【第400回】 「目標」園下 真史 (数学)
早いもので、成人式を迎えてから3年、社会人となってから色んな先生にお世話になりながらも半年の歳月が経った。季節の節目に行われた高校のクラスの同窓会では、久しぶりに会う顔ぶれに思わず当時の気分になってはしゃいだが、仕事の話になると活き活きとした顔で話す者からあまり自信なさげに話す者もいた。
高校生活を思い返してみると、平素から自信を持って「俺は○○大学に行く!」と公言していた友人は今の進路に納得して進めているような気がする。
それに対して当時から進路もなかなか定まらず、なんとなくで学生生活を送っていた友人は今の仕事に不満を持っているように感じた。
私は3年生の授業は持っていないのであまり生徒達と進路の話をしたことはないが、成績が良い生徒の話を聞いてみると「私は○○の専門学校を目指しています。」と話したり、目標を持って高校生活を送っているようだった。
逆になかなか授業に身に入らない生徒に将来のことを聞いてみても、あまり自分の将来のビジョンが見えていないようだった。
では私の高校生活はどうだったかというと、私自身は高1のときから数学の教師を志していたので(少なくとも数学については)真剣に授業に取り組んでいたと思う。
人生一度きりの学校生活、悔いを残さないように生徒達にはだらだらと過ごすのではなく、「目標」を持って精進していってほしいし、私自身も教師という職業は生徒の将来に良くも悪くも影響を与えるのだという意識をもって、「園下先生に習って良かったです」と言ってもらえることを「目標」として、授業を真剣に行うことはもちろん、授業以外でも生徒達に積極的に接していきたいと思う。