2025年5月15日 (木)

【第887回】「ねこ」K. Y. (英語)

ねこはいいですよね。癒されます。
私はこの世で一番ねこが好きです。どれだけ疲れて帰宅したとしても,ねこは私の心と体を癒やしてくれます。中でも,ねこが出すあのゴロゴロ音。あれは最高ですね。日本語では「喉鳴らし」と名前がつけられているそうです。某巨人みたいですね。

ちなみに,皆さんはあのゴロゴロ音には科学的にメリットがあることをご存知ですか。あのゴロゴロ音の周波数は20-140Hzで,この範囲の振動は体に良い効果をもたらすことが分かっています。主な健康効果として,ストレス解消,骨密度アップ,良質な睡眠の促進,筋肉回復のサポートなどがあげられます。筋トレをした後にねこと添い寝したら,ムキムキマッチョマンになっているかもしれませんね。

また,ねこのゴロゴロ音の周波数をヒントに作った超音波骨折治療機が,かのベッカムを治療したとか。ねこがベッカムを治療したと言っても過言ではないですね。

とにかく,ねこはただかわいいだけでなく,私たちの健康までも促進してくれるという生き物なのです。皆さんもねこにたくさん癒されましょう。

P.S. 犬ももちろんかわいいです。

2025年5月 8日 (木)

【第886回】「そこの3年生、「カフェテリア履修」って知ってる?」尾谷 力 (地歴・公民)

 先日、金城大学で行われるオープンキャンパスに参加してきました。この行事は3年生の担任を務める私にとって楽しみな行事の一つです。理由は3月に卒業した卒業生たちの少し成長した姿に会えるからです。

 さて、3年生の皆さん、金城大学短期大学部ビジネス実務学科の「カフェテリア履修」を知っていますか?

 高校3年生という年代は微妙な年齢だと思います。すでに成人に達している人もいます。かといって18年間の経験で人生を左右する進路選択を決定するには、心配事もあるはずです。そこで私は「カフェテリア履修」こそ有効だと考えます。

 「カフェテリア履修」とは自分の必要と考える講義をカフェで注文するように選んで学べる、進路目標の決まっている生徒は勿論、明確な目標の見いだせない生徒にとっても有効な学び方です。準備されている講義は、例えばパソコン操作に加えて、メイクやネイル、サブカルチャー、栄養や英会話、接客など様々で、それらを自由に選択し幅広く学ぶことができます。(このシステムは県内の他の短大にはありません。)

 その結果、進路決定を短大2年生まで伸ばせます。その分、経験を重ね自分を確立した上で進路を決めれます。それは選択ミスのリスクを抑えることに結びつきます。さらに異なる業種のスキルも身に付けることができ、選択の幅を拡げることも可能となります。

 人生とは選択の連続、そして選択の積み重ねです。もし今、重ねるべき選択が見つからないなら焦らず「カフェテリア履修」を選択するのもいいのではないでしょうか。

 卒業生たちの「金城大学でよかった」、「新しい友人ができた」、「バイト始めたよ」などの誇らしげな報告に元気をもらい、今年も3年生の担任を味わいたいです。

2025年5月 1日 (木)

【第885回】「120年の歴史を感じながら」大嶋 直樹 (芸術)

120年前、学園とここに通う生徒の成長を願い植えた木々も立派になり、小さな姫松を植えた人々もとても懐かしく感じるという意味を持つ校歌の歌い出し。
確かに、街中にありながら本多の森や校庭の木々は、四季の移ろいを感じさせ日々の生活に潤いを与えてくれる。また、この情緒溢れる歌詞になぞられるメロディーも優しくそして力強く素敵だなと感じながら、今年も初々しく入学してきた1年生の音楽の時間で校歌を一緒に歌っている。

数年前は、マスクをして表情も半分隠れた状態で、校歌も心の中で歌いましょう!みたいな時代も過ぎたけど、今はまた力一杯歌うことができる日々に感謝している。そして120年の歴史を感じて、またあの甲子園でみんなで肩を組んで校歌を歌い上げる日を心から楽しみにしている。

2025年4月24日 (木)

【第884回】「猫と暮らすこと【3】」O. M. (国語)

 さて、一昨年に続き今年のネタは「猫と暮らすこと」、しかも、そのネタで第3回目です。これは当分の間続きそうなので猫好きのそこのあなた、次回も期待して待っていてくださいね。
 さて、おなじみ、我が家の猫「小太郎」手足の長いマンチカン、雄の9歳。体重は6.05㌔(最近ダイエットに成功して3㌔の減量)は、今年の8月4日でとうとう10歳になります。人間でいえば55歳くらいなので、だんだんと私の歳に近づきつつあります。
 そんな小太郎君、最近気になったことがあります。確かにお歳のせいか少し毛並みも悪くなったなあ・・・とか、あんまり走り回らなくなったなあ・・・とか、寝る時間増えたなあ・・・とか。シニア猫に特有の様子は見せてくれるので、まあこちらも「そんなもんかな・・」くらいに思っているので大して心配はしていないのですが。もちろん猫の病気保険(結構高額の商品)にも入ってるし、カリカリもちょっとお高目の体にいいグレンフリー(穀物不使用)ものなんかにしています。その辺は抜かりありません。
 しかし、最近感じる小太郎君の変化は、子供のころに比べて『一生懸命ものを考えている』ことが多くなったということです。猫が考えている~?動物は本能に従ってるだけだろう~という人も確かにいらっしゃるだろうと思いますが、我が家の猫はたしかに常にいろいろなことを考えて、「思索」しています。例えば、今まではご飯を食べるとき、新しい袋を開けると走ってきて私の足にバンバンおしりをぶつけてきて「早くくれ~」の催促をしていました。お茶碗に入れるとすぐにがっついて完食して、もちろんおなかが減ってるときも、そうでないときも同じく。ところが最近の彼は、入れたてのご飯を前に、これを今食べるべきか、後に置いておいて寝る前に食べるべきかを考えています。そんな風に見えるだけだろ・・?と、おっしゃる人もいるでしょうが、我が家の猫は、そうした損得勘定をあの小さな頭で一生懸命考えています。そして一緒に夜寝る前になって、少しだけかじってから私の足元で丸くなります。朝になってお茶碗を見てみると、きれいにカリカリはなくなっているので、こちらが熟睡している夜中の見回りタイム(猫好きの間ではニャルソックと呼ばれている)が完了した後にゆっくり残りを楽しんで、つまり仕事が終わってお疲れさんを自分自身でやっているわけですね。
 こんな風に歳を取ると「猫も考えている」んです。さて、みなさんは普段しっかりと物事を考えて生きていますか?狭い廊下を後ろに急いでいる人のことも考えずにダラダラおしゃべりしながら道幅をふさいで歩いていませんか?授業中、眠たくなったからといって何も考えずに平気で寝ていませんか?どんな状況でも「ヤバい」「エグい」「かわいい」しか言ってませんか?
 「人間は考える葦(川べりに生えている雑草)である」は、フランスの哲学者パスカルの有名な言葉で、人間は自然の中では弱い存在(葦)だが、考える能力によって、その弱さを補い、偉大な存在であるということを意味します。
 猫と暮らすということで本当にいろいろなことを考えさせられます。だから、猫はやめられないんでしょうね・・・(第4回に続く)

最近のお気に入り三角テントにて→ 20250424_2

2025年4月17日 (木)

【第883回】「初心忘るべからず」I. I. (国語)

新入生の皆さん、入学おめでとう!

さて、表題の言葉は、室町時代の能楽の大成者である世阿弥の言葉だとされています。

「然れば、当流に、万能一徳の一句あり。
初心不可忘(しょしん わするべからず)
この句、三箇条の口伝あり。
 是非初心不可忘(ぜひの しょしん わするべからず)。
 時々初心不可忘(じじの しょしん わするべからず)。
 老後初心不可忘(ろうごのしょしん わするべからず)。」 『花鏡』奥段より

「初心忘るべからず」は、「何事においても、始めた頃の謙虚で真剣な気持ちを持ち続けていかねばならない」という意味で使いますが、世阿弥が花鏡の中で説明している意味は、違っています。
世阿弥がいっている「初心」は「初心者」の初心のこと。つまり、まだ未熟な状態のことです。
「なにかを始めたときの下手だった記憶や、そのときに味わったくやしい気持ちや恥ずかしさ、そこから今にいたるまでのたくさんの努力を忘れてはダメですよ」という意味です。
さらに世阿弥は、過去の未熟な状態だけを思うのではなく、今の自分も「未熟」な状態であると自覚しなさいともいっています。


皆さんは遊学館高校に希望や目的を持って、入学してきたと思います。
皆さんの一人ひとりがそれぞれ持っている「初心」を忘れずに努力を続けていきましょう。
謙虚であること、そして素直であること。これらが大切です。
これからの3年間、遊学館高校での皆さんの活躍を心から祈っています。


もちろん先生たちも「初心忘るべからず」でみなさんを指導していきますからね。