【第233回】 F2FM. M. (英語)
めまぐるしくデジタル化が進んでいる。私は携帯電話での通話やメールが精一杯であるが、パソコンや携帯電話などは現代人にとってなくてはならないものになっている。
本校でも携帯電話の持ち込みが許可され、高校生たちにとってもますます肌身離さず持ち歩く必需品となっているようだ。(もちろん校内での使用は禁止です。)
確かに、いつどこにいても連絡がとれる携帯電話や、用件のみを簡潔に相手に知らせることができるメールなどは大変便利である。
F2F。Face to face(面と向かって、向き合って)の略語であるが、これが本来のコミュニケーション手段ではないだろうか。
先日、県高校総体サッカーの決勝戦を全校応援で観戦することになった。当日、朝から生徒たちは目を輝かせて「サッカー決勝だね!」「がんばってほしいね!」と激励の言葉が飛び交っていた。午後、生徒たちは試合会場へ向かい、目の前の選手たちに大きな声援を送った。そして試合後、選手たちはまっすぐに観客を見てお礼を言った。
本当に伝えたいことはやはりF2Fで伝えたい。パソコンの普及により、さまざまな情報伝達手段はあるが、目の前にいる相手の表情、口調、声のトーン、身振り手振りなどを見ながら自分の気持ちを正しく伝え、お互いに理解しあえる人間関係を築く術を身に付けていきたいものである。