2017年4月20日 (木)

【第474回】 古い色紙T. Y. (英語)

 今年遊学館高校に戻ってきました。新任式で挨拶させていただきましたが、実は「新任」ではなく「再任」です。

 十数年前、私はこの遊学館高校で教員としてのキャリアをスタートさせました。しかしそのときはそれほど教員という職業に思い入れがあったわけではなく、もちろん経験もなく、右往左往しながらの毎日。そんな私を周りの先生方や明るい生徒たちが助けてくれましたが、悩みの種のクラスが一つ。「授業中話を聞いてくれない…」毎回ため息をつきながら授業から戻ってきたものです。

 ある日、その年に結婚した私に同じ職員室の先生方がお祝いメッセージを書いた色紙を下さいました。そのプレゼント自体がpleasant surpriseだったのですが、真ん中に書いてあるイラストとメッセージを見て目を見張りました。「話を聞いてくれない」と思っていたクラスの中でも特によく注意をしていた女子生徒二人からのものでした。

「先生の授業はとても丁寧で生徒たちに優しくふるまっていただきありがとうございます」

 そんなふうに思ってくれてたのか。じわーっと心が暖かくなりました。退職してからも、町で「先生、覚えてる?」と満面の笑みで声をかけてくれたのはそのクラスでよく注意した別の男子生徒。授業中の様子だけでは分からないみんなの顔。あの1年間は生徒のみんなに成長させてもらった気がします。

 色紙は今も大切に部屋に飾ってあります。出産を経てもう一度仕事を始めようとしたとき、その色紙の思い出がなかったらきっともう「教員」という職業には就いていなかったでしょう。久しぶりに遊学館に戻ってきて、以前よりももっと元気で明るい生徒たちの声が響いていると感じます。またここでいろんな生徒たちとの出会いがある。そう思うと心の底からわくわくしています。

2017年4月13日 (木)

【第473回】 前向きになるために髙橋 李句 (国語)

春らしい暖かな日が多くなってきました。桜も花開き兼六園や金沢城を彩っているでしょう。私は、新潟県出身ですが、金沢の美しさに魅せられて、6年近く石川県にお世話になっています。

さて、新入生の皆さん入学おめでとうございます。在校生の皆さんは進級おめでとうございます。期待と不安で胸がいっぱいになっていることでしょう。

そんなみなさんへ!

「やりたいことのためにやりたくないことをやる。そうすれば、夢や目標は必ず叶う。」

これは、私が高校生の時から大切にしている言葉です。
「さぼりたい」「楽をしたい」「逃げ出したい」「やめたい」「手を抜きたい」「誰も見てないからいいだろう」と思う場面が、生きてきた中にたくさんあるはずです。私にもあったので、きっと皆さんにもあるはずです。
しかし、この言葉に出会ったおかげで何もかもポジティブに考えることができるようになりました。すべては、自分の夢や目標につながっているのですから。
勉強、部活、委員会、資格試験、テストもこの言葉があったからこそ乗り越えられたと今でも思っています。

これから、新年度が始まりいろいろな事を経験していくと思います。ネガティブな感情が出てきたときには、ぜひこの言葉を思い出してみてください。
前向きに明るく楽しい学校生活を送りましょう!

2017年4月 6日 (木)

【第472回】 「新入生へ」T. Y. (国語)

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

ようこそ!遊学館へ!

この春の時期はわくわくと不安が混じり、行事ごともたくさんあり遊学館が活気づいています。

高校三年間という時間はすべての入学生に平等に与えられえています。

この時間の使い方を是非考えてください。

良い時間にするためには、楽しいことはもちろんですが、苦しいこともしなければなりません。

ルールを守るという息の詰まることもしなければなりません。

決められたルールの中でどれだけ自分を高められるか

大切なのは「向上心」です。

気持ちは性別、体格、偏差値、環境など関係ありません。

「向上心」があれば必ず前に行けます。

一緒に頑張っていきましょう!!

2017年3月30日 (木)

【第471回】 努力と忍耐T. S. (国語)

 ぽかぽか暖かい日が増えてきました。春の訪れも間近ですね。

 春を告げる花といえば、やはり桜ですよね。金沢の桜の開花予想を見てみると、開花日は4月7日(3月28日現在)だそうです。もうすぐ、あの美しい桜の花を見ることができると思うと、今から待ち遠しい気持ちでいっぱいです。

 ところで、桜の開花は、「暖かいから咲く」という単純な仕組みではないようです。
 調べてみると、桜は、前年の夏に花芽(生長すると花となる芽)を形成します。秋には落葉して眠りに入り(休眠という)生長が一旦止まります。眠った花芽は、冬に一定期間低温にさらされることにより、眠りから覚め(休眠打破という)開花の準備を始めます。そして、春に向けて花芽が一気に生長し、やがて花を咲かせるそうです。つまり、桜が開花するためには、春の暖かさだけではなく、冬の寒さも必要だということです。
 冬の厳しい寒さに耐え、地上からまっすぐに幹を伸ばし、枯れ木からやがて美しい花を咲かせる姿に、努力と忍耐の大切さを感じます。

 努力と忍耐。私たちにとって重要なことだと思います。
 私たちが夢や目標を実現さるためには、桜と同じように、目の前に立ちはだかる厳しい試練に耐え、また、努力し続けることが大切だと思います。おそらく、多くの人たちがそれに気づいていて分かっていると思います。しかし、なかなか行動に移すことができない…要するに、簡単なことではないですよね。
 ここで質問です。枯れ木のまま終わるのか、美しい満開の花を咲かせるのか、あなたならどちらを選びますか?私は…美しい満開の花を咲かせて、応援してくれる人たちを喜ばせたいです!!!
 これまでの自分を振り返り、新たな気持ちで新年度を迎えよう!

2017年3月23日 (木)

【第470回】 裏表示はよく読んでT. M. (理科)

 スーパーマーケット・ドラッグストア・ホームセンターで売られる商品には必ず、用途・使い方、使用量・液性や成分、使用上の注意、応急処置が記入されています。
 なんとなくいつも使用している商品は最初の購入時だけ裏表示を確認して、いつも間に読まなくなって使用している場合が多いです。
 一般会社で研究開発として8年弱働いて、体を洗浄するボディソープ・シャンプー・コンディショナーやトイレやバス・キッチンのお掃除に必要な洗浄剤を研究してきた者として教えることがあります。
 3年以上使用している商品は香料(香り)や界面活性剤(洗浄成分となる原料)が微妙にマイナーチェンジされていることが多く、裏表示の販売名が、前回買ったものと違う場合は変わっている証拠です。
 10年ほど前から使用法の危険性と汚れが昔ほどひどくなくなったことから一般家庭での洗浄剤として中性洗剤は多く販売され、温泉旅館やホテルの汚れが多く発生する所では業務用として用途によって強い酸性の洗浄剤やアルカリ性の洗浄剤が販売されています。『混ぜるな危険』は酸性の製品と塩素系の製品との化学反応が起こる可能性があるため一般家庭では中性製品が多く発売されています。
 化学基礎の授業で『酸性・塩基性』の身のまわりの物質のpHがあり、人間の体の中でも
胃液のpH1.5の強酸性
汗はpH5の弱酸性
唾液はpH6の弱酸性
血液はpH7の中性
涙はpH8の弱塩基性と違いがあります。
 食品のリンゴ・ヨーグルト・ビール・炭酸飲料・黒酢・梅酒などは酸性から中性、焼酎・ミネラルウォーター・豆乳は弱アルカリ性から中性なので摂取するほとんどの食品が酸性から中性になり、吸収時には酸性だった食品も成分により体内でアルカリ性になる場合があります。アルカリ性食品と呼ばれています。
 今回、裏表示はよく読んでとタイトルにした理由は興味深い小さな火傷の事故が気になったからです。この小さな事故とは、瞬間接着剤の使用時に手に接着剤が付着くことを嫌がって軍手を使用して作業をしていたら軍手に付着した接着剤が軍手の繊維と化学反応し、火傷をしそうになったということです。
 瞬間接着剤は名前の通り、瞬時に液剤が固まる反応のため100℃以上の熱が発生します。使用時には軍手ではなくポリエチレン製のゴム手袋の使用や布やテッィシュ・ストッキングへの接着剤の付着に注意する事が大切とセメダインやアロンアルファの公式サイトで呼びかけています。
 最近、プチリフォームの『Do It Yourself』=DIYが流行っているので使用時には私も含めて気をつけましょう。