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2020年2月20日 (木)

【第616回】 「生命」T. M. (英語)

 昨年の11月に娘が産まれました。

 初めてエコーを見たときは白い点にしか見えず、これが自分の子供という実感はありませんでした。休みの日には検診に付き添い、経過を一緒に見に行くようになり、白い点はだんだん人間の形になっていきました。鼻は高い、足の骨が太いなど子供のことを聞くことが次第に楽しみになっていきました。産前1か月ごろには胎動も激しくなり、足で蹴っているのがわかるようになると、お腹の中に生命があることが現実になってきました。

 出産当日、帝王切開だったので手術の時間も決まっており、その時間に病院に向かいました。手術中のランプが点灯し、医師が何人か入っていきました。予定時間になっても中から何の反応もなく次第に不安になってきました。出産時に大量出血をすることもあると聞いていて不安なことばかりが頭の中を巡り、時間が本当に長かったです。「何か聞こえた、おめでとうって言っていない?」と義母が言いました。すると中から大きな産声が聞こえ、医師から中に入るように言われました。小さな台の上に小さな赤ちゃんが大声で泣いていました。初めて見る我が子はかわいいというより一生懸命に声をあげて泣いている様子が、力強く見えました。声をかけると必死に目を開けようとしていました。母子ともに健康でそのことが何よりもよかったです。

 産まれたばかりの赤ちゃんは3パターンに分類されるといわれています。ガッツ石松タイプ。朝青龍タイプ。笑福亭鶴瓶タイプ。娘は朝青龍タイプでした。皆さんは何タイプでしたか?我が子はまだ3か月程度しかたっていませんが、首がしっかりしてきたり、あうあう言うようになったりと日々成長が楽しみです。

 学校の保健の授業で習う生命、講話などで聴く生命の大切さはその場で言われていることは理解できるものの、現実味が今まではないものでした。しかし親になって、自分の子供が産まれて、初めてその大切さや尊さに気づくことができたように感じます。