2026年3月12日 (木)

【第930回】「努力が続く人の共通点」干場 光将 (保健体育)

皆さんには才能がありますか。
私はこれまで自分に才能があると感じたことはほとんどありません。たまたま体を動かすことが好きで、走ることが好きだったので陸上競技を始めましたが、実際には自分よりすごい人ばかりでした。大会に出れば速い選手がたくさんいて「自分には才能がないのではないか」と感じることもありました。

それでも競技を続けてこられたのは、少しでも記録を伸ばしたいという思いがあったからです。すぐに結果が出るわけではありませんでしたが、毎日の練習を積み重ねていく中で、少しずつ成長していく実感がありました。振り返ってみると、特別な才能があったというよりも、続けてきたことが力になっていたのだと思います。

学校や部活動で生徒たちを見ていると、努力が続く生徒には共通している部分があるように感じます。特別な才能があるというよりも、日々の小さなことを大切にし、コツコツと積み重ねている生徒です。そうした積み重ねが、ある時期に大きな成長として表れてくることがあります。

高校生活の3年間は、自分の得意なことや好きなことを見つけることができる大切な時間です。すぐに結果が出なくても、目の前のことに一生懸命取り組むことで、自分の可能性を広げていってほしいですね。

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2026年3月 5日 (木)

【第929回】「●食養生朝ごはん● 忙しくてもできる簡単レシピ3つ」藤川 洋子 (英語)

高校生の皆さんは朝からとても忙しいですよね。
「ギリギリまで寝てたい」「朝ごはんを食べる時間がない」「朝は食欲がわかない」
そんな声もよく聞きますが、実は朝こそ体と脳にしっかりエネルギーを届けるべき時間帯です。
特に「胃腸(消化器系)」をいたわることが、元気のもと。健康にも美容のためにもなります。
5分だけでも、あたたかくて胃にやさしい朝ごはんを週に何度かは食べることをぜひ習慣にしてほしいです。


なぜ朝ごはんが大事?
○ 朝食を抜くと……
  •体が冷えたままで代謝が落ちる
  •エネルギー不足になってぼーっとする
  •午後にドッと疲れやすい
○ 朝ごはんを食べるメリット:
  •脳がすぐに働き始める
  •イライラや眠気を防ぐ
  •代謝がアップして太りにくい体になる!

riceball 朝におすすめの食材

食材 効果 ポイント
・卵 エネルギー、血液の巡りをよくする 忙しい朝でも取り入れやすい
・黒ごま 集中力・記憶力UP ごはんやパン、
スムージーにも◎
・オートミール 腸にやさしく、
持続性のあるエネルギー源
そのままでも煮てもOK
・バナナ 消化がよく、
即効性のエネルギー補給
食欲がない朝でも◎
・生姜・ごま油 体を内側から温め、巡りをよくする スープや炒め物に少量
加えるだけで効果◎

朝のための食養生レシピ3つ

1.黒ごまと卵のおにぎり

材料(1人分)

  • ごはん:1膳分
  • 卵:1個
  • 黒ごま:大さじ1
  • 塩・ごま油:少々

作り方

  1. 卵をフライパンで炒り卵にするか、好きなゆで加減で卵をゆでる
  2. ごはんに卵・黒ごま・塩・ごま油を混ぜておにぎりにする。
    時間がなければ、混ぜごはんだけでもOK!お弁当にも◎

2.レンジで簡単!バナナとオートミールのおやつ朝ごはん

温かくて消化にやさしい。甘みで食欲がない朝にもぴったり◎

材料(1人分)

  • オートミール:30g(大さじ3ほど)
  • 牛乳または豆乳:100ml
  • バナナ:1本
  • シナモン・黒ごま:お好みで

作り方

  1. 耐熱ボウルにオートミールと牛乳を入れ、ラップなしでレンジ(600W)で1分30秒〜2分加熱
  2. バナナをスライスして加え、軽く混ぜる
  3. お好みでシナモンや黒ごまをトッピング。甘みが足りない場合は、はちみつや黒糖を少し加えても◎

3.即席!生姜スープごはん

冷えやすい人におすすめ。朝の1杯で体がぽかぽかします。

材料(1人分)

  • ごはん:軽く1膳分(冷ごはんでもOK)
  • 鶏がらスープの素:小さじ1
  • お湯:150ml〜200ml
  • 生姜(すりおろしチューブ):少々
  • ねぎ・ごま油:お好みで

作り方

  1. ごはんに鶏がらスープの素と生姜をのせる
  2. 熱湯をかけて混ぜ、ねぎとごま油で仕上げるだけ。前夜に材料を準備しておけば、朝はお湯を注ぐだけ!

flairおまけ:こんなときの朝ごはんヒント

状況 おすすめ朝ごはん
・朝食欲がない オートミール&バナナ粥
・朝から寒い 生姜スープごはん or 温かいおにぎり
・テスト期間中 黒ごま入りおにぎり + ゆで卵
・部活がハード 卵 + ごはん + バナナの3点セット

2026年2月26日 (木)

【第928回】「からっぽ ~オールアウトのすすめ~」福田 圭一 (保健体育)

先日、ミラノコルティナオリンピックが閉幕しました。
『すべて置いていきたい』 渡部暁斗、自身6度目のオリンピック。
今季限りでの引退を表明している37歳。

勝利者にはキングオブスキーの称号で称えられる。
ジャンプとクロスカントリーで競う『ノルディック複合』

『何も残らないぐらい、すべて置いていきたい』
前半のジャンプを終えた直後に発した言葉。

静かにはっきりと、
『何も残らないぐらい、すべて置いていきたいなと思います』

すべてを置いていくという生き方・・・

最後の一滴まで絞り出す。という覚悟と挑戦に今回1番心を動かされました。
正直、今回は注目されていたわけでも、メダルが大きく期待されていたわけでもありません。
しかし『やり切る』いう決意・・・。

人生の中で『何も残らない』と言えるほどの出し切った日(経験)はどのくらいあるだろうか?
『満開の花が咲くことは無かったですが、最後の花びらの1枚が散っていくまで皆さんに、見ていただけたと思います。この先を行く若い選手たちの道しるべみたいなものになってくれたら』

陸上競技出身の為末大さんも『スポーツは多くの人が勝利者にはなれないが全力を出すという事は自分の限界を知る事になり、本気でやった時に今まで本気でやって無かったことに気づく』と話しています。全力とは新しい自分に出会う為の儀式だと!

話は少し変わりますが、自分の大学時代の友人が先日チームを連れて遊学館に来てくれました。年度末の合宿には多くの強豪校が集まる練習会にも声をかけてくれました。親元を離れて東京で必死に寮生活や様々なことに向き合った『同じ釜の飯を食った仲間』が今の私たちのチャレンジに協力してくれる・・・。一人旅もいいけど仲間と歩む旅もいいなと改めて感じています。『あの時の頑張りが、今に生きてくる』

3年生の皆さんご卒業おめでとうございます。
さあチーム遊学、頑張っていきまっしょい!

※2枚の写真は大学時代(4年生の時です)

202602261_4
 部活

202602262_3
 寮生活でのエッサッサ

2026年2月19日 (木)

【第927回】「生成AIで志望理由書をつくってみた」深代 真一 (数学)

 ある生成AIに次のような要求をした。

「金沢市に住む高校3年生です。金沢大学経済学類の受験を考えています。大学のアドミッションポリシーに合わせて、志望理由を400字で作ってほしい。大学に入ったら、観光と地域経済の関係を研究したい。」「現在の観光客による経済効果など具体的な数値を入れてほしい」

 AIが作った回答が次の文章になる。
「私は、観光が地域経済にもたらす多様な効果を経済学的に解明し、持続可能なまちづくりに貢献したいと考え、金沢大学経済学類を志望します。金沢市は歴史・文化資源に恵まれ、2023年度には石川県全体で約774,000件の外国人宿泊者数を含む観光回復が進み、国内外から多くの旅行者が訪れています。市街地の観光集客は依然高水準であり、2025年7月には単月で約41万人が金沢を訪れ、年間を通じて累計2,373万人以上の観光客が訪れるデータもあります。観光は宿泊・飲食・小売をはじめとする地域経済のけん引役となっており、特に文化体験や伝統産業への需要増加は新たな収益機会を創出しています。貴学類で統計解析と地域経済理論を学び、観光産業が雇用創出や所得分配にどのように寄与するかをフィールドデータで検証し、持続可能な経済モデルを提案したいと考えています。」


 具体的な数値もあり、アドミッションポリシーとも合致する立派な志望理由書になったが、読み返すたびに違和感を感じている。それは、「筆者の姿」が見えないことである。生成AIはとても整った文章を作成してくれるが、本来人間が作る文章には表現方法に個人差が出るはずである。その個人差の部分に人間味やその人らしさが見えてくると考えているが、AIの文章からは無機質な情報しか得ることができなかった。

 また、この志望理由書を受け取った大学側はどう感じるだろうか。おそらくだが、AIで作成したことを瞬時に見抜くはずである。見抜いたうえで合格を出している大学なのか、見抜いたからこそ不合格になる大学なのか、差が出るだろう。もしAIに作ってもらった志望理由書をそのまま使っている受験生がいたら、一度立ち止まってほしい。それは自分自身の言葉、想いなのか、自分に問いかけてほしい。現代の高校生には、AIに使われる人間ではなく、AIを使いこなす人間になってほしいと願っている。

2026年2月12日 (木)

【第926回】「小さな違和感の声を聞いていますか?」B. M. (数学)

みなさんは日常の中で、「なんだか引っかかるな」「これでいいのかな」と感じたことはありませんか。
私は、そうした感覚を小さな違和感と呼んでいます。
普段は、目の前のことで精一杯で、その違和感を見過ごしてしまうことの方が多いかもしれません。
しかし、ふとした瞬間に立ち止まったとき、心の奥に残っている違和感に気づくことがあります。
私は、違和感には二つの種類があると思っています。

ひとつは、状況がよくなる方向に向かう違和感です。
「こうしたら、もっと良くなるかもしれない」
「今とは違うやり方の方が合っている気がする」
「少し不安だけれど、やってみたい」
こうした違和感は、今の自分を否定するものではなく、
次の一歩へ進もうとする前向きなサインだと考えています。
新しいことに挑戦するときや、変化を選ぼうとするときには、
ワクワクと同時に違和感が生まれることがあります。
それは、変わることへの緊張であり、今より成長したいという気持ちの表れでもあります。

もうひとつは、状況が悪くなる方向の違和感です。
「このままで本当に大丈夫なのだろうか」
「周りに合わせているけれど、無理をしている気がする」
「友達と考えていることが違うのではないか」
こうした違和感は、心が「一度立ち止まって考えてほしい」と知らせてくれている合図だと思います。

すぐに答えが出なくても、その感覚を無視せず、考える時間を持つことが大切です。
人はどうしても、自分の考えや行動が周囲の環境や人の影響を受けます。
クラスの雰囲気や友人の価値観、「みんながそうしているから」という空気に
流されてしまうこともあるでしょう。
それ自体は、決して悪いことではありません。
人と関わりながら生きていく以上、自然なことでもあります。
しかし、影響を受けた上で最終的にどうするかを決めるのは自分です。

そして、その選択の結果に向き合う責任も、
高校生となった今、十分にあると私は思います。
社会人になれば、この「選ぶ責任」はさらに大きくなります。
だからこそ今、完璧な答えを出そうとしなくてもかまいませんが、
自分の心の中にある違和感を置き去りにしないでほしいと思います。

大きな決断でなくても構いません。
「少し疲れているな」
「これは本当に自分がやりたいことなのかな」
そんな小さな違和感に気づき、一度立ち止まって考えること。
それだけでも、自分を大切にする選択につながります。

心の中にある小さな違和感の声は、

自分らしい選択をするための大切なヒントです。

忙しい毎日の中で、その声を消してしまわずに、ときどき耳を傾けてみてください。