【第361回】 箱根駅伝M. Y. (保健体育)
2015年1月2日、本校卒業生、五郎谷俊君(東洋大4)が4年生にして初めて箱根駅伝に出場した。本校の卒業生として箱根駅伝を走るのは、山本憲二君(東洋大)、福村拳太君(東海大)に続いて3人目である。
五郎谷君は、高校2年次にインターハイ決勝進出、全国高校駅伝1区10位など非常に力のある選手だったが、怪我の影響で3年次は、試合で活躍することができなかった。 その思いを胸に、大きな目標を持って「大学で走る」という道を選んだ。登りが得意だったこともあり、東洋大学へ進学してからも「5区山登り」の候補として期待されていたが、東洋大学は常に優勝争いに加わる強豪校でありメンバー争いも厳しく、代表選考にもれて1年、2年・・・と涙を呑んだことだろう。
その五郎谷君が、4年生にして初めて走るチャンスをつかんだ。中継のアナウンサーから紹介されたコメント、「16人の登録メンバーの中では、僕が1番力がないけど山なら勝負できるし、箱根を走れなかった悔しさは誰よりも分かる」という言葉を聞き胸が熱くなった。そして彼は言葉通り、大学4年間の、駅伝選手として7年間の、集大成となる走りを魅せてくれた。自分の走りがチームの入賞につながったことは、何にもかえがたい宝物になったことであろう。
ブラウン管を通しての先輩の走りに勇気をもらい、後輩たちにとって都大路に向け、あらたな刺激となったようである。自分自身も、また、新しい気持ちで生徒たちと共に目標に向けて頑張っていきたいと思う。