2009年8月26日 (水)

【第98回】嬉しい報告谷内田 京子 (国語)

 先日、1年次に担任をした卒業生から嬉しい報告がありました。
彼は、県外から遊学館に来ました。野球部に所属し、部活と勉強の両立を目指し、その一方で、いつも元気にクラスを引っ張っていってくれました。体育祭や、学園祭ではクラスを盛り上げ、球技大会では優勝に貢献していました。

野球では、1年生大会以外はメンバー入りできませんでしたが、スタンドで元気に応援していました。そんな彼から、私はいつもパワーをもらっていました。

 彼のコミュニケーション能力はすばらしいものがありました。相手を不快にさせない会話、クラス全員を笑わせるジョーク、教科担任の先生に注意された時の謝り方。担任の私自身、学ぶことがたくさんありました。

その彼が、大学進学を勧める保護者の反対を押し切り、野球部のある専門学校に進学しました。専門学校では野球の全国大会に出場し、千葉マリンスタジアムで4打数3安打4打点3盗塁と大活躍をしたそうです。そして、倍率20倍の難関を突破し、JRから内定を頂いたそうです。

 彼の目は人を引き付ける輝きを持っていました。それは、彼が常に目標を持って努力をしていたからではないでしょうか。みなさんも、目標を定めて、努力をしてください。努力をすれば結果がついてくるのではないでしょうか。

 2学期から、頑張り時ですよ!!

2009年8月19日 (水)

【第97回】今年の夏M. K. (数学、情報)

 今年の夏は、梅雨がそのまま続いていると感じるほうが一般的かもしれない。

 梅雨が無いといわれる北海道は平年より2倍以上の降水量を記録し、秋に収穫される作物にかなり被害が加わる恐れがあり、九州北部や中国・四国地方は半年分となる降水量を3日間で記録するなど、全国各地で被害が相次いでいるという状態にある。
そのせいか、夏の電化製品、海水浴、飲料水関係など経済の面でもかなり影響してくるということになる。

 ところで石川県内は8月4日(火)に梅雨明け宣言されたが、1日を通して夏らしい天気だったと思える日が何日あったのかといったら思い当たらないのが正直な感想です(8月10日(月)現在)。これでは梅雨から秋を迎える思いです。

 しかし、どの世界においても、季節でだけではなく、行事・日程で活動しているわけですから、一日一日を大切に過ごすことが基本でしょう。

 今年は夏らしくない夏とはいえ、学校の中で就職講座・補習授業、そして部活動などそれぞれの目標に向かって頑張っている生徒がいる姿を見ると、天候はすっきりしなくとも、2学期に向けてきちんとした準備はしなければいけないということを教えてくれる気がします。

2009年7月29日 (水)

【第96回】夏休みを有効にO. S. (国語)

 1学期の終業式から、すでに1週間が経ちました。
今年はあまり晴れ間が見えず、夏らしくない夏ですが、皆さんはどのように過ごしているでしょうか。

 かなり自由に時間の使える夏休みです。
皆何かしら目標を持って生活を送っていると思いますが、学校の中でもそれぞれに目標を持って計画的に休みを過ごす人がたくさんいます。目標の達成をサポートするためにどのような行事・活動を行われているのか少し紹介してみたいと思います。

 遊学館高校では、進学希望者に対して進学補習を行っています。自分の苦手科目を克服したり、受験に必要な科目の力を伸ばしたりと、参加者は目標を持って補習に臨んでいます。8月上旬には、特別進学コースの生徒向けに勉強合宿も組まれています。また、自宅ではなかなか勉強に集中できない人に対しては、学校の図書室を学習スペースとして開放しています。夏休み中も各教科の先生は学校にいますので、ぜひ活用して学力を伸ばしてください。

 就職希望者に対しては、夏休み中に全7回の就職講座を行っています。3年生は2学期が始まるとすぐに、高校生の就職試験が解禁されます。昨年末からの不況の影響で、今年度の求人数は昨年度と比較して半数ほどに減ってしまっています。この厳しい状況で内定を勝ち取るために、履歴書の書き方や面接練習講座、会社訪問などの就職活動を行っていきます。

 また中学生に対しては、7月29日(水)と7月30日(木)に
コース別(特別進学、一般進学、金城大学)体験入学が、8月29日(土)に部活動の体験入部が開催されます。例年にも増して多くの中学生が参加します。より多くの中学生が、遊学館で充実した高校生活を送るきっかけになればと思います。本校の3年生も大学・短大・専門学校のオープンキャンパスに参加することと思います。実際に学校を見学し説明を受けることで、受験勉強に一層力を入れて取り組むことができるようになると思います。ぜひ多くの学校を見学してください。

 このほか、部活動では毎日のように学校内外で練習、合宿、遠征などの予定が組まれていますし、夏休み中に大会や練習試合に参加することも多いと聞いています。

 遊学館の生徒も、遊学館を志望する中学生の皆さんも、この長い夏休み中にさまざまな体験・活動をし、目標達成のために力をつけて欲しいと思います。

2009年7月22日 (水)

【第95回】収穫の喜び中村 裕行 (地歴・公民)

 「本校グラウンド(金沢市錦町)に隣接した土地を購入したので、実習園として利用しないか?」という話が、自主講座(土曜日に年間24回開かれる選択講座)担当の私に持ちかけられたのは今年初めだったと思います。

土いじりに無縁の私は戸惑うばかりでしたが、快く協力を引き受けてくださった近隣の農家に何度か足を運び、「菜園づくり」という新しい講座が誕生しました。

 「農業実習」ではきついイメージがあるため、「菜園づくり」と名付けたわけですが、果たして生徒が集まるのか不安でした。

ところが、フタを開けてみると、20名もの生徒が希望してきたのです
(1年生:男子2名・女子6名、2年生:女子7名、3年生:男子2名・女子3名)。

当初の流れから、私も引率として参加することになり、「菜園づくり」講座がスタートしました。

 文字通り、土おこし、畝づくりから始めたわけですが、私を含め生徒達は、シャベルや桑といった農具を持ったことすら、ほとんどありません。協力農家の指導のもと、まさに見よう見まねの実習となりました。

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実習の様子

菜園らしきものが出来上がると、ジャガイモ、サトイモ、枝豆、サツマイモの種まき・苗付けをしました。地表に芽が出て伸び始めると、これまでの労働が目に見える形で報われるようになったため、生徒達の間にも活気が出てきました。

ただ、それ以上に雑草達も伸び始め、日差しも強くなる中で、汗だくになっての除草作業などが続きました。

 そして、先日7月18日の土曜日午後、初めての収穫となりました。
この日は午前に終業式が行われ、午後から夏休みスタートとなったわけですが、
「菜園づくり」の受講生徒達は、畑に集まってくれました。

次々と掘り起こされるジャガイモに驚き・歓声をあげながら、ジャガイモの山はどんどん大きくなり、最終的には20kg入りの肥料袋10袋分ほどになりました。

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収穫の喜び

収穫されたジャガイモは、生徒達の各家庭へ持ち帰られた他、オレンジハウス(学生寮)や教職員にも分けられ、ここ数日は「ジャガバターにして食べたら美味しかった!」、

「うちはカレーライス!」、「うちはコロッケ!」、
とジャガイモ話に花が咲いています。(学生寮では味噌汁に入るそうです!)

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学生寮に届けられたジャガイモ

 この「菜園づくり」の講座を通して、生徒達は普段の教室では学べないことをたくさん得たと思います。不思議なもので、最近は私も通りすがりの畑や、「地産地消」という言葉に、目をとられるようになりました。

こつこつと作物を育てる経験が、各自の成長にもつながってくれればと願っています。

2009年7月 8日 (水)

【第93回】遊学館高等学校女子バスケットボールN. H. (保健体育)

Viewimg3  ピィーッ!試合終了を告げる笛が鳴った。
55-58。わずか3点差で2009年度全国高校総体石川県予選が終わった。

対戦相手は、ベスト8である金沢学院東高校。本校より運動能力の高いチームで、中学時代ジュニアオールスターに選ばれた選手が数人所属する強豪校である。一昨年100点差、昨年20点差、そして今年は勝利を確信し、満を持して臨んだが、勝負はそんなに甘くはなかった。生徒たちは試合開始から相手を圧倒する展開を見せ、プレッシャーを感じさせない素晴らしい戦い方をしてくれた。残り47秒まで、優位に進めたが、最後の“詰め”が甘かった。

 私は遊学館高等学校に奉職して、27年目になります。女子校から男女共学になると同時に男子を強化しようとしたところ時代の移り変わりというか流れというか女子に好素材が集まりはじめ、ここ数年、女子校時代になかった有望な生徒が、入学してくれるようになりました。私は、“能力の高い優秀な生徒が集まれば、チームが強くなり、勝つのは当然だ”と思っていましたが、そうではなく“指導者が明確なスタンスと確固たる信念を持ち指導すれば自ずと結果が伴ってくる”と感じました。人間とは不思議なもので、好結果が出ると次もまた“頑張ろう”と意欲的になるものです。

 現在、1・2年生の新チームになり、11月の新人戦に向け焦点を絞り、練習に励んでいますが、今までのように闇雲に厳しい練習だけすれば良いというものではなく、どうしたら強くて逞しいチームになり、試合をワクワクしながら観戦してもらえるような魅力あるチームになれるか生徒達とともに考えながら目指し、「遊学館高校でバスケットがしたい」と中学生諸君に思われるようなチームを作っていきたいと思います。

 毎年3年生中心の良いチームですが、特に今年の3年生を中心としたチームは、私が指導してきた中でも精神的にも逞しく纏まりのある素晴らしいチームで、結果を残してやれなかったことが唯一の心残りですが、新チームは、素晴らしい3年生のチーム以上に魅力的で素晴らしいチームになると思います。私自身いままでにない楽しみなチームになると確信しております。

 公式戦で好結果が出せるように生徒達と一緒に頑張っていきたいと思います。

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