【第244回】 「 夏休み! 」I. I. (国語)
今年は暑い夏です。
毎年同じことを言っているようですが、今年は特に暑いです。
さて、遊学館高校の3年生は、夏休みに4週間の夏期講座を受講することができます。
8月21日現在、僕はその最後の4週目の夏期講座で「漢文」を教えています。
センター試験対策のこの講座は、80分授業で、最初の20分で一題の設問に挑戦させ、残りの40分で、その問題の解説をします。
受講している生徒たちは、それこそ必死に問題に挑んでいます。
この暑い夏に、4週間一日も休むことなく、夏期講座を受講し、最後の週を迎えた生徒たちを見ていて、僕は、ある種の「嫉妬(しっと)」や「羨望(せんぼう)」を感じます。
広辞苑には、「嫉妬」とは「自分よりすぐれた者をねたみそねむこと。」「羨望」とは「うらやましく思うこと。」とあります。
暑い暑い夏に、受験に向けて、悩み苦しみながらも、自らの可能性を信じて、ただひたむきに勉強に励む彼ら見ていて、僕は、今の自分に欠けている情熱を彼らが持っていることに「嫉妬」し、そして、無限の可能性を持つ彼らを「羨望」しているのです。
でも、僕も彼らに負けずに、また頑張ってみようかなと思うようになるのです。
僕は「先生」で、彼らは「生徒」です。
それが、逆転することが、僕には実によくあるのです。
僕は今でも、生徒たちに、教え、教えられているのだと強く感じます。
こんなことを考えながら、今日もまた授業に一所懸命に取り組んでいます。
そして、生徒たちが、青春を謳歌し、それぞれの目標を達成できるように、心を込めて応援していきたいと思います。
中学生の皆さんも是非、夢に向けて、頑張ってください!