2026年9月10日 (木)

【第956回】「猫と暮らすこと【4】」O. M. (国語)

 暑いというか、もうそれを通り越して「熱い」夏もようやく終わりの様子を見せていますが、今度は異常気象の雨・雨・雨・・・。我が家の前は、古い道なので排水溝が狭く浅いため、こんな豪雨の時はいつも冠水の危機に瀕しています。もちろん夜中も寝てる場合ではありません。
 さて、そんな中でおなじみ、我が家の猫「小太郎」手足の長いマンチカン、雄。体重は6.5㌔は、今年の8月4日で11歳になり、人間でいえばお見事「還暦(60歳)」を迎えることができました(赤いちゃんちゃんこは着ませんでしたけどね)。生後8ヶ月の時から我が家に来ているので、もう10年の付き合いになりました。この「猫と暮らすこと」というお話は、猫と暮らすことによって、今の高校生とのつながりを考えるという、大それたテーマでもう4回目になりますが、ガマンしてお付き合いください。
 さて、以前授業中に男子諸君に、「彼女にしたい女性にはどんなことを求めますか」みたいな話をしたことがあります(この時代、その筋の人から言わせればセクハラ!!って怒られるかもしれませんが)。多分、「かわいい」とか「やさしい」とかが出てくるだろうと思っていたのですが、意外にも『気の利く人』・『気が遣える人』『頭の回転の速い人』・『気の合う人』・『人として尊敬できる人』・『おもしろい人』なんていう答えが出てきました。この多様性の時代、求められる人間というのはそういうことを言うのか・・・と、ちょっと感心してしまいました。だからこそ、テレビやユーチューブでアイドルと言われる人たちが平気で体張って笑いを取り、ライブで何万人かを熱狂させ、俳優業をこなし、本を書いたり、気象予報士になったりバラエティーで活躍したり・・・
とにかく何でもできて、使える人が求められるんだろうなあという答えにたどり着きました。
 この話をご覧の皆さん。ネコは気が遣えると思いますか?。「ネコなんてマイペースで、自分の気の向くまま生きてるのとちがうの」って思ってた皆さん。実はネコは大変『気遣いのできる』生き物なのです。こちらが忙しそうにしているときは、ご飯を茶碗に入れてくれるのを我慢して待っています。こちらがしんどそうにしているときは、そっと寝ている足下に寄ってきて、しっぽだけを絡ませてくれます。こちらが落ち込んでいるときは、自分の大好きなおもちゃで頑張れメッセージを書いてくれて、そのおもちゃをそっと枕元においてくれます。親ばかで申し訳ありませんが、我が家の小太郎さんは『気の利くネコ』・『気が遣えるネコ』『頭の回転の速いネコ』・『気の合うネコ』・『人(ネコ)として尊敬できるネコ』・『おもしろいネコ』なのです。実は・・・

  皆さんは「気遣いができて、相手の立場に立って考えることのできる」人ですか?

 『ネコの振り見て我が振り直せ』という、ことわざがあってもいいのに。と思えた夏でした。



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2026年9月 3日 (木)

【第955回】「初めてと最後」江向 陸 (数学)

 今年度、初めて3年生の担任を持つことになりました。これまで1・2年生の担任を経験してきましたが、進路や卒業後を見据えながら生徒たちと過ごす毎日は、これまでとはまた違った緊張感があります。そして、この夏、もう一つ大きな初めてを経験しました。甲子園での応援です。テレビでは何度も見てきた甲子園ですが、実際にアルプススタンドに立ってみると、その雰囲気はまったく違いました。グラウンドで懸命にプレーする選手たち、それを必死に応援する生徒たち、多くの生徒や保護者の方々が一緒になって声援を送っている光景を見たときは、本当に鳥肌が立ちました。
 私自身、高校時代は勉強中心の生活で、部活動に打ち込んだ経験はありません。そのため、学校全体が一つになって誰かを応援するという経験はとても新鮮でした。生徒たちとその場にいられたことも、私にとって忘れられない思い出になりました。
 そんな中、今年は私にとって初めてが多い一年である一方、生徒たちにとっては最後が増えていく一年なのだとふと気付きました。最後の部活動、最後の体育祭、最後の学園祭、そして、この先には最後の授業や卒業式もあります。3年生の担任をしていると、どうしても目の前の仕事に追われます。正直、一日一日をゆっくり振り返る余裕がないこともあります。
 これから卒業まで、まだいくつもの最後があります。私自身、初めてに戸惑いながらも、一日一日を大切にし、最後まで過ごしていきたいと思います。

2026年8月27日 (木)

【第954回】「熱い夏」植木 大 (保健体育)

今年も熱い夏が終わってしまった・・・
全国高等学校総合体育大会卓球競技(インターハイ)結果は、

学校対抗  第3位
ダブルス  太田・平塚ペア ベスト8
      馬渕・小野ペア ベスト16
シングルス 馬渕 ベスト8
      小野 ベスト16
      平塚 ベスト16
      小林 3回戦

日本一にはなれなかったが、各自が今持っている力を出してくれたと思う。
高校卓球界では「夏に強い遊学館」といわれている。これには理由がある。
私は、高校3年生の夏(インターハイ)にむけて計画を立て指導をしている。もともと、ハイレベルな選手が入学してくるわけではないから、全国で勝つには、技術力・戦術力はもちろんだが、最後は人間力だと信じて厳しく指導している。
最近では色々な指導が推奨されているが、私は「我慢」をできる人間に育てることが人間力向上につながると信じている。今の世の中は、「我慢」をする環境が少ない。そのため、成長のチャンスが少なく感じる。何も、すべてを「我慢」しなさいと言っているのではない。自分にとって成長する「我慢」がある。それは辛抱や忍耐力ともいうこともあるが、必ず成長への「チャンス我慢」がある。日常の苦しみや嫌なことがあっても、自分の成長につながることと思えれば「我慢」を楽しみ、喜びに感じることはできないだろうか・・・
インターハイでも、試合中に「我慢」ができずに逃げ出すことも、甘えてしまう場面もあった。その時は、必ず失点や負けにつながってしまう。苦しい場面をワクワクしながら楽しめた選手は、得点や勝利を手にすることができた。
「我慢」とは言っているが、置かれている環境や場面をどう考えるか、どう思うかが大切だ。その経験値を上げるために普段から「我慢」する環境が大切になってくると思う。来年の夏に向けて少しでも多くの経験をさせるためにも、私は「我慢」する場面を多く与えていく。そして「チャンス我慢」を掴み取り最高の夏にしたいと思う。

暑い夏はまだまだ続く、人間力のない私は夏を乗り越えられるだろうか・・・

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2026年8月20日 (木)

【第953回】「夏は夜」I. I. (国語)

平安時代に成立した「枕草子(まくらのそうし)」の一節を紹介します。


夏は夜。
月のころはさらなり。
闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。
雨など降るもをかし。

夏は夜がよい。
月の出ているころは言うまでもない。
月のない暗い夜も、蛍がたくさん飛び交っているのがよい。
また、一つ二つだけがほのかに光って行くのも趣がある。
雨などが降るのも趣がある。


月明かりにほのかに光る蛍
そして、突然の雨

どれも夏の夜にふさわしい、美しい情景です。

「をかし」は趣(おもむき)がある、風情(ふぜい)があるといった意味です。
作者の清少納言(せいしょうなごん)は、夏の暑さがやわらぐ夜に焦点を当て、
風景の中に風情を見つけ、それを巧みに表現しました。

「枕草子」は「をかし」の文学とも言われます。
特にこの「春はあけぼの…」から始まる四季の一節は、
原文で読んでもその美しさに共感できます。
日本人の美しいものに対する感性は、今に生きていますね。

平安時代もこの令和のように猛暑酷暑だったのでしょうか。
暑い夏の夜、エアコンのきいた家からちょっと外に出て、
月を眺めたり、蛍を探したりしてみると、
ストレスが和らいでリフレッシュできるかもしれませんね。

【第953回】「夏は夜」I. I. (国語)

平安時代に成立した「枕草子(まくらのそうし)」の一節を紹介します。


夏は夜。
月のころはさらなり。
闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。
雨など降るもをかし。

夏は夜がよい。
月の出ているころは言うまでもない。
月のない暗い夜も、蛍がたくさん飛び交っているのがよい。
また、一つ二つだけがほのかに光って行くのも趣がある。
雨などが降るのも趣がある。


月明かりにほのかに光る蛍
そして、突然の雨

どれも夏の夜にふさわしい、美しい情景です。

「をかし」は趣(おもむき)がある、風情(ふぜい)があるといった意味です。
作者の清少納言(せいしょうなごん)は、夏の暑さがやわらぐ夜に焦点を当て、
風景の中に風情を見つけ、それを巧みに表現しました。

「枕草子」は「をかし」の文学とも言われます。
特にこの「春はあけぼの…」から始まる四季の一節は、
原文で読んでもその美しさに共感できます。
日本人の美しいものに対する感性は、今に生きていますね。

平安時代もこの令和のように猛暑酷暑だったのでしょうか。
暑い夏の夜、エアコンのきいた家からちょっと外に出て、
月を眺めたり、蛍を探したりしてみると、
ストレスが和らいでリフレッシュできるかもしれませんね。