【第329回】 < 山歩き >S. J. (地歴・公民)
先日、医王山で行われたトレッキング(山歩き)に、家族や友人たちと参加してきました。
登山道を歩いていると、多くの登山者たちとすれ違います。もちろん初めて会う人たちなのですが、みなさん必ず「こんにちは」と素敵なあいさつをしてくださいます。登山者のマナーなんですね。「がんばって!」「景色がきれいですよ」などの声をかけてくださる人もいます。そのあいさつで、疲れがふっとんだり、元気に登ろうという気力がもどってきたりします。あいさつって本当に大切なんだなぁと思いました。
また、せまい登山道をすれ違う時には、どちらかが道をあけて安全に通れるようにします。どんなに疲れていても、初めて会う人であっても、お互いが気を遣いあって、素敵な山登りになるようにするのです。
一緒に歩いた子供たちも、大きな声であいさつを交わしたり、友達を励ましたり、普段では見ることない、たくましい一面を見せてくれたりします。
私は歩きながら、このようなことは普段の授業では体験できない貴重な経験だなぁ、と子供たちを見ながら考えていました。
しかし、遊学館には「遊学講座」があることを思い出しました。武道やスポーツ、資格取得など様々な講座から選択して、土曜日の午前中に受講できるものです。講師の先生方も、本校の先生のみならず、その道のプロの先生方が教えてくださいます。私も「弓道」や「空手道」など、さまざまな講座を巡回してきましたが、技術のみならず、礼儀作法やそれぞれの先生方の人生観など、多くのことを生徒たちが学んでいる姿を見てきました。講座で受講した武道を卒業後も続けていたり、逆に卒業生が講座の講師として生徒を教えてくれたりもしています。まさに、普段の授業では経験できないことを、学べる講座が遊学館にはあるのです。
また、部活動も盛んですし、体育祭や学園祭なども生徒たちが主体的に動いて、楽しいものとなっています。遊学館の生徒はあいさつも良いと、来校者の方々に褒められます。
中学生の皆さんにも、他では体験することができないものがある遊学館高校に興味を持ってもらえたらと思います。
受験も山歩きのように、自分の将来のために頑張るのはもちろんですが、友達と励ましあったり、支えてくれる家族に感謝したりしながら目的地につけるよう歩き続けてほしいと思います。
滝のそばでマイナスイオンをたっぷりあびてきました