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2024年10月10日 (木)

【第856回】「進路について考える」干場 光将 (保健体育)

今年度、初めて3年生の担任となり、生徒の進路について考えることが多くなりました。私自身の進路を振り返ってみると、

・小学生-陸上競技を始める
・中学生-競技力が上がり、遊学館高校に推薦で入学
・高校生-駅伝の石川県高校記録を更新し、推薦で関東の大学へ入学
・大学生-競技を引退し、石川県の企業に就職
・就職後-小学校の教員を経験し、遊学館高校で教員をする、という経歴です。

12年間、陸上競技に関わってきたので、どの時期を振り返ってみても、この陸上競技という得意分野を活かし、進学や就職を決めていました。そこから改めて継続することの大切さに気づくことができました。
3年生の担任になり、志望理由や高校3年間で頑張ったことを書かせてみると、なかなかイメージが浮かばず、書けない生徒が多いように感じます。「なんとなく進学を決めた」「継続することが苦手」「自分の長所が分からない」など、自分は何がしたいのか、自分はどんな人なのか説明できない生徒がほとんどです。
しかし、私自身も陸上競技という「人より少し得意なもの」があり、周りの人たちと競い合えたおかげで進学できたので、私自身に陸上競技がなくなると生徒と同じような考えになっていたと思います。今、目標や夢がない生徒は、この3年間という期間を使い、自分の歩んできた18年間を振り返えることで、自分の良さや頑張ってきたことに気づくかもしれません。これから進路を控えている1、2年生は「人より少し得意なこと」を見つけることで、進路の幅が広がるかもしれません。高校生活を楽しみながら、自分の良さを見つける期間にしてみてはどうでしょうか。

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