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2018年9月20日 (木)

【第546回】 「自分の心を守ること」T. E. (国語)

 前に先生ブログを書いたのはいつだったかな、とホームぺージを見直すと去年の春でした。
うーむ、私が遊学館に来てあっという間に1年と半年が過ぎたんだとしみじみ感じています。
思い返してみると、この1年半の間に私は随分大きな変化がありました。
 みなさんはここ1年半の間に「あ~変わったなあ」と思うことはありましたか?

 ちなみに、私が一番大きな変化だと感じているのは「自分の心との付き合い方」です。
キッカケはたまたま本屋で見つけた一冊のカウンセラー本でした。今回は、子どもの頃から悶々と考え込んで落ち込むことが多かった自分が、ハッとさせられた、生き方が変わった本を紹介します。

さて、それがこの本!
「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法  著者:大嶋信頼

 みなさんは怒りや不安を感じたとき、それをどう対処するのでしょう。
 相手の言動に過剰に反応してしまったり、漠然とした不安にモヤモヤする…そんな時は少なくありません。なぜかずっと考えてしまい気が付いたらこんな時間。周りから「気にしなくてもいいよ」と言われても、なかなかそれを自分の心に言い聞かせられない!自分の心ってどうコントロールすればいいの~!なんて経験が、みなさんにもあるのではないでしょうか?
 この本は、怒りや不安を作り出す心の仕組みをわかりやすく解説し、根本的に解決しちゃおう!という本です。どこから読んでも問題なし。文面も堅苦しくなく、なにより見やすい!
「えっ!不安の原因ってそんな場所にあったの!?」と目から鱗の内容ばかりでした。

 自分の心と向き合うってむずかしそう。カウンセラー本って自分には関係ないかも…と思う人もいるかもしれません。実際、私もそうでした。しかし、普段私達が何気なく感じていた不安の仕組みがわかるだけで、自分が思っている以上に心は軽くなりますよ。

 感情をコントロールするというのは、決して気持ちを押し込めることではありません。自分自身の本音と向き合って、冷静に受け止めることです。そしてそれは、心を守ることに繋がります。
「もうダメだ」、心が悲鳴を上げる前に自分でその声に気が付けられるといいですよね。

興味があったら、ぜひ一度本屋で探してみてください!

2017年5月 4日 (木)

【第476回】 「人生は摩訶不思議」T. E. (国語)

『将来は先生だけにはならないだろうなぁ…』
 ほんの数年前、私は授業中にそんなことを思う高3女子でした。それが現在、自分がみんなの前で授業をしている。「はて…先生になるキッカケはなんだったかな?」なんて、先日ふと思い返すと、私の人生には教師の道を選ぶ分岐点が2回ありましたよ。今回は、その分岐点となった出来事についてお話ししようと思います。

 分岐点1つ目は、高3の夏休み。キッカケは母の一言でした。
 その夏、将来の夢も決まらず、ただ目の前のことをエンジョイするのに必死だった私に、母が「この大学の学部面白そう!ねぇ見に行ってみようよ」とオープンキャンパスに誘ってくれた。「えー」と全く乗り気じゃなかった私でしたが、そこで「図書館司書」という職業を知り、衝撃を受けたのを覚えている。なぜなら、本が好きだった私はそんな職業があるなんて知らなかったから。
 『ウワーーこれだ!この仕事がしたい!よし、この大学目指そう』
 夏休み明けすぐ、進路変更を申し出た私の将来の夢は、この時点では「図書館司書」でしたが、母のこの一言がなければ今の大学を選ばなかったかもしれませんでした。

 分岐点2つ目は、大学2年から友人に誘われボランティアに参加したこと。実はこれこそ、私が「教師」という職業を意識し始めた1番のキッカケでした。毎月泊まりで自然の家に行き、子ども達と一緒にパンを生地から作ったり、いかだを作ったり、鬼ごっこで転げまわり草の味を噛み締めたり…。初めは、「ふーん、行ってみようかな」ぐらいの気持ちしかなかったボランティア。しかし、何度も参加する内に、その魅力に引き込まれました。
 中には、接するのが難しい子ども達もいて、どうしたらいいのか悩んで眠れない日もありました。それでも3年間ボランティアを続けられたのは、一緒に過ごした子ども達の笑顔。どんなにヘトヘトに疲れていても、彼ら彼女らの笑顔を見ると不思議と元気が湧いてきました。
 『そうか、教師の仕事もいいのかもしれない…』
 友人が誘ってくれたボランティアに、もし「行かない」と答えていたら、私は「図書館司書」になっていたかもしれません。「ためしにやってみるか!」という気持ちは、大事だとしみじみ感じました。

 これを読んでくれている人の中には、「まだ将来のことなんてわからない」という人もいるかと思います。でも、焦らなくても大丈夫。高校生の自分が「教師になる」という道を考えもしていなかったように、いやーまったく「人生」っていうのは、本当に何が起こるかわかりませんね。
 だから、これから体験する出来事、これから自分が感じることから、どうか目を離さないで。
 いまみんなが持っているどんな小さな感情も、必ず自分の人生の糧となります。

 「こんなの役に立たない」と思っていたことが、案外役に立つかもよ!
 そんな「摩訶不思議な人生」焦らずのんびり行きましょう!