えないまでも、本を読むのが実は好きです。私にとってのささやかな楽しみは、子どもを寝かしつけた後の僅か20~30分、本を読むことなのです。

 しかし、ここ数年本棚の整理をさぼった結果、棚からはみだした本が床にまで溢れ、読みたい本もなかなか探せない有様となってしまいました。

 整理していくと同じ本が3冊出てきました。2冊だったら「読んだこと忘れて同じの買ったんだ」と反省するところですが、3冊ですから「よほど読みたかったんだな」と感心していたところ、さらに驚いたことにその内の1冊は十五年前に読み終えた本でした。

 題名は『論語物語』、作者は下村湖人。なぜ十五年前に読み終えたものと判明したのかと言うと、赤線が引いてあり、感想みたいなものが書いてあったからです。教師になって3年目、教え子が国体で3位に入賞した年だったので、容易に当時の記憶がよみがえってきました。

 目を引いたのが、『自らを限るもの』と題されたお話に対する自分のコメントです。「私は力が足らないので先生の教えを貫くことができない」と嘆く弟子を、師である孔子が「精一杯やるということは、まず全力で取り組んで見ることだ。取り組んでみて力が足りないのであれば、志半ばで倒れる。倒れてみてはじめて力が足らなかったと判る。お前のように、倒れもしないで力が足らないなどというのは、全力で取り組んでいない証だ」と、励ますお話です。その横に15年前の私は、『努力の結果の国体3位。今の気持ちでやれば全国で勝負できる。自分の力を限らず取り組む』とコメントしていました。

 このコメントは、私をハッとさせるに十分なものでした。それは、一昨年まで6連覇してきた県大会に、昨年は僅差で負けてしまい、現在も狂ってしまったチームの歯車を戻せないでいるからです。そんな私を見かねた神様が、25歳当時の私を通じて、「元気出せ」とでも言われているのかな?などと思いつつ、しばらく整理を忘れて読みふけってしまいました。

 今回偶然再び手にした15年前の本ですが、今だからこそ素直に読み返すことができました。そして、どうしても全国大会に出場したかった、そのためにはどんな努力もいとわなかった15年前の気持ちを思い出し、また、25歳の私から、メッセージをもらったような気がします、「自らの力を限るな」と。

 何もないところから始まった活動、ただがむしゃらな毎日の積み重ねでここまでくることができたのです。大切なことは現状ではなく、何があってもやり通す気持ちだったのです。教師になって3年目の私に、今年18年目の私が改めて教えられた気持ちです。

 さて、このコラムを書きながらも、明日の早朝練習が、生徒たちが待っています。初心に帰ってグランドに立ちたいです。ただ15年前のコメントに一言付け加えて。自らを限らず取り組め、『チャンスは後一回』と。

 我が家の本棚はまだ片付いていません。

2008年6月 4日 (水)

【第41回】総体総文 私の楽しみO. S. (国語)

Viewimg_19 今年も高校総体・総文の時期がやってきました。

この時期には、いろいろな部活・同好会の試合を見に行って応援することが楽しみの一つになります(自分が担任するクラスの生徒の活躍する姿が見られる場合は特に)。しかし、その他にも、密かに楽しみにしていることがあります。

それは、生徒たちの「いつもとは少し違う眼」が見られることです。

今年は、既に囲碁と馬術の大会を見てきました。囲碁の対局中、馬術のコース確認中など、皆集中した良い眼をしていました。学校で、授業や休み時間などに見るのとは、また少し違う眼です。生徒たちが、試合前や試合中に集中力を高めている真剣な眼をみるのも、私の楽しみです。

今週末には県内の様々な会場で大会が開催されます。

部活動や同好会活動をしている人たちは、ほとんどがこの総体・総文のために一生懸命練習をしてきたことだと思います。精一杯集中して、これまでの練習で得たものを全力でぶつけてきてください。そして、今まで応援してくれた人に良い報告をしてください。

また、3年生は、多くがこの大会をもってクラブ・同好会活動を引退することになるかと思います。引退後は、その集中力をこれまで以上に勉強に向けてください。

そして、それぞれが希望する進路を勝ち取り、良い報告をしてくれることを期待しています。
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