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2023年2月 2日 (木)

【第768回】「ブルーロック」A. H. (理科)土谷 悠成 (地歴・公民)

 私事ですが、最近、『ブルーロック』というサッカー漫画を読み始めました。まだ15巻までしか買っておりませんが、2023年1月現在、22巻まで発売されております。楽しみは小分けにして、長く楽しみたい性分なので手間はかかりますが間をあけながら購入していくつもりです。
 とにかく面白いです。スポーツ漫画を購入していこうと思ったのは『スラムダンク』以来です。このブログで漫画の内容に触れてしまうのは色々と問題がありそうですが、登場人物の1人が言った言葉がとても印象に残りました。
  「武器をもてストライカーよ!!」
  「己だけの武器を」
      ・
      ・
      ・
  「見極めろ!!思考しろ!!その肉体と脳でお前に何が出来るのかを!!」

 私はサッカーをしておりませんのでストライカーになるための武器は必要ありませんが、人生を歩むにあたって「自分に出来ること。それを実現するための自分の武器」は何があるだろうか・・・・と考えさせられました。
 皆さんはお持ちですか?「自分に出来ることを実現するための武器」を?

2021年7月29日 (木)

【第691回】 「オリンピック開幕」土谷 悠成 (地歴・公民)

 梅雨が明け、猛暑の日々が続くなか、7月23日に「2020年東京オリンピック競技大会」の開会式が行われました。各国選手団が入場する際、選手の方々が身に着けているウエアにデザインや色などで違いがあり、民族衣装を身にまとう選手の方もおり、それぞれの国や地域の文化・風土の違いが見て取れました。また、前回のリオデジャネイロオリンピックに引き続き、難民選手団が結成されており、世界での紛争がまだまだ終結していないことを思い知らされました。
 コロナ禍での開催となり、開催には賛否両論ありますが、テレビで各国の選手や日本人選手の活躍を見ておりますと、選手の健闘を祈るばかりです。

 オリンピックを開催する目的を調べますと、以下のようにありました。

【オリンピックの精神】
クーベルタンが唱えたオリンピズム=オリンピックの精神とは「スポーツを通して心身を向上させ、文化・国籍などさまざまな違いを乗り越え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって、平和でよりよい世界の実現に貢献すること」。この理想は今も変わらず受け継がれ、彼は「近代オリンピックの父」と呼ばれています。
(公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会ホームページより抜粋・転載〈2015年7月1日現在〉)

 生徒たちも社会に出れば、友人以外と接する機会が多くなるでしょう。そのためにも、授業だけでなく部活動や学校行事などを通して、学年や性別・価値観の違いがある生徒同士がお互いを理解し、連帯感をもつことを学んでいく必要があります。生徒それぞれ活躍の場は違いますが、このオリンピックの精神を受け継いでいかなければいけないのではないでしょうか。

 オリンピック選手・卒業生・在校生の皆様の活躍を心から願っております。

2020年3月12日 (木)

【第619回】 「休校中の校内にて」土谷 悠成 (地歴・公民)

 コロナウィルスによる感染拡大に伴い、遊学館高等学校においても、在校生は3月2日より休校となっております。本来ならば3日から2年生は東京隊・九州隊に別れての修学旅行、16日は遊学生の主張コンクール・後期生徒総会、17日・18日には1・2年生の球技大会、19日は終業式・離任式・表彰伝達が予定されておりました。これらの行事がすべて中止となり、当然ながら授業・部活動も実施することが出来なくなりました。
 休校期間中、教職員は生徒の自宅学習のための課題準備、年度末における成績処理、来年度に向けての教科会、校内の清掃、教材研究などを行っております。
 コロナウィルスの感染拡大が連日報道されており、事態の収束が不透明ななか、教職員一同、生徒たちの元気な姿が一日も早く戻ってくることを心より願っております。

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静けさが漂うバスケットボールコート
先生方が各教室の清掃を行っている様子
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第二学館2階 第二学館3階
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第二学館4階  

2018年10月25日 (木)

【第551回】 「命のつながり」土谷 悠成 (地歴・公民)

 今年は大雪に始まり猛暑、豪雨、地震、台風と多くの災害に見舞われ、尊い命が数多く失われました。
 このブログを書いている今も、台風26号が発生したという報道があり、今後の動きが気にかかります。
 私は遊学館において主に日本史の授業を担当しておりますが、授業の中で思うのが人類の誕生・先土器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代・飛鳥時代・奈良時代・平安時代・鎌倉時代・室町時代・安土桃山時代・江戸時代・明治・大正・昭和・平成とそれぞれのどの時代においても、私たちのご先祖様は必ずいたという事です。
 当たり前と言われるかもしれませんが、そのご先祖様たちが一人でも欠けると、自分は今この世にはいない。それぞれの時代において、今年おこったような災害だけでなく、戦争・飢饉・疫病などが幾度となく襲いかかる時代を生き抜いてきて下さった。
 いったいどのように生き抜いたのか、そして、どのような暮らしをしていらっしゃったのか、分からぬ事ばかりですが、命を繋いで下さった事は間違いありません。命が尊いというのはまさにそういう事なんだなと。
 私事ですが昨年の12月に父親が往生の素懐を遂げられました。その通夜・葬式の際、多くの方々の弔問があり、今でも大変感謝すると共に、私やその家族がたくさんの方々に支えられている事を改めて知る事が出来ました。
 ご先祖様達から受け継がれ頂いているこの命、多くの方々に支えられているこの命、日々それに応えられるような生活を送っているだろうか。ふと、その思いを自分に投げ掛けますと、自信をもって答えられないのが恥ずかしい限りです。
 このブログを書かせて頂いたのもご縁です。改めてこの機会に自分の生活や考え方を見直し、自信をもって命を輝かせている姿を支えてくださる方、ご先祖様に見て頂きたいと思う次第です。

2017年6月 1日 (木)

【第480回】 「新体育館」土谷 悠成 (地歴・公民)

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昨年度から第一体育館の解体および新築工事が行われ、昨年度末に完成し今年度の入学式から使用が始まりました。体育館工事に伴い、テニスコートも新しくなりました。

 昨年度は第一体育館が使用出来ないために、部活動において、顧問の先生方が練習場所を確保に大変苦労してらっしゃる姿を目にしておりました。

 新体育館は以前よりも天井が高く、内部も広くなっており、テニスコートもイレギュラーがなくなり、2階ギャラリーにおいてはランニングコースとして体育館内を一周出来るようになりました。練習試合で来られた他校の先生方の評判もとてもよいと聞いております。

 6月1日から平成29年度の総体・総文及び百万石パレードが行われます。新たな環境のもとで日々練習を重ねる生徒たちの活躍と健闘を心から祈っております。

 個人的には元テニス部顧問として、テニス部団体戦、男女共にベスト8に入ることを願っております。

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2015年12月24日 (木)

【第406回】 おめでとう土谷 悠成 (地歴・公民)

 今年度も残すところ、3学期のみとなり月日の流れの速さに改めて驚かされておりますが、この27年度の1学期・2学期を振り返ってみますと、生徒に「おめでとう!」と言う機会が多かったように思います。

 大学・短大・専門学校の合格、就職の内定を頂いた生徒、高校総体で個人・団体を制覇した男女卓球部員、石川県を制し甲子園大会に出場した野球部員、新人大会で優勝したサッカー部員、北陸代表として全国大会出場を決めた吹奏楽部員、男女アベックで全国高校駅伝に出場を決めた駅伝部員、ジャパンカップとバトントワーリング全国大会で優勝したバトン部員。
(他にも多くの生徒や部活動が輝かしい結果や成績を残しております。部活動の成績に関しては遊学館高校のホームページ、部活成績ブログで確認できます。)
 多くの生徒に「おめでとう!」が言えた1学期・2学期でした。

 以前、車内で何気なくラジオを聴いていた時、パーソナリティーの方が

「“おめでとう”を英語で言うと、“congratulations”複数形の“s”がつくんですよ。」と言っておりました。

 そのラジオ番組で「おめでとう」の話題はこれだけだったのですが、なぜ複数形の“s”がつくのか分からないなか、私がふと思ったのは、「おめでとう」と言われる事を成し遂げた時、それは言われた本人一人の力だけではなく、多くの方の支えと協力があったからこそであり、そういう方をも含めてなので、“s”をつけて複数形にしているのかなと・・・
(英語に対する知識がない私ですので、専門家の方に“congratulations”の解釈が違うと怒られてしまいそうですが・・・お許し下さい)

 ですから、先に挙げた生徒たちも、保護者や地域の方、先輩や後輩、そして多くの仲間や先生方の支えや協力、指導があったからこそ素晴らしい結果を残せたのだと私は思っております。

 この場を借りまして、改めて生徒だけでなく、そういった皆様方にも言わせていただきます!!

「おめでとうございます!」

2014年7月31日 (木)

【第338回】 引退試合土谷 悠成 (地歴・公民)

 一ヶ月ほど前の話になりますが、6月24日火曜日、県立野球場において遊学館高校野球部の3年生部員のなかで、残念ながら、メンバーに入れなかった選手たちの引退試合がありました。相手は金沢学院東高等学校。相手の選手たちも、メンバーに入れなかった選手たちです。

 日が落ちかけてきた、午後5時50分ごろにプレイボール。スタンドには、多くの在校生、教員やOB、OG、そして保護者の方々が観戦にきておりました。
 毎年恒例となっている引退試合が、練習試合や公式戦とただ一つ違うことは、各選手がバッターボックスに立つと、電光掲示板に、それぞれの選手のコメントが表示されることです。

「お父さん、お母さん、ありがとう。僕の野球人生最後の試合です」
「お父さん、お母さん、18年間支えてくれてありがとう」

 両校ともに、多くの選手たちが親への感謝の心を伝えていました。スタンドには涙を流してらっしゃる方がいらっしゃいました。おそらく、グランドに立っている選手のお母さんだと思います。

 年頃の男子生徒が面と向かって、親に感謝の気持ちを伝えるのは照れ臭いことだと思います。私自身がそうでした。
 勝っても負けてもこれが最後の試合。その試合を通して、親に感謝の気持ちを伝える。何と素晴らしい試合でしょうか。

 試合終了後、両校の選手、生徒たちが、ゆずの『栄光の架け橋』を歌っていました。恥ずかしながら、涙がでてきました・・・。

 引退試合に出場した選手は、メンバーのサポートにまわり、共に全国の頂点を目指していくそうです。

 私はこのコラムを7月18日に書いております。そしてホームページに掲載されるのは、7月28日の予定です。試合日程が順調に進めば、27日に甲子園への切符を手にする高校が決まっています。

 今年はどのような結果になっているのでしょうか。遊学館高校が優勝、そして、全国の頂点に立つことを信じております。

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2013年4月18日 (木)

【第275回】 『さくら』土谷 悠成 (地歴・公民)

 4月5日(金)、遊学館高校の桜が満開ではありませんが、見ごろを迎えておりました。
しかし、天気予報で、6日・7日の土日は全国的に大荒れの天気になるとのことで、「桜の花も散ってしまうな」と、少々残念な気持ちになりました。

 4月8日(月)、私の想像とは違い、犀川沿いや金沢城周辺、そして遊学館高校の桜はまだまだ力強く咲いておりました。
その日の夜にニュース番組で知ったのですが、桜は満開になるまでは散りにくいそうです。

 4月8日は遊学館高校において、平成25年度の入学式が執り行われました。
今年度は468人の新入生を迎え、その姿は、風雨にも耐え抜いた桜のような力強さ、そして、輝きが感じられました。

 新入生の皆さん。これから歩んでいく高校生活は、楽しいことばかりではないでしょう。多くの悩みや苦しみも、経験していくことになるでしょう。
しかし、その苦難を乗り越え、『遊学』の精神に則り、各方面・各分野において、さくらのような、満開の花を咲かせていきましょう。

 最後に、私が共感した言葉を載せておきます。

「種が芽吹くには土を跳ね返す力が必要である。土は種にとって相当な圧力となるが、土がなければ種は成長できない。」
  『諸葛孔明 人間力を伸ばす7つの教え(中国ビジネス思想の源流を知る)』(著者:姚磊)より

2011年12月22日 (木)

【第213回】 『驚き』土谷 悠成 (地歴・公民)

 11月10日(木曜日)から13日(日曜日)の4日間に亘り、石川県内では1・2年生による新人大会が行われ、遊学館高校も各部、各会場ですばらしい熱戦を繰り広げました。

 私は、バトミントン部男子の引率で加賀スポーツセンターに行ってまいりました。バトミントン素人の私が伝統あるバトミントン部を引率することに、部員やOB・OGの方々に申し訳ない思いがありながら、今大会の男子会場が加賀、女子会場が美川と別会場となったため、男子を私が、女子は顧問である中村教頭先生が引率することになりました。

 バトミントンの試合を、私は初めて観戦し、驚いたのは、シャトルの速さ、それに対する選手の反応速度です。素人目線ですが、選手たちは、相手が打つか打たないかの刹那に反応し、一歩目が出ている。200㎞/hは軽く超えていそうなスマッシュを、的確に、相手のミスを誘うように返球している。当たり前の事なのかもしれませんが、私には、驚きの連続でした。

 そのような中で、一番驚いた事は、遊学館の部員の表情です。部員の何人かは授業で受け持っていたのですが、授業では見せない、勝った時の満面の笑み、負けた時や自分のプレーが出来なかった時の悔しい表情、試合前の緊張した表情、すべてが初めて見る表情でした。

 印象も変わりました。無口な生徒かと思っていたら、とても楽しそうに会話をしている。自分勝手な生徒かと思っていたら、部をまとめるために、後輩に的確な指示を与えている。

 教壇に立っているだけでは、知ることの出来なかった、生徒の新たな一面に、驚かされ、そして、生徒の成長を感じとれた、3日間となりました。

2011年1月26日 (水)

【第168回】一期一会土谷 悠成 (地歴・公民)

 私事ですが、昨年の11月15日に次男が誕生しました。
3歳の長男、1歳の長女に続き3人目の子供を授かりました。
1人の子の父親を経験し、2人の子の父親を経て、3人の子の父親となって2ヶ月程になります。

 長男が誕生すると、子育ては初めてですので、グラグラの首・力を入れると折れてしまいそうな細い手足(爪を切るのが一番怖かったです)・警報のように鳴り響く夜鳴き、毎日が喜びと発見と不安の連続でした。

 長女が誕生すると、おもちゃを奪う長男・仲良く絵本を読む2人・長男を叱るとその場を去る長女・長女を叱ると妹を心配する長男・2人を叱ると甘えてくる長女、毎日がこれまでにない新たな喜びと発見と不安の連続でした。

 次男が誕生すると、次男を寝かせない長男と長女・次男の顔を引っかき、顔を踏む長女・次男の頭を力いっぱい撫でる長男・毎日が経験したことのない喜びと発見と不安の連続です。

 『一期一会』その時の出会いは最初で最後ということです。
毎日顔を合わせている子供たちですが、日々成長し、日々私と妻を驚かせ喜びを与えてくれます。(それと怒りも与えてくれますが…)昨日の笑顔と今日の笑顔、昨日の涙と今日の涙、同じものは1つもありません。毎日が子供と私との『一期一会』になるのです。

 それは私と生徒との出会いも同じです。毎日が最初で最後なのです。
教室に入り、教壇に立つ、挨拶をしてから授業を始める。
チャイムがなり挨拶を終えてから教室を出る。
そのような中で生徒たちは、親兄弟や友人との間で何かあったのか、本やテレビから影響を受けたのか、授業内容が理解できないのか、それとも眠いだけなのか、理由は分かりませんが日々違った表情を見せてくれます。
常に生徒たちは変化しています。

 「親は子と共に成長する」という言葉を聞いたことがあります。
親は子が成長の糧となり、子は親が成長の糧となるということではないでしょうか。

 1月も終わりに近づき、3年生も卒業まであとわずかです。
授業を通しての残り少ない3年生との『一期一会』の場を大切にしていきたいものです。
そして、私が生徒や我が子を成長の糧とし、生徒や我が子の成長の糧となれるよう精進していきたいです。