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2021年7月 1日 (木)

【第687回】 「学び」T. M. (英語)

 娘がまもなく1歳8ヶ月になり、話すことがだんだん得意になってきた。教えてもいないのに嫌なことには「No」となぜか英語で答える。母親のことは「ママ」と呼ぶくせに、父親(私)のことは「パ」と呼ぶ。わざとなのだろうか。最近では「アンパンマン」とはっきりといえたり、指差しができたりする。子供の学びの吸収力は恐ろしいものだ。

 一方、大人になるとなかなか物事を覚えることができなくなる。私も今まで避け続けてきた英検を昨年受けた。英単語を覚えるなど、学生のとき以来のことで、全く頭に入ってこなかった。子供を寝かしつけながら1日500単語に目を通すことはとてもつらく、子供ではなく自分が寝てしまったことが何回もあった。努力の甲斐あって何とか合格することはできたが、せめて大学生の間に受けておけばよかったと後悔した。

 このように幼いときや吸収力のある学生のときに学んでおけばよかった、ということが大人になると多々ある。後悔先に立たず。時間は平等にあり、何をするかを一人一人が選択している。だからこそ自分の生徒にはベストな時間の使い方を選択し、たくさんのことを学んでほしい。

 今年3年生の担任となり、大学に行こうか迷っているという生徒が多くいる。個人的には大学に行き、その間に自分が本当に興味を持てることを見つけ、取り組んでほしいと思う。大学生活は「人生の夏休み」だという言葉をよく聞く。その夏休みをどのように使うかは自分次第だ。たくさんのことを経験し、自分の糧にしてほしい。