【第915回】「流行語」T. Y. (地歴・公民)
2025年も残り1ヶ月ほどとなり、暑い時期が長かったせいなのか、これまでになく時の流れの早さを感じております。年末が近づいてきますと、毎年恒例になっている、今年の「新語・流行語大賞」の候補となるノミネート30語が発表されました。大賞は12月1日に発表されるそうです。ノミネート30語を眺めていますと、「二季」や「古古古米」からは気候変動や食糧問題、「トランプ関税」や「物価高」、「女性首相」からは政治・経済、「国宝」や「ビジュイイじゃん」からはエンタメ、「ミャクミャク」からは文化など、今年1年の人々の関心や不安を短い単語の中で見事に表現しているように感じます。
その中で気になったのが「7月5日」というノミネート語です。これは7月5日に大きな自然災害がおこるという、科学的な根拠がないにも関わらず、SNSを中心に広がったことを指す言葉ですが、その背景にある情報の拡散力に恐ろしさを感じてしまいます。誤った情報が実際の社会や旅行業界に影響があったとういう報道もありました。この言葉がノミネートされることで、情報化社会が進展するなかで、私たちがデマや噂をどのように扱うか、どう責任をとるかという問題を改めて考えさせられるきっかけになるのではないでしょうか。
ノミネート語が発表された後、校内にて「エッホエッホ」と階段を駆け上がっておりますと、女子生徒に「古っ!(笑)」と言われ、流行が過ぎ去る早さも感じておる今日この頃です。
今年はどの言葉が大賞に選ばれるのか、そして2026年はどのような言葉が生まれ、関心が持たれるのか、注目していきたいと思います。
