【第572回】 DiversityM. M. (英語)
「みんなちがって…?」と声を掛けると、生徒たちからいっせいに「みんないい!」と返ってきました。
今年度の授業で最後に扱った題材がDiversity(=多様性)だったこともあり、はじめにこの言葉を投げ掛けてみたのです。
誰もが知っているフレーズでした。
人間はひとりひとり個性を持ち価値があります。ひとつの基準ですべての価値を決めてしまうのではなく、その違いを性別・国籍・年齢・学力・身体等に関係なく互いに認め尊重し合うことが大切です。
そうやって各々が個性を発揮しながら多様な人間がともに生活することが、学校やクラス、部活動、家族などさまざまな社会により良い発展をもたらすことでしょう。
「わたしと小鳥と鈴と
金子みすゞ
わたしが両手をひろげても お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥はわたしのように 地面をはやくは走れない
わたしがからだをゆすっても きれいな音はでないけど
あの鳴る鈴はわたしのように たくさんなうたは知らないよ
鈴と 小鳥と それからわたし みんなちがって みんないい」
<JULA出版局>
もうすぐ新年度がスタートします。
新しいクラスであなたの隣に座る人はきっとあなたとは違う素敵な部分をもっているはずです。
そしてあなたも他の人にはない素敵なものをもっています。
広い心で他を受け入れ、互いを認め合えば、よりすばらしい一年を過ごせるにちがいありません。