【第580回】 「ありがとう」吉澤 宗馬 (国語)
突然ですが、「ありがとう」という言葉を使っていますか?
物を拾ってくれて「ありがとう」
困っていた時に助けてくれて「ありがとう」
ご飯を作ってくれて「ありがとう」
など、様々な場面で感謝を伝えるために使う言葉です。
漢字で書くと、有ることが難しいで「有り難う」です。その語源は、形容詞「有り難し(ありがたし)」の連用形「有り難く(ありがたく)」がウ音便に変化し、「ありがとう」となったものであり、本来は「めったにない」や「珍しい」等の意味です。
生活している中で、必ず困難や苦難にぶち当たることは多々あると思います。そんな時私は、「有り難い」と思うようにしています。困難や苦難が無い生活は、「無難」でつまらないと考え、「辛」い難を越えた先には、必ず「幸」せが待っていると思っています。
また、「ありがとう」の対義語は「あたりまえ」です。「あたりまえ」だと思っていることは、本当に「あたりまえ」なのか、もう一度考えてみてください。
学校に行くのが「あたりまえ」
ご飯を食べられるのが「あたりまえ」
帰る場所があるのが「あたりまえ」
「あたりまえ」というのは、全然「あたりまえ」ではありません。
いつも「あたりまえ」だと思っていたことにも「ありがとう」の気持ちを忘れず、一日一日を大切に過ごしていきましょう‼