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2021年4月 8日 (木)

【第675回】 「難しいを過去形に」S. T. (数学)

 数学の授業で新しい単元や分野を扱うと「難しい」「意味分からん」といった声が上がる。
今まで扱ったことのない数式や概念なのだから当然と言えば当然だろう。
 しかし、小学校2年生で習った九九でさえ最初は「難しい」「意味不明」なものだったのではないか。

 最初は、その「難しい」九九を毎日家に帰って暗唱を繰り返すことによって「簡単」なものに変えていったのではないだろうか。それ以外にも今では簡単に計算することができるであろう3桁の掛け算や、足し算における繰り上げ、引き算の借り受けなどそのすべてが当初は難しかったはずである。
 では何故、九九や、それらよりも難しい高校数学を家で勉強しないのか。
高校数学は難しい。だからこそ九九よりも勉強しなければ決して習得することはできない。

 ただ逆を言えば、難しい九九を簡単なものにすることができたのだから、努力さえすれば高校数学も「難しかった」と過去形にすることができるはずである。

 数学以外も同じだろう。

 簡単なことだけやっていてもそこに成長は無いし感動も無く、いずれ飽きるだろう。高校で難しい事に積極的に挑戦し、簡単な解法を見つけ出して欲しいと思う。