2017年7月13日 (木)

【第486回】 「つなぐ」N. Y. (国語)

 一ヶ月前のことになるが、6月に体育祭が実施された。本校の体育祭は3年生のクラスの数だけ色別の団があり、1,2年生も含めた縦割りの団編成になる。昨年は3年生の担任として3年生が1,2年生を上手くまとめられるか心配だったが、今年は1年生の担任として右も左もわからない彼らが、他学年の足を引っ張るようなことがなければいいなという思いでいっぱいだった。
 当日は天候に恵まれてクラスの生徒は欠席者もなく、それぞれの出場種目や同じ団の仲間たちの応援に、ちからいっぱい取り組んでいた。その姿に普段の教室での表情とは違った一面を見ることができ、嬉しさを感じた。準備期間が短いため気がかりだった応援合戦も、振り付けをしっかりと覚えてリズムに乗りながら3年生、2年生とともに頑張っている様子も微笑ましかった。振り返れば、前日の応援練習から3年生が優しく丁寧に1年生をリードしてくれていたと思う。教師の側が「大丈夫かな」と多少不安を抱いても、脈々と受け継がれている『遊学魂』― 先輩が後輩をリードし、後輩は先輩の指導を受けながら成長していく― そんな様子に反映されていることを強く感じた。
 後日1年生には朝読書の時間を使って、感想とともに3年生に向けてメッセージを書かせた。一言くらいで簡単に書いてもらうつもりだったが、予想に反してたくさんの言葉を綴ってくれた。初めての体育祭だったが、先輩が優しく教えてくれたことに感謝をする言葉や自分たちのときにも盛り上げたいという意欲的な言葉、そして受験を控えている先輩に頑張ってほしいというエールの言葉…
 3年生の活躍は大きな財産となって、確実に1年生の心に残っていることを改めて実感させられた体育祭であった。

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2017年7月 6日 (木)

【第485回】 『35年目』N. H. (保健体育)

早いもので、今年で教員生活35年目を迎えております。

奉職した当時からは、考えられないほど続けられているなぁと自分自身が感心しているところでもあります。

時代の移り変わりは、いつになっても起こることですが、生徒の保護者には女子校時代の生徒がかなり多いように感じられます。

さて、本校の1年生ですが、私にとっては3年ぶりの担任を任されました。いつの1年生にもいえることだと思いますが、中学を卒業したばかりで、不安や希望が入り混じった気持ちとこれからのさまざまな期待を胸に入学してから、一人ひとりが懸命に学校生活に取り組んできていると思います。

高校生活の3年間は、長いようで意外と短いので、時間を無駄にせず有効かつ効果的に利用できればと思います。部活動や学習面など高校生活での活動は、良い思い出や苦い思い出など成長させてくれる重要な時間です。受け身にならず主体的に積極的に取り組んでくれたらと思います。

ここ数年、平成生まれの若い世代のさまざまな分野での活躍が報道されていますが、本校の生徒諸君も彼らに負けない潜在能力が備わっていると確信しているので、出し惜しみせず積極的に何事にも取り組んで欲しいと期待しております。

2017年6月29日 (木)

【第484回】 遊学スタイル中川 都 (国語)

 「うわー」「すごい」「上手やー」という声が聞こえてきました。
 6月に行われた石川県高等学校総合体育大会、今年はバレーボール(女子)の3日準々決勝、4日準決勝の応援に行ってきました。
 応援に行くと、必ず卒業生に会います。3日の準々決勝戦では、3年次に担任をしていた2年前の卒業生に会いました。近況報告を聞きながらのおしゃべり、楽しい時間です。
 4日の試合会場で聞こえてきたのは、何代か前のバレーボール部の先輩達の声でした。卒業生が後輩にエールをおくる、高校時代に一緒に過ごした時間はなかった先輩でも、後輩の応援に会場まで足を運んでくれます。後輩の活躍に歓声をあげ、励ましの言葉をかける、素敵な習慣です。その中に「うまくなってる」と感心する声が何度も聞こえてきました。嬉しくなりました。

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 高校総体での試合ぶり、見応えがありました。準々決勝の羽咋高校戦では、手堅く2セットを先取し危なげなく勝ちました。
準決勝は金商でした。金商戦、楽しかったです。バレーボールという競技の面白さが発揮されていて、ワクワクしました。
 攻撃は多彩で、サーブも力強く、先輩達が「うまい」と思わず声をあげるシーンが何度もありました。選手たちには気負いがなく、のびのびと自分たちのプレーをしていました。あきらめることなく、ボールを追い、つなげていきます。胸が熱くなるプレーでした。嬉しくなりました。

 顧問の福田先生、選手の良いプレーが出る度に、パフォーマンスを披露します。今年は飛行機。動きがユーモラスで可愛く、会場がどっと沸きました。
後で、「なぜ飛行機なの」と尋ねたら教えてくれました。
「今年は例年以上にメンバーも少なく、身長も高くない、でも、ここにきて良いチームになってきた。そして、普段から交流している県外の学校がインターハイに出ること。また、仲間のチームの地元(宮城県)で今年のインターハイが開催されることから、『行けるとこまでがんばって行きたい』という思いから、飛行機です。
一応飛行機はフクダジェットということで・・・(^^)/」と。

 福田先生の言葉通り良いチームです。応援したくなるチームです。
明るく元気で、ユーモアあり。勉強も一生懸命、楽しい学校生活、青春を謳歌しています。そして、何よりバレーボールが大好き。がんばって、先輩達に「上手やー」と言わせるほどの勝つチームを作りました。これぞ遊学スタイル

 今後の活躍も大いに期待しています(*^_^*)

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2017年6月22日 (木)

【第483回】 『過信を自信へ』中川 光雄 (保健体育)

 第136回北信越地区高等学校野球石川県大会において、2回戦寺井高校に7対0の7回コールド負けを喫した。これは17年目を迎える野球部の歴史上、初の県大会コールド負けである。
 昨夏にスタートしたこのチーム。はっきり言って技術力は例年より劣っていた。しかし、絶対に負けたくないという精神力は、過去のチームに比べても引けを取ることはなかった。ただ、成長していくうえで一番大切になってくるであろう『継続する力』が足りない。足りなすぎる。
 日によってはとても良い練習をするチームであるが、少し結果が出るとすぐに練習がおろそかになる。これまでの結果がそれを物語っている。
 世間から前評判で弱い弱いと言われることが悔しくて、夏休みの初めは必死に練習した。そして、ローカル大会ではあるが、今春県大会を制した金沢高校を倒し、優勝した。自分達でも勝てるじゃないかと思った途端に、練習がおろそかになった。厳密にいうと練習をただこなしてしまう。そして、シード決めの大会が始まり、公立高校に敗退した。ノーシードで秋の県大会を迎える結果になった。この負けの恥ずかしさからまた必死に練習した。秋の県大会では、優勝した航空石川高校に1点差で敗れたが、ベスト4で春のシード権を獲得した。遊学館の名に恥じない戦いができた。
 しかし、この結果が彼らにとっていちばん良くなかったのではないか。過信につながったのではないか。例年、冬場のトレーニングで一段と成長する個人の能力が今ひとつあがらない。チームとして戦う集団づくりにおいては、3年生が中心となって築き上げていくものをすべて他人任せにし、冬場の練習をただこなしてしまった。春の県大会の結果は対戦相手がどうであれ、同じような結果が出ていたはずだ。
 2度あることは3度あるのか、3度目の正直になるのか。すべては自分たち次第だ。
 これからの練習にこの夏の結果があらわれる。

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2017年6月15日 (木)

【第482回】 『山から学んだこと』鳥畠 正明 (理科)

 何十年と山歩きを続けて来て、学んだことを書いて見たい。
 なにより学んだことは、歩いている限り、絶対にたどり着けるということ。とてつもなく遠くに見えるピークや、1000mを優に超える高度差を上がって行く道。それらを目の前にすると、絶望的な思いにとらわれる。
 しかし、心を決めてゆっくりと足元を見つめながら、一歩一歩歩んでいくと、いつの間にかピークは近づき、高度は上がっている。そんな経験を何度したことか・・・。
 あきらめずに歩き続ける限り、いつか目標にたどり着く。あきらめたら終わり。どんなに小さな歩幅でもよいから、前に進んでいく。これは人生にも当てはまる。

 次に思うのは、『道』のありがたさ。試みに山で、道以外の所を歩いて見るとよい。全くと言ってよいほど、前に進めない。逆にどんな小さな小道でも、そこに道がある限り、ズンズン進んで行くことが出来る。道は、前に歩いた人たちからの贈り物と言っていいであろう。
 勉強も同じ。学んでいることは、先人たちからの貴重な贈り物。おかげで私たちは、随分と多くのことを効率的に、自分のものとすることが出来る。ありがたいことである。

 そして、山の醍醐味は山頂からの眺めの素晴らしさに尽きる。神々しい山々の姿。これは見た人にしか、分からないと思う。それと同じで知的な意味でも学ぶことによって高みに上がり、初めて見えてくる素晴らしい景色がある。それは力を尽くしたあなただけに与えられるご褒美。
 どうか皆んなにも、少しでも高い所からの景色を見て欲しい。誰も変わってあげられない。しっかりと自分の足で登ること!

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