【第839回】「連鎖」T. M. (英語)
以前、夕方のニュース番組にサッカー元日本代表の本田圭佑が出演していたときに、教育について話しているのを見た。そこで彼が語っていたのは「教育は連鎖する」ということだった。教育をしっかりと受けて育った人間は自分が親になったときに自分の子供に対して学ぶことがいかに大事なのかを伝えることができる。しかし、自分が十分な教育を受けないまま大人になると、自分の子供に対しても学ぶことの必要性を説くことができない。そしてそのことは孫やその下の世代に連鎖していく。その負の連鎖を断ち切るために彼は海外で教育の機会の提供に携わっていると話していた。
その話を聞いたとき、人を育てるということの影響力は計り知れないと改めて感じた。また振り返るといろんな場面で成長を感じる瞬間があった。
昨年まで顧問をしていた女子バスケットボール部では今の3年生が「自分たちの代でチームを強くする」と宣言し、ウィンターカップ予選では公式戦で3回勝ち上がり、セカンドラウンドまで進むことができた。
担任をして2年目になった特進クラスでは、明らかに1年生のときに比べて、彼らのやる気や点数に関するこだわりが増してきていることを日々感じることができる。先日行った勉強合宿でも「100点以外は0点」を合言葉に単語テストに取り組んでいた。
遊学館高校にはいろんな分野で活躍している生徒がたくさんいる。
彼らが大人になったときに「正の連鎖」を起こせるようになっていてほしいと期待している。
≪先日の休暇村能登千里浜での勉強合宿の様子≫ |