【第447回】 『頑張る遊学人』を紹介(その1)尾谷 力 (地歴・公民)
みなさん、こんにちは。今回は私の身近な所で頑張っている遊学人を二人、紹介したいと思います。
一人目は私が担任しているK君。
彼は文系クラスに在籍する三年生。引退するまでは、ある運動部のキャプテンとしても活躍していました。そんなK君。懇談会で「将来は生物関係の研究者になりたい」と相談してきました。いくら理科が得意といっても3年生の夏休みで文系から理系への変更は大きなリスクが伴うことを説明しました。それでもと、強く希望するのでダメだとは言えず、AO入試や推薦入試も併用し、ダメなら文系大学を滑り止めにするという条件で了解しました。そして最初のAO入試をむかえました。年明けの一般入試をにらんだ受験勉強と平行しながらの準備でしたが、見事合格を勝ち取りました。
もう一人の生徒は、私が顧問を務める駅伝競走部で競歩に取り組むYさん。
彼女は、先日閉幕した希望郷いわて国体の成年女子5000m競歩に出場しました。リオ・オリンピアンや昨年・一昨年の高校チャンピオンが大学生となって参加しているなど、成年の強豪選手が多数参加する、なかなか冷静には参加できない種目への挑戦です。このような中、スタートの200mはオリンピアンを押さえて先頭で通過。中盤以降苦戦しましたがよく粘り7位入賞を遂げました。
「やればできる」とか、「精一杯挑戦することが大事」などと、偉そうに言っていた私ですが、結果を考える前の「挑戦」とか「精一杯取り組む」ことの大切さを改めて生徒達から教えてもうことになりました。
この二人。決して簡単に成功したわけではありません。何度もブレそうになりながら、それでも諦めず頑張り抜くことができたから今回の成果に結びつけることができたのは間違いありません。また、これからも多くの壁が二人の前に立ちはだかると思います。しかし、この二人ならそれぞれの方法でその壁に立ち向かい、きっと乗り越えてくれると思います。
そんな頑張る遊学人を全力で応援する遊学館高校。
みなさんも、あらためて自分の夢や目標、生き方を考えてみてはどうでしょうか。紹介した二人の頑張りも、きっと自分の夢をかなえるという一心から始まったはずですから。
私が担任するクラス。それぞれの進路目標実現にむけて頑張っています。
希望郷いわて国体 成年(・・)女子5000m競歩 表彰式 (右から二番目が本校生徒Yさん)