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2022年5月26日 (木)

【第731回】「甲子園」飯田 小次郎 (地歴・公民)

 毎年この時期になると総体、総文、そして甲子園予選を前に部活動を必死に頑張っている生徒を目にする。

 私も此処、遊学館高校で幼い時からの夢を叶える為、日々部活動に明け暮れた。そんなこともあり今の生徒を見ると当時の自分を見ているように思える時がある。心から楽しんで部活動を行っている顔、思ったような結果が出ずに苦しんでいる顔、それでも何とか結果を残そうと必死にくらいついている顔、時には投げやりになってしまっている顔も見られる。そんなすべての顔を見て、私は頑張ってほしい、何か力になってあげたいと心から思う。

 私は現在硬式野球部の顧問をしている。硬式野球部の生徒は後輩にもあたる。そんな、後輩でもある生徒と共に甲子園に行きたい。甲子園で必死に白球を追いかける姿が見たい。これが今の私の願いである。実は甲子園を目指すことはとても輝かしい夢のようで本当はとても厳しく、苦しい。うまくいかないこと、厳しいこと、苦しいこと、どうすればいいかわからないことなどの連続である。今の生徒はこのような現状に直面しているのではないかと思う。それでもめげずに夢、目標に突き進んでほしい。どんな時も甲子園を想像してほしい。県大会で優勝し全員で喜んでいる姿を想像してほしい。どんなことがあっても絶対に諦めないでいてほしい。どんな形でもいい、打て。捕れ。走れ。勝ち切れ。甲子園行きの列車は一番想いの強いチームを迎えに来る。なぜなら、想いが強ければ強いほど練習の質が上がる。私生活の質が上がる。そうすれば、おのずと強くなる。これから甲子園予選まで残りあと数か月。ここまで来たら気持ち。決して精神論ではない。どれだけ強く想えるか、どれだけ強く願えるか。どれだけ粘り強くやり抜けるかにかかっている。絶対に優勝しよう。何が何でも。