【第498回】 「月面ステージ」大嶋 直樹 (芸術)
長らく本校のシンボル的存在であった円形学館は、現在、円形広場として生まれ変わり活用されており、暗くなると、まるで月面のようになります。
ここでの練習は、まさに先日の定期演奏会のテーマである「月」にぴったりであり、本校の歴史からの贈り物のように感じました。
吹奏楽には、ハーモニーやグルーブ感があります。 個人では得がたい感動がここにあります。チームとして「遊学サウンド」を追求することは、貴重な高校時代の青春をかけるに相応しいことだと確信しています。
また、チームとしての成長を常に考えるということが身についている部員たちは、いずれ就職することになれば、会社で配属されたその部署としての成果を考えることができ、会社に必要とされる人間になることでしょう。
今年で86回となる定期演奏会には、たくさんの方々にご来場いただき、おかげさまで素晴らしいステージになりました。ありがとうございます。
私も存じ上げないOGやOBも、毎年楽しみにしてくださっていることでしょう。
その方々にも、感謝を込めて、胸を張ってご披露できるステージを、「遊学サウンド」を、今後とも部員たちとともに作って行く所存です。
そしていつか、部員たちがいい大人になって、ふと満月を見た時、本校の円形広場を、その月面ステージでの練習を、吹奏楽にかけた青春を、思い出してくれたらいいなーって思っています。