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2020年3月19日 (木)

【第620回】 「見守り隊。見守られ隊?」~お父ちゃん!生存確認~寺山 いずみ (養護)

 令和2年3月6日(金)、通勤する私の視野から、中学生・小学生が消えた。少し前に高校生も消えた。コロナウイルス感染対策のため、学校が臨時休校となったためです。お父ちゃんの生存確認が、出来ない・・・・。
 実家の父は、私の母校の犀桜小学校(旧 新竪町小学校)の小学生の登・下校時に「見守り隊」をしています。毎朝、鱗町交差点の地下道の傍に立っているので、私は通勤時に、車の窓を開けて手を振り、父の姿を確認するのが日課になっています。
 父は、20年以上「見守り隊」を続けています。父の活動を何気なく見てきましたが、最近、同級生に「お父さんには、子どもたちがお世話になったの」とか、実家の近所で「お父さん、お元気?息子は中学生になりました」とか、犀桜小学校出身の本校の生徒に「えっ!娘さん?お父さんによろしく!」とか言われて、父が毎日続けてきたことを、周囲の人から聞くことがあり、うれしく思っています。
 そんな父も89歳です。見守り隊?どっちが?いいや!見守られ隊?とも思います。が、今年度になって、父が「朝、遊学館の生徒が、お父さんに挨拶するんだよ!」と、嬉しそうに話をします。本校の男子卓球部の生徒が朝の見守り隊に加わりました。生徒たちも始めの頃はぎこちない様子でしたが、今は、見守り隊の方と話をしたり、小学生とタッチをしたり朝の和やかな様子が見られます。犀桜小学校から、「見守りをありがとう。」「元気なあいさつをありがとう。」と、素敵なお礼の言葉の寄せ書きが遊学館に届いていました。
 見守り隊のお年寄りと小学生の朝に、高校生が加わり、見守られ隊?の家族としては心強いかぎりです。ありがとうございます。朝、卓球部の生徒と共に、小学生と父を温かく見守って下さる、本校の先生方にも感謝です。
 4月!新学期には、コロナウイルスも終息し、元気に地域の日常が戻ってくることを心から祈ります。そして、朝、お父ちゃんの生存確認をし、男子卓球部の生徒たちの爽やかな姿を見ながら元気に登校したいと思います。

20200319