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2017年5月11日 (木)

【第477回】 「変化」T. M. (英語)

前回は勉強のことについて書いたので今回は部活のことについて書きたいと思う。

私が男子テニス部の顧問をはじめてちょうど1年くらいになる。
1年前、テニス部を担当することになった私は初めて練習を見に行くことになった。私が行くと数名の生徒がおり、挨拶をしてきた。しかし聞いていた部員数と数が合わず、数名がコートでラリーをしているだけだった。しかも平然と遅刻してくる生徒(当時の部長)もいた。自分が高校生だったころの部活は遅れただけで先輩や顧問の先生に怒鳴られ、無断欠席をした際には次の練習に参加すらできないこともあった。そのイメージで部活を見に行った私にはテニス部の現状がとても衝撃的だった。しかも活動日も不定期でそのつど決めているようで、部活といえるのかあやしいものだった。私はテニスにまったく関わったことがなかったが、せっかく部活としてやるからには1つでも多く勝てるチームにしたいと考え、少しずつテニス部を変えていこうと思った。

初めに部活の活動日を明確にすることと出欠状況の確認を徹底させるようにした。練習は日曜以外の毎日行い、出欠の状況は必ず報告させ、部長と副部長に転記をさせた。そうすると無断欠席を続ける部員で辞めていったものも多かったが精鋭されたメンバーが残った。
夏になると金城大学へ行き、毎日のように練習をした。暑い中声を出させ、必死に走らせた。毎日こつこつと練習を積み重ねていくと少しずつではあるが変化が出てきた。今までは入らなかったサーブが決まるようになったり、ストロークにスピードがでてきたりと初めに部活を見たときの彼らとは別人のようだった。
そして夏休みに行われた地区大会の予選では小さいトーナメントでシングルスでは6人が決勝まで勝ち進み、そのうちの1人が本戦出場を決め、ダブルスでも1ペアが本戦出場を決めた。4月以降に取り組んできたものが一番結果に現れた大会だった。

この1年を改めて振り返ると、まだまだ未熟な部分が多いが部活として成長できたと思う。
初めに考えた1つでも多く勝てるチームという軸をぶらさずに今後も変化し、結果が出せるチームにしていきたい。