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2011年6月22日 (水)

【第187回】色々な事に疑問を持とうKa. K. (理科)

 先日、1年生の理科総合の授業で「水道水」「砂糖水」「醤油」
「ウスターソース」「食塩水」は電気を通すか?という実験を見せました。
生徒は、「醤油は電気を通らなさそうだな」「水道水は電気を通すと中学校で習った」
など言いながら、楽しそうに実験を眺めていました。
実験してみたところ「水道水」「砂糖水」以外は電気を通しました。

 生徒から「では、炭酸水の場合どうなるのですか?」と「ジュースではどうですか?」と質問を受けました。
その時は答えを教えてしまったのですが、
「実験装置は簡単だから、自分でつくってやってごらん」と言えば良かったなと後から後悔しました。

 私自身、理科の醍醐味は、身の回りの現象に疑問を持ち、自分で色々と考えながら、時には実験を自分でやってみたり、時には自分で計算をしてみたりしながら、
自分の疑問を色々な試行錯誤によって解決していける所にあると思っています。
 
 同じような事をノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎は

「ふしぎだと思うこと
これが科学の芽です
よく観察してたしかめ そして考えること
これが科学の茎です
そして最後になぞがとける
これが科学の花です」

と言い表しています。

「ジュースは電気を通すのか?」

「車のマジックミラーの原理はどうなっているのか?」

等々色々な疑問を持ってください。その疑問を解決すると楽しいですよ。