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2012年11月22日 (木)

【第256回】 緊張の果て...挫折と決意刑部 純至 (国語)

 私は今年の春からバドミントン部の副顧問として中村教頭先生そして、部員である生徒たちと共に練習、遠征、合宿に日々励んできました。バドミントン部男子は、バドミントンを高校から始めた選手が多く、このコラムのタイトルにもなっている新人大会が初めての公式戦という選手ばかりでした。高校入学からここまで、頑張ってきたことを出せる場が与えられ、期待と希望で満ちていたことでしょう。実は、私もバドミントンは経験がなく、大会に一人で引率することも初めてだったので、自分のことだけを思うと不安でいっぱいでした。しかし、「顧問である自分がしっかりしなきゃ!」と会場では堂々としていたつもりです。

 そんな初めてもりだくさんの新人大会が今月の8日~11日に行われました。団体戦、個人ダブルス、個人シングルスのトーナメントがスケジュール通りに進められていきます。1日目、2日目、3日目と終わり、試合前にもっていた希望はことごとく打ち砕かれてしまいました。極度の緊張で足が震えて一人でベンチに座っている選手もいました。そのときに、なにか緊張を和らげることができればと後悔しています。部員達にも、自分にもたくさんの、大きな課題が残る大会となりました。

 今回の大会で深く残っていることは、負けて帰ってくる選手の表情です。悔しいというか、悲しいというか。言葉にはできませんが、心に残る表情をしていました。

 ここまで自分達なりに一生懸命やってきて、勝つことができない。そしてさらに上のレベルを見せつけられ、挫折してしまうのではないかと思っていました。

 しかし、その後のバドミントンノートに「勝ちたい。」と書いている部員がいました。

大会後の練習から、少しだけれど行動が変わった部員がいました。まだまだ物足りない部分はありますが、徐々に変わってきています。

 高校生って強いですね。無邪気というか、とまることを知りません。私も気合いを入れて、全力で、本気で、生徒達と向き合っていきたいと改めて思いました。

 生徒はもう新たな目標に向かって走り始めています。もっと強く。更なる夢の実現のために。。。私も歩幅を広くして生徒達についていこうと思っているところです。