【第545回】 「視点の転換」髙橋 李句 (国語)
現代文の授業の中で「見方を変える」「視点の転換」に関する教材を扱うことになった。教えるにあたって考えたのは、「実感」や「体験」がないとしっくりこないだろうということである。初めに、「スポーツを見ている時と実際にやる時では、まったく違う」という話をしたが、しっくりこなかった。そこで行ったのが「実感」を持つための、マイナスの表現をプラスの表現に変えてみようというグループ学習だった。
方法としては、10個のマイナスな言葉を板書してから、生徒に「とらえ方を変えて、プラスの表現にしてみよう。」とだけ言い、そこからグループごとに考えてもらった。例としては、「短気」「(態度・言動が)軽い」「消極的」「頑固」などである。生徒達は、言葉の意味を確認しあいながら、プラスの表現にうまく変換していた。発表の時間になると各グループから様々な意見が出てきた。(教える側としては、最高の瞬間)
「短気」…情熱がある、信念を曲げない、こだわれる、芯がしっかりしている
「軽い」…コミュニケーション力がある、場の雰囲気を良くする
「消極的」…聞き上手、相手を思いやれる、空気が読める
「頑固」…周りに流されない、目標が明確にある
若い時から、固定化した視点や考え方で生きていくと自分の可能性を狭めてしまうと思う。高校時代の私はまさしくそうであったと思う。無難な生き方ではあったが、楽しさやワクワクはなかった。正直、生徒にはそうなってほしくない。自由な発想や考え方で物事を見ていく力が現代社会では求められていると思う。
ブログと言えるのか?という文章になったので最後に。
常に視野を広く持ち、色々なことに目を向けてみましょう!