髙橋 裕美 (英語)

2018年9月 6日 (木)

【第544回】 新アイテム登場!

 「おおー、すごーい!」
 スイッチを入れるとみんなの興味しんしんの目が輝きました。そうです、2学期から全教室に配置されたプロジェクター。待ちに待っていたものがついに使えるようになりました。私、板書が大の苦手。パソコンで作った資料を黒板に投影できれば板書にかかる時間をもっと有効に使えるし、重たいプロジェクターとパソコンを持ち歩かなくてもいいし、英語の音声データも簡単に聞かせてあげられるし、いいことがたくさんあるのです。

 「これ、先生が作ったん?すごいじー。」
 何人かの生徒から授業に使ったパワーポイントをほめてもらいました。実は見かけによらずパソコンは得意なのです。「なんで先生になったんですか?」と、これまで何人もの生徒に聞かれましたが、大学生の頃「教員」は一番なりたくない職業でした。就職活動していくつか面接に落ちて、たまたま入れた会社がコンピューターソフトを開発する会社だったのです。パソコンの電源の入れ方もわからないまま入社してプログラマーをやっていました。決してやりたくて始めた仕事ではなかったのですが、パソコンやインターネットが身近になったこの時代、コンピューターの会社に入れて幸運だったなあと思います。そして今、あんなになりたくなかった教員という仕事が楽しくて、パソコン技能を活かして仕事ができるなんて、人生何がどうなるかわかりませんね。高校生のみなさん、今やりたいことがない人もとりあえず目の前にあることにどんどん挑戦してください。そのときは興味がなかったり役に立ちそうもなかったりするかもしれませんが、世の中もどんどん変わります。きっとそのあとの人生に無駄になることはありませんよ!

 せっかく入ったプロジェクター、どのように英語の授業に活かしていけるのかまだまだ手探り状態ですが、いろいろな使い方を考えてもっと英語に興味を持つ生徒が増えるように工夫してみたいと思います。

2017年4月20日 (木)

【第474回】 古い色紙

 今年遊学館高校に戻ってきました。新任式で挨拶させていただきましたが、実は「新任」ではなく「再任」です。

 十数年前、私はこの遊学館高校で教員としてのキャリアをスタートさせました。しかしそのときはそれほど教員という職業に思い入れがあったわけではなく、もちろん経験もなく、右往左往しながらの毎日。そんな私を周りの先生方や明るい生徒たちが助けてくれましたが、悩みの種のクラスが一つ。「授業中話を聞いてくれない…」毎回ため息をつきながら授業から戻ってきたものです。

 ある日、その年に結婚した私に同じ職員室の先生方がお祝いメッセージを書いた色紙を下さいました。そのプレゼント自体がpleasant surpriseだったのですが、真ん中に書いてあるイラストとメッセージを見て目を見張りました。「話を聞いてくれない」と思っていたクラスの中でも特によく注意をしていた女子生徒二人からのものでした。

「先生の授業はとても丁寧で生徒たちに優しくふるまっていただきありがとうございます」

 そんなふうに思ってくれてたのか。じわーっと心が暖かくなりました。退職してからも、町で「先生、覚えてる?」と満面の笑みで声をかけてくれたのはそのクラスでよく注意した別の男子生徒。授業中の様子だけでは分からないみんなの顔。あの1年間は生徒のみんなに成長させてもらった気がします。

 色紙は今も大切に部屋に飾ってあります。出産を経てもう一度仕事を始めようとしたとき、その色紙の思い出がなかったらきっともう「教員」という職業には就いていなかったでしょう。久しぶりに遊学館に戻ってきて、以前よりももっと元気で明るい生徒たちの声が響いていると感じます。またここでいろんな生徒たちとの出会いがある。そう思うと心の底からわくわくしています。

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