【第439回】 真剣勝負A. K. (保健体育)
松下幸之助の大ベストセラー「道をひらく」に「真剣勝負」という説話があります。
以下、引用します。
面に小手、胴を着けて竹刀で試合をしている間は、
いくら真剣にやっているようでも、まだまだ心に隙がある。
打たれても死なないし、血も出ないからである。
しかしこれが木刀で試合するとなれば、いささか緊張せざるを得ない。
打たれれば気絶もするし、ケガもする。死ぬこともある。
まして真剣勝負ともなれば、一閃が直ちに生命にかかわる。
勝つこともあれば、また負けることもあるなどと呑気なことをいっていられない。
勝つか負けるかのどちらか一つ。負ければ生命がとぶ。
真剣になるとはこんな姿をいうのである。
人生は真剣勝負である。
だからどんな小さな事にでも、生命をかけて真剣にやらなければならない。
もちろん窮屈になる必要はすこしもない。
しかし、長い人生ときには失敗することもあるなどと呑気にかまえていられない。
これは失敗したときの慰めのことばで、はじめからこんな気がまえでいいわけがない。
真剣になるかならないか、その度合いによってその人の人生はきまる。
大切な一生である。
尊い人生である。
今からでも決しておそくはない。
おたがいに心を新たにして、
真剣勝負のつもりで、
日々にのぞみたいものである。
私はこれを読んでから、常に見えるところにこの文章を貼っています。
何度も読み返し、本当にできているのか?と自問自答しながら…。
生徒のみなさん、夏休みをどのように過ごしていますか?
2学期からは、自分の夢や目標を叶えるために真剣勝負をしてみませんか?