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2023年11月 2日 (木)

【第807回】「人生を語らず」I. I. (国語)

「人生を語らず」は、吉田拓郎さんの生き方について書かれた曲です。

 そこでは、向上心を持って生きるべきだと呼びかけています。
 「越えてゆけ」に続く、「そこ」や「それ」とはおそらく目の前に立ちはだかる壁や自分で作ってしまった限界のことではないでしょうか。
 「越える」というテーマが人間にとって重要で意味のあることです。

 人生には不可能なんて事はありません。人にはできないことを平然とやってのける拓郎さんらしい前向きなメッセージです。

 歌詞には「わかり合うよりは たしかめ合う事」「あの人のための自分」など、本質の大切さや、優しさを感じる箇所があります。

 同時に、何かを始めるのに「おそすぎる事はない」やりたいと思う事は何でもやってやろう。
 疲れを感じたのなら「一休みして、それから始めればいいじゃないか。」というやりたい事を諦めない姿勢を表現しています。

 若い皆さんだからこそ、彼の言葉をかみしめてほしいものです。
 以下その歌詞を引用します。

「人生を語らず」

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

   

朝日が 昇るから
起きるんじゃなくて
目覚める時だから 旅をする
教えられるものに 別れを告げて
届かないものを 身近に感じて
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

嵐の中に 人の姿を見たら
消えいるような 叫びをきこう
わかり合うよりは たしかめ合う事だ
季節のめぐる中で 今日をたしかめる
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

あの人のための 自分などと言わず
あの人のために 去り行く事だ
空を飛ぶ事よりは 地をはうために
口を閉ざすんだ 臆病者として
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

 

おそすぎる事はない 早すぎる冬よりも
始発電車は行け 風を切ってすすめ
目の前のコップの水を ひと息にのみほせば
傷もいえるし それからでもおそくない
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

今はまだまだ 人生を語らず
目の前にも まだ道はなし
越えるものは すべて手さぐりの中で
見知らぬ旅人に 夢よ多かれ
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず