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2022年11月17日 (木)

【第756回】「ハロウィン・ナイト」S. J. (地歴・公民)

20221117

 10月29日(土)に、本校にてハロウィン・ナイトという企画が開催されました。これは中学1・2年生および、保護者を対象としたイベントです。体育館では、吹奏楽部の演奏やバトントワリング部の演技が披露され、教室等ではストリートダンス部によるフラッシュモブや生徒会企画のお化け屋敷、eスポーツ部によるゲーム体験などが行われました。
 私も当日は軽音楽部のバンドのドラマーとして参加しました。都合で出演できなくなったドラマーの代役でしたが、久しぶりにバンドで演奏しました。多くの方が観てくださりとても楽しい思い出となりました。コロナ禍の前は学園祭で教員バンドなどもやっていましたが、今回、生徒たちとともに演奏し、少し青春時代に戻った感じになりました。
 少しずつではありますが、コロナ禍前のような学校行事が開催されるようになってきています。学園祭や体育祭などでは、意外な人物がリーダーシップを発揮したり、特技を披露するなど普段とは異なる生徒たちの一面が見れて、教員にとっても良い機会となります。本校には、ストリートダンスやeスポーツなど他校にはない珍しい部活動もあります。本校の受験を考えている中学生の皆さん!ぜひ本校で個性を発揮し、一緒に楽しい学校生活を築いていきましょう!

2021年5月13日 (木)

【第680回】 「目指せ 勉強1日10時間‼」S. J. (地歴・公民)

 ゴールデンウィーク中の2日間、1年生の特別進学クラスの生徒を対象に特別勉強会という行事が行われました。内容としては、1日中ただひたすら勉強する‼(笑)というものです。本来ならば、2泊3日の合宿形式で実施する予定だったのですが、コロナ禍の影響で、学校にて日帰りの形となりました。朝8時30分に集合してから夕方6時30分まで、休憩や昼食時間を除いて自習し、わからないところは先生に質問するという形です。学校では合計8時間の勉強時間となり、帰宅してから2時間自宅学習をして10時間を目指そうというものです。
 昨年まで中学3年生で受験生だったとはいえ、さすがに1日10時間の勉強をしたことがある生徒はそういないと思います。1年生の最初に学習習慣を身に付けるとともに、何かを成し遂げたという達成感を味わってもらいたいという目的で実施しました。最初は眠そうな生徒もいましたが、そのうち調子をつかんで、勉強がはかどっている姿が見られました。休憩時間に差し入れたシュークリームなどもみんなおいしそうに食べていました。2日目の午後ともなると少し疲れも見えましたが、無事参加した生徒はやり切ってくれました。
 今まで経験したことのない何かを達成するという成功体験は脳を活性化させるそうです。
中学3年生のみなさんも、ぜひ1日10時間勉強に挑戦してみてください‼やりとげると家族もびっくりするでしょうけど、自分自身が一番びっくりすると思いますよ。途中であきらめそうになったら、環境を変えることです。自分の部屋ではなく、リビングで勉強するとか、図書館へ行くとか。そういえば、以前、TVの番組で東京大学に入学した女子学生に1番実践した勉強法は何か?というアンケートをしたら、「リビングで勉強する」が1位でした。自分の部屋だとマンガやゲーム、スマホなど誘惑が多いからだそうです。
 中学3年生のみなさんも、誘惑に負けず、体に気をつけて、勉強がんばってください‼

2019年12月19日 (木)

【第607回】 「勉強と睡眠」S. J. (地歴・公民)


 先日、県外に研修に行った際、東京大学教授の先生が「脳から見た学習」というテーマでお話をしてくださいました。

 実に興味深く、ためになるお話でした。多くの学習方法をお話してくださいましたが、特に心に残ったものは、「勉強した後には寝る」ということです。脳は睡眠時に、情報の整理をして、必要な情報を蓄えていくので、勉強をした後は、睡眠をとるのがよいとのことでした。ですから、夜、勉強をした後に何時間もスマホやゲームをせず、すぐに寝たほうが記憶の定着にはいいのです。昼に勉強した後でも、昼寝をすれば効果があるし、ねむれなくても、部屋を暗くして横になったり、ボーっとするだけでもいいそうです。とにかく、脳を使ったら、情報を整理する時間をもつことが大事ということ。今、獲得した情報は大切な情報であると脳にわからせることが大事なのです。

 東北大学の研究結果でも、2時間以上勉強したとしても、そのあとにスマホを使用する時間が長ければ長いほど、成績が大きく落ちていくという研究結果が発表されていました。スマホやゲームで得た新しい情報が、その前にした勉強の情報をかき消してしまうのかもしれません。

 ところで、以前にテレビでアンケート結果を放送していましたが、東京大学に合格した女子大生が受験生の時にした勉強法で、一番多かったのは「リビングで勉強する」でした。家族が見ている前で勉強をして、スマホなどの誘惑に打ち勝つということなのでしょう。やはり、現代の受験生にとって一番の大敵はスマホなのでしょうね。

 そのほかにも「よい表情、よい姿勢」で勉強すること。脳も脱水症状になると機能が低下するので「こまめに水分をとる」ことなど様々な方法をお話ししていただきました。

 最後に自分の経験からもやっぱりと思ったことは「のぞましい困難」つまり学習はツライほうが深く定着する、ということでした。自分が大学受験の時に必死に勉強したことは今でも頭に残っていることが多いです。受験生の時はつらかったけれども、その後の大学生活はとても楽しいものでした。

 中学3年生のみなさん、今はとても大変な時期でしょうけれども、勉強をしたら睡眠をとり、すてきな高校生活を思い描いて、がんばってください!!

2018年7月19日 (木)

【第537回】 守破離S. J. (地歴・公民)

 私が剣道部の顧問をしていた時に、「守破離(しゅはり)」という言葉を知りました。その意味は

守破離(しゅはり)は、日本での茶道、武道、芸術等における師弟関係のあり方の一つ。

 ① まずは師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まる。

 ② その後、その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、
   より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」。

 ③ 最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、
   自分自身と技についてよく理解しているため、型から自由になり、型から
   「離れ」て自在になることができる。

武道等において、新たな流派が生まれるのはこのためである。

個人のスキル(作業遂行能力)をレベルで表しているため、茶道、武道、芸術等だけでなく、スポーツ、仕事、勉強、遊び等々、世の中の全ての作業において、以下のように当てはめることができる。

 ① 「守」=支援のもとに作業を遂行できる ~ 自律的に作業を遂行できる
 ② 「破」=作業を分析し改善・改良できる
 ③ 「離」=新たな知識(技術)を開発できる

(ウィキぺディアより抜粋)

 何事においても、いきなりオリジナルのものを生み出すのは難しいものです。まずは模倣からはじめればよいのです。指導者の教えを守り、上手い人の技術を真似るのです。次に自分独自の創意工夫を行い、最後には自分で新しいものを作りだす。

 今年、1年生の学年主任となり、この「守破離」を総合学習の時間のテーマにしました。まずは文章の表現力をあげるために、いい文章を何度も読み、いい文章をまねて何度でも書いてみることからはじめています。いきなり自分の意見を書ける人は多くありません。そこで、同じ高校1年生が書いて、賞を獲ったような素晴らしい文章を読み、そのまま作文用紙に写して書いてみます。そのようなことを繰り返していくうちに、自分の文章が書けるようになったり、最終的には自分の意見が言えるようになることを目指しています。

 まだはじまったばかりの「守」の段階ですが、3年間続けることにより、「破」「離」の段階へと進みたいと思っています。

 卒業するころには
「 青は藍(あい)より出でて藍より青し 」 =弟子が師匠を超えること  となってほしいと思っています。

「青は藍より出でて藍よりも青し」は「出藍の誉れ」とも言う。青色の染料は草の藍からとるが、それはもとの藍草よりももっと青くなる。そのことから、親や先生よりも優れた才能を示したり、仕事をしたりしたときに使われる言葉である。ここでは学問というものはどんどん発展していくのだから、自分で「ここで終わり」という制限をかけて努力をやめることをせず、学び続ける大切さを説いている。

 遊学館で自分の新しい可能性を生み出し、社会で活躍できるような人間に成長して欲しいと願っています。

2017年2月16日 (木)

【第465回】 < 偶然の重なり >S. J. (地歴・公民)

 先日、遊学講座閉講式が行われました。
 土曜日に行われる遊学講座で一年間お世話になった講師の先生方に、感謝の意を伝える式です。
  本年度の閉講式はいくつかの偶然が重なってとても素晴らしいものとなりました。

 まず、遊学講座が25周年を迎えたことです。25年間続けて講師をしてくださっている先生方に感謝状が贈られました。本当に多くの講師の先生方にお世話になることで、講座を続けられていることを実感しました。

 次に、第一体育館が建て替え工事中ということで、本年度は歌劇座で式がおこなわれたことです。アカペラやフラダンス、カポエイラの講座が成果披露をしてくれましたが、照明や音響も良く、よりいっそう素晴らしいステージとなりました。

 さらに、多くの卒業生が華を添えてくれたことです。
 これも本当に偶然ですが、映像会社で働いている卒業生が自分の技術力アップのために母校に関わる映像を制作させてほしいとの依頼が来て、遊学講座の講座風景を撮影しDVDに編集してもらいました。式で映像を流しましたが、短い期間の中で素晴らしい映像を制作してくれました。

 フラダンスを披露してくださった先生方の中にも卒業生が2人おり、素敵な踊りをみせてくださいました。(遊学講座にはフラダンスまである!!)

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 カポエイラの講師の先生も本校の卒業生であり、素晴らしい歌声、パーカッション、踊りを披露してくださいました。また彼は、カポエイラを全国に広める活動をしており、毎年ブラジルへ行って勉強をし続けているとのことでした。(なんとカポエイラの日本の本部は石川県だそうです!)

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 このように多くの卒業生が活躍している姿を見ることができて、在校生にとってもとてもいい刺激になったと思います。

 この卒業生の皆さんに一言ずつ生徒に言葉をかけていただきましたが、みなさん口をそろえて  「自分が好きで、夢中になれることを見つけてください。」とおっしゃっていました。

 その言葉を実践し、自分を磨いて、素晴らしい技術や演技を見せてくださった方々の言葉だけに、とても伝わるものがありました。

 「自分が好きなことを見つけること」そして「継続することの大切さ」を実感できた式になりました。

 私も音楽が好きで、高校生の時からバンドをやっています。今でも学園祭で教員バンドを組んでいます。妻からはまだやってんのとあきられていますが、やはり自分が夢中になれることであり、普段とは違う形で生徒と関わることができる素晴らしい時間です。そのようなものに出会えて幸せであると思います。

2902163本年度 学園祭 教員バンド  歌劇座にて

「自分がすきなことを見つけること」そして「継続することの大切さ」をあらためて実感できた式となりました。

 中学生の皆さんも、ぜひ遊学館に入学されて、さまざまな体験を通して、
「自分の夢中になれるもの」を一緒に見つけましょう!!

2015年10月 8日 (木)

【第397回】 思わぬ幸運S. J. (地歴・公民)

朝、日本人が2日続けて
ノーベル賞を受賞したニュースを
テレビで見ました。

そこで思い出したのが
昔、雑誌で脳科学者が話していた
「セレンディピティ」という言葉です。

それは「思わぬ幸運に偶然出会う力」
「偶然をとらえて幸運に変える力」
といった意味の言葉だそうです。
Aを追及していたら
偶然にBという幸運に出会うということ。

科学の重要な発見には
「セレンディピティ」が大きな役割を
果たしているらしいとのこと。
ノーベル賞を受賞した田中耕一さんは
試薬の配合を間違えたことで
大きな発見をしたのだとか。

今回受賞した大村さんも
ゴルフが趣味で
ゴルフ場の土も採取したところ
貴重な微生物を発見したとのこと。

そんな思わぬ幸運に出会う方法は?

とにかく行動を起こすことだそうです。
「目標が見つからないから何もしない」
という人がいますが
脳科学の立場からすると
目標というのは行動する中でからしか
見つからないものだそうです。
何かを本気で求めている人には
幸運が舞い込んでくるのかもしれませんね。

中学3年生のみなさんは
受験勉強に必死に取り組んでいると思います。
高校に入学したら
ぜひいろんな事に挑戦してほしいと思います。
遊学館もいろんな「セレンディピティ」に出会える場所です。
部活に、勉強に、遊学講座に。
遊学館に入学して本気で何かに打ち込めば
あなたも将来ノーベル賞をとれるかもしれません!

2014年5月29日 (木)

【第329回】 < 山歩き >S. J. (地歴・公民)

 先日、医王山で行われたトレッキング(山歩き)に、家族や友人たちと参加してきました。

 登山道を歩いていると、多くの登山者たちとすれ違います。もちろん初めて会う人たちなのですが、みなさん必ず「こんにちは」と素敵なあいさつをしてくださいます。登山者のマナーなんですね。「がんばって!」「景色がきれいですよ」などの声をかけてくださる人もいます。そのあいさつで、疲れがふっとんだり、元気に登ろうという気力がもどってきたりします。あいさつって本当に大切なんだなぁと思いました。

 また、せまい登山道をすれ違う時には、どちらかが道をあけて安全に通れるようにします。どんなに疲れていても、初めて会う人であっても、お互いが気を遣いあって、素敵な山登りになるようにするのです。

 一緒に歩いた子供たちも、大きな声であいさつを交わしたり、友達を励ましたり、普段では見ることない、たくましい一面を見せてくれたりします。

 私は歩きながら、このようなことは普段の授業では体験できない貴重な経験だなぁ、と子供たちを見ながら考えていました。

 しかし、遊学館には「遊学講座」があることを思い出しました。武道やスポーツ、資格取得など様々な講座から選択して、土曜日の午前中に受講できるものです。講師の先生方も、本校の先生のみならず、その道のプロの先生方が教えてくださいます。私も「弓道」や「空手道」など、さまざまな講座を巡回してきましたが、技術のみならず、礼儀作法やそれぞれの先生方の人生観など、多くのことを生徒たちが学んでいる姿を見てきました。講座で受講した武道を卒業後も続けていたり、逆に卒業生が講座の講師として生徒を教えてくれたりもしています。まさに、普段の授業では経験できないことを、学べる講座が遊学館にはあるのです。

 また、部活動も盛んですし、体育祭や学園祭なども生徒たちが主体的に動いて、楽しいものとなっています。遊学館の生徒はあいさつも良いと、来校者の方々に褒められます。

 中学生の皆さんにも、他では体験することができないものがある遊学館高校に興味を持ってもらえたらと思います。

 受験も山歩きのように、自分の将来のために頑張るのはもちろんですが、友達と励ましあったり、支えてくれる家族に感謝したりしながら目的地につけるよう歩き続けてほしいと思います。

 

260529滝のそばでマイナスイオンをたっぷりあびてきました

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2013年1月31日 (木)

【第265回】 < 成幸者 >S. J. (地歴・公民)

 3年生もそろそろ卒業をむかえる時期になってきました。
 私は2年生の担任を何年間か続けていますが、前の年に担任だった生徒たちの進路が当然気になります。
 自分の希望通りの進路に決定したと報告をしてくれる生徒を見ると、こちらもとてもうれしくなります。しかし、残念ながら全員がそのような報告ではありません。

 ある年の3年生に「受験に失敗しました。浪人するかどうか迷っています。先生は浪人して良かったですか?」と相談されたことがありました。

 自分も高校3年の時には第一志望大学には合格せず、その時には周りの合格した生徒をうらやましく思い、「自分はもうダメだ」などとやる気をなくしたこともありました。

 しかし、変な話ですが、ちょうど予備校を舞台にしたドラマが始まり、それを見て、自分もどうせ浪人するんだったら、前向きに楽しく(?)予備校ライフを過ごそうと開きなおり、勉強にはげみました。そのおかげかは謎ですが、次の受験では第一志望に合格しました。

 大学に入学し、いくつかのサークルに入り、充実した大学生活を過ごせたと思います。それは多くの友人たちに恵まれ、視野を広げ、様々な経験をしたからです。

 そんな時に、自分が思ったのは「こいつらに出会うために、オレは浪人したんだなぁ」との思いでした。だから、「受験に“失敗”したんじゃなくて、ちょっと人生のまわり道をしただけなんだ」と考えれるようになりました。浪人して親には心配をかけたけれど、合格した時の母の涙も忘れられない思い出です。

 発明王のエジソンは、実験がうまくいかなくても「これは失敗ではなく、この方法ではうまくいかないということがわかったから成功である」と考え、あきらめることなく実験をつづけ、多くの発明品を生んだそうです。

 プロゴルファーの青木功さんは、野球でピッチャーをやっていたが、県大会への決勝戦で痛恨のサヨナラ負けをし、野球をやめたそうです。しかし、野球をやめて時間がありあまってしまったので、ゴルフ場でバイトを始め、のちに「世界の青木」と呼ばれるほどのゴルファーになったとか。

 だから、その時は救いようのない失敗に思えることでも、前向きにあきらめずに進んでいけば、後々の人生にとっては幸せにつながることもあるんだと思います。

 今年の3年生たちにも、素晴らしい出会いをし、充実した人生を過ごしてほしいと願っています。

 以前読んだ本に、こう書いてありました。

本当の成功者は、人生を豊かにする “ 成幸者 ” である。

2011年9月22日 (木)

【第200回】 <がんばる>S. J. (地歴・公民)

2年ほど前にある本を読んでから
「頑張る」を
「顔晴る」と書いてます。

顔を晴れやかにして努力していると
自分もリラックスしてやれるし
周りの人たちもさわやかな気分にして
協力してもらえるとのこと

言葉って使う漢字1文字で、言い方一つで
変るんだと思い使い始めました。

そういえば、先日、ニュースのインタビューである人が
「東日本大震災の被災者の方たちは
 もうすでに頑張っているんだから
 頑張れというより
 他の言葉で励ましたい。」
と言っていました。
いろんな考え方があるんだなぁと思いながら
「顔晴って」ならいいのではと考えていました。

いつも笑顔でいるのは難しいかもしれません。
私も悩んでいる時には難しい顔をしていることが多いです。
でも普段「顔晴って」いると
悩んでいる時には生徒が
「先生らしくないよ、スマイル!」
「先生、上を向いて歩いて!」
「先生、 顔晴る やよ!」(笑顔で)
と逆に励ましてくれます。
そういう言葉に救われることが多いです。
自分も生徒に「顔晴れ!」と励ましています。

中学生の皆さんも
勉強に部活動に
「顔晴って」ください!

最後にある有名な剣道家がおっしゃっていた
言葉を

人が感心するほどの努力をし
人を感動させ
人に常に感謝の気持ちを持つ
目指せ 「 三感王! 」

2010年3月24日 (水)

【第126回】100年後にも桜の花が咲きますように S. J. (地歴・公民)

今日の朝、テレビを見ていると、「100年後には日本の太平洋側では桜が咲かないかもしれない。」というニュースをやっていました。100年後といってもピンと来ないかもしれませんが、自分の孫の時代にはそうなってしまうかもしれないと考えるとそう遠くはない話に思えます。

原因は地球温暖化です。気温が上昇すると冬が寒くならない。そうすると桜が冬という季節を感じなくなるので咲かなくなるそうです。桜は冬の寒さに耐えてこそ、春の暖かさを感じて花を咲かせるのです。

このニュースを見ながら思い出したのが、先日読んだ本のことです。「仕事とは何か」という質問に対して、様々な人が答えるインタビューを集めた本でした。ある大学教授の話です。ものごとがものすごくうまくいっている時に困難が現れると「あー、これでうまくいっていることがダメになる。」と思ってしまうひとが多い。
でも、その時に「この困難が現われなかったら、もうちょっといい加減なものになっていたかもしれない。これが現れたということは、もっとちゃんとしたものにしなさいという意味なんだ。」と考えればいい。その結果、より素晴らしいものに仕上がるだろう。自分で自分の成長を感じ取れるし、まわりの人たちも、「あの人は、あの困難を克服した人なんだ。」と認めてくれるでしょう。という話でした。

私自信も思い起こせば、様々な困難にめぐりあい、それを多くの人達の助けによって克服してきたと思います。それらの経験がなければ、もっといい加減な人間になっていたかもしれません。もちろん、まだまだ未熟な人間ではありますが。あの厳しい寒さを感じたからこそ、成長の喜びや人々の温かさを感じ取ることができたのです。

これから中学3年生になるみなさんも受験勉強にがんばられると思います。ぜひ、その厳しさに耐え、来年の春には花を咲かせてください。

そして私達は、100年後にも日本で桜が咲き続けるためにはどうすべきかも考えていかなければなりません。