« 【第815回】「2023年の科学」 | メイン | 【第817回】「新しいことへの挑戦」 »

2024年1月 4日 (木)

【第816回】「師走の候」K. Y. (国語)

 師走ってよく言いますよね。年暮になってきて、気温も下がりだし雪もちらつき出すと「しわすだなぁ」と、ぽつりと呟いてしまいます。
 師走を辞書で調べてみると、陰暦(旧暦)12月のことを指し、陽暦(新暦)12月の和風月名とでてきます。明治期から新暦を日本では採用し12ヶ月を1月〜12月の数字で表すようになりました。それ以前は旧暦を使用し、12この和風月名で各月を表現していたんですね。
 ちなみに、列挙してみると睦月(1月)、如月(2月)、弥生(3月)、卯月(4月)、皐月(5月)、水無月(6月)、文月(7月)、葉月(8月)、長月(9月)、神無月(10月)、霜月(11月)、師走(12月)となります。
 こうして月名を並べてみると、時の移ろいや季節感が感じられて、特に令和の時代を生きている高校生には、お洒落で可愛く感じられる表現かなとも思います。
 女の子の名前でもやよいちゃんとかさつきちゃん、はづきちゃんと生徒の中にもいて、名前を呼びながら親御さんの命名時の思いなどを感じてしまいます。
 さて、師走の候、校内では期末テスト、通知簿渡しからの冬休みと、年暮に向かってまっしぐらに突き進んでいく雰囲気となっています。
 特に三年生は、大学入試に向けて「師走の忙しさ」を感じ入る間もなく、苦しみあえぎながら、人生を懸けて自分を追い込んでいます。
 彼らの高校生活の集大成が成功体験で終わるよう、ひとえに応援、叱咤激励に勤しむ師走の候であります。