【第702回】 「なんでも挑戦してみる」深代 真一 (数学)
私は大学生のとき、ヒッチハイクで西日本をまわったことがあります。「ヒッチハイクは危険」だと思っていましたし、実際に自分がするとは想像もしていませんでした。しかし、ボランティア活動で一緒になった同年代の人が、47都道府県をヒッチハイクでまわったことに感化されて挑戦することになりました。
いざやってみると、幹線道路の道端で、スケッチブックを持って1時間待つようなこともありました。鳥取砂丘で3時間待ったことは今でも思い出の一つです。幸運にもたくさんのご縁があり、目的地すべてにたどり着くことができました。ご縁に感謝です。
さて、ヒッチハイクが終わり、金沢に戻ると日常生活が再開されます。これまでと同じ日常でしたが、私の中の気持ちは全く別物でした。以前は「やってみたいけど、怖いしやめておこう」と思うようなことでも、「立ち止まっている暇があるならやってみよう」と考えるようになりました。その結果、新たな挑戦をすることができるようになり、様々な経験をすることができました。そして、経験が増えると、人生の幅も広がったように感じます。
誰でも初めての挑戦は怖いものです。しかし、挑戦してみると助けてくれる人が次々と現れます。そして、ご縁が繋がり、最終的にはうまくいくようになっていると思います。令和は「どんなことに挑戦したか」が問われる時代だと、私は考えています。勉強でも、スポーツでもいいです。起業したり、ボランティア活動でもいいです。学生のうちは大人よりも時間があります。この文章を読んだ人が、何かに挑戦してくれると幸いです。