【第4回】テヘンニムヤクタO. S. (国語)
みなさん、こんにちは。
暦の上ではもう秋に入っているはずなのですが、厳しい残暑が続いていますね。
もうすぐ新学期が始まりますが、生徒諸君は充実した夏休みを過ごすことができたでしょうか?特に3年生は進学補習に就職講座にと、忙しい夏休みだったことでしょう。
さて、私は就職指導を担当していますが、この夏休み中、生徒諸君が受験を希望している企業へ企業訪問に行く機会がありました。その際に訪問先の採用担当の方とお話をしていると、
「企業訪問に来る遊学館の生徒さんたちは挨拶がしっかりとできていますね」
とほめていただく事がたびたびありました。学校訪問にいらっしゃる方からも、同様のお言葉をいただくことがあります。
(ちなみに、「挨」という漢字には「押す」、「拶」という漢字には「迫る」という意味があり、もともとは「禅宗の師が門下の僧と問答をして、その悟りの深さ浅さを試すこと」が「挨拶」でした。それが次第に、「人に会ったときや別れるときなどに取り交わす、礼にかなった動作や言葉」という意味へと変わってきました)
初めてお会いする方やお世話になった方などに「挨拶をする」ということは当たり前のことですが、なかなかできていない高校生が多いのでしょう。実際に、遊学館の生徒諸君は挨拶がよくできているなと感じます。
中学生の時には、なんとなく恥ずかしかった挨拶も、遊学館へ入学してしばらく経つと、先輩や先生方につられて、抵抗なくできるようになったという人も多いのではないでしょうか。
登校した時には 「おはようございます」、
授業や部活の始まりには 「おねがいします」、
終わりには 「ありがとうございました」、
昼間に校内ですれ違うときには 「こんにちは」、
下校するときには 「さようなら」……。
もし、この挨拶がひとつも交わされない学校だったら、と想像すると、どうでしょうか。
とても寂しく暗い学校になってしまうのではないでしょうか。逆に、遊学館の生徒諸君がいつも明るいのは、この辺りにも原因があるのかな、とも思います。
当たり前のことが当たり前のようにできる。
挨拶だけに限ったことではありませんが、これはとても大切なことだと思います。この先輩方から受け継いだ良き伝統を、今後も継承していって欲しいものです。
また、間もなく3年生は進学・就職シーズンの本番に入ります。新学期が始まり学校に登校する際には
「おはようございます!」
と元気な挨拶で弾みをつけ、もうひと踏ん張りして、この時期を乗り切っていきましょう。