【第493回】 夏休みを振り返ってM. K. (数学、情報)
今年も夏休みが終わろうとしている。良かったのか悪かったのかと自問自答する今、自分なりに振り返ってみよう。
今年は猛暑になるだろうと言われていたが、今年の夏は降水量が多い年となり、猛暑とまではいえない感じだった。特に台風5号が日本列島に停滞し、九州北部には甚大な被害をもたらす結果となった。その後は石川県にも上陸し、7月の降水量について金沢市は観測史上2位、七尾市は観測史上1位を記録することとなった。また、8月の関東地方は21日間雨が連続して降り続き、野菜の値段が高騰している現状である。今年の夏は夏らしいとは言いがたい気がする。むしろ今は早朝や夜になると、私の自宅の庭には鈴虫やこおろぎが鳴いており、風もすっかり涼しくなっている。そのときはもう夏でなく秋を感じているのは私だけなのだろうかとすら思う。今日も部活動(テニス部)の時間に空を見上げていたら、積乱雲が散りばめられ、巻積雲(うろこ雲)が見えてくるようになっている。暑い暑いと言いながらも、空は秋を迎えているのだと感じる。
自分の夏休みはどうだったかとなると、満足のいくものとはいえなかった次第である。あれもやろう、これもやらねばと思うだけで、行動には至らずにただ時間が過ぎていっただけだったように感じる。また、補習授業を受けている生徒達は朝早く登校し、疑問難問を抱えながら問題を解いている姿を見ると、生徒に学ばされる次第である。
夏の終わりになれば、歌に出てくるのが、吉田拓郎「夏休み」、井上陽水「少年時代」、そしてオフコース「夏の終わりに」を思い出してしまうが、いよいよ2学期が始まる。心を今一度リセットしていかねばならないということである。もう部活動中に空を見上げているときは終わったということだ。
生徒に勉強や部活動は「できないことができるようになることが、勉強であり練習である」ときちんと言えるように自分自身が行動で示さねばならない。これが私の気持ちです。