【第604回】 明るく楽しい校風S. T. (数学)
遊学館の体験入学改め、オープンスクールに参加したことのある生徒は終わり際のアンケートで、「遊学館にどのような印象をもっていますか?」という質問に回答したはずです。
毎年、その中で最も多い回答が「明るく楽しい校風」です。
では、「楽しい」とは一体どういう状態なのでしょうか。他人から与えられるものなのでしょうか。
中にはそういうものもあるでしょうが、やはり本当に楽しいという状態は自分から求めていかない限りやって来ない気がします。
私がここ遊学館に赴任した際、新任式で当時の全校生徒に「“楽”をしていては“楽しい”ことはできない」と言った覚えがあります。その考えは今も変わっていません。
「できない」を「できた」に、「できた」を「できる」に一つ一つ改善して求めていくことで本当に「楽しい」状態は生まれてくると私は思います。
それを成し遂げるには、これから自分のやろうとすることに向き合って努力するしかない。
だから楽をしていては楽しくならない。
私は常にこのブログで「失敗から学ぶ」ということを言い続けています。
私自身、沢山の失敗をしてきています。多分これからも失敗は起きるでしょう。
しかし、その失敗に嫌でも向き合ってみると上手くいくことが多いです。
上手くいけば当然ながら楽しくなる。
「失敗」や「できない」は克服することで「楽しい」に繋がるスタート地点になるのではないでしょうか。
余談ですが、私はこの夏にけん玉を始めました。
Instagramで#kendamaで検索すると85万件以上の投稿があり、そのほとんどが海外からの投稿で、現在世界的に楽しまれています。
日本の伝統的な木のおもちゃが海外に普及し、新たな可能性を携えて日本に戻ってきたと言えるでしょう。
投げる、紐を用いて回す、玉を上から突き刺すなどダイナミックなトリックの数々に私は惹かれ、時間のある際に練習しています。
始めて4ヶ月程経ち、ある程度上達してきましたが、まだまだ多くのトリックは決めることができません。
しかし、「できない」と向き合って「できた」にするための努力は非常に楽しい。
そして、「できた」ときの達成感、更に「できる」高揚感と優越感。
すべて向き合って努力したから得られる自分だけのものです。
これは勉強でもスポーツでも全てに当てはまることだと思います。
やれば、やった分だけ楽しくなる。楽して傍観しているだけでは決して楽しいものはうまれない。
皆さんには「できない」や「失敗」と真正面から向かい合って「明るく楽しい校風」をイメージだけでなく、自ら求め、動いて、心底そう思える高校にして欲しいなと思います。
私もそれをできる限りサポートしていきたいと思います。
最後に、けん玉やりたくなった人は声かけてください。貸し出し用もあるので一緒にやりましょう。