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2017年2月23日 (木)

【第466回】 同僚の先生城丸 哲宏 (地歴・公民、福祉)

 先日、同僚の先生が突然お亡くなりになりました。前日まで普通に生活されていたということでした。いくつかの持病があったようでしたが、突然の事に本当に驚き、またショックを受けました。
 スポーツ観戦が好きな方で、土、日には運動部の応援によく行かれていたようです。月曜日になると試合の様子を楽しそうに語ってくれた姿がとても印象に残っています。
 私は実家がお寺でして、非常勤講師をしながらお寺の住職も兼任しております。室町時代の蓮如上人という方の言葉に、「朝(あした)に紅顔あって、夕(ゆうべ)に白骨となれる身なり」という文章があります。私達は、朝は元気な顔をしていたのに、夕方には白骨になってしまうような儚い存在だというものです。この言葉が、強く思い出されました。
 今回、あらためて健康の大切さや命には限りがあるということを先生から教えていただいたように思います。
 ご家族の方にはお悔やみを申し上げます。

2014年6月 5日 (木)

【第330回】 読書城丸 哲宏 (地歴・公民、福祉)

私は、昨年の8月頃から少し時間が持てるようになりまして、その時間で読書をするようになりました。きっかけは、ドラマで大流行した「半沢直樹」でした。ドラマを見ていて続きを知りたくなり、書店で購入したのが「ロマジェネの逆襲」です。一気に読むことができて大変おもしろいものでした。それから、池井戸潤さんの作品をほとんど読み、次は百田尚樹さん、東野圭吾さん、宮部みゆきさん、大沢在昌さん等々、多数の方々の小説を読ませてもらうようになりました。

 今まで読書といえば、自己啓発本のようなものしか読んでこなかった私が、このように小説を読むようになるとは自分でも驚いています。そして、今、強く感じることは、「どうして今までこんなおもしろいものを読んでこなかったんだろう」という後悔です。小説を読むことで、今まで気づけなかった色々なことに気づけるようにもなってきました。

 私は、過去に何人もの人達から読書をすすめられたことがありましたが、「時間が無い」とか「ちょっと自分には無理」という理由でその人達の好意を無視してきました。それについては本当に申し分けなかったなぁと反省をしていますし、後悔もしています。

 今、私は知人によく読書をすすめているのですが、反応はあまり良くありません。私が過去にとっていた反応とほとんど同じようなものです。「自分も昔はそうだったなぁ」と感じながら、また機会があれば、他人にも読書をすすめて行きたいと思っています。

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2013年2月 7日 (木)

【第266回】 父親の死城丸 哲宏 (地歴・公民、福祉)

 先日の1月13日に父親が73歳で他界しました。昨年の10月頃に病気が発覚し、あまり長くはないということは病院の先生から聞いていたので、多少の心の準備はできていたつもりでしたが、わずか3ヶ月余りで逝ってしまいました。
 あまりにも突然の出来事ばかりでしたので驚き、とまどうことばかかりだったのですが、今思うと親孝行らしいことがほとんど出来ていないことに気づき、後悔ばかりです。今さら後悔してもしかたないのですが、このような気持ちです。
 親が亡くなるということは、可能性としてあるということはもちろんわかっているつもりだったのですが、実際に体験してみると予想していたよりも遙かに悲しく、つらい出来事だということに気づきました。また、お通夜やお葬式に参列して下さる方々へのありがたみや一言声をかけて下さる方々への感謝の気持ちが自然と湧いてきて、自分でも驚いています。
 今回の体験を通して、今までわからなかったことに気づくことが出来たことは良かったと思います。これからは、父親の意志を継いで頑張ってゆきたいと思っています。

2011年9月29日 (木)

【第201回】 「変わる」ということ城丸 哲宏 (地歴・公民、福祉)

 私は女子卓球部を指導させてもらっていますが、その中で心掛けていることの一つに、選手を「変える」ということがあります。それは簡単なことでは無いのですが、大切なことだと思っています。

 では、どのような時に選手が「変わる」のかと言いますと、それは「感動」した時だと思うのです。「感動」した時には必ず「変われる」チャンスがあります。

 私がこのようなことを考えるようになったのは、あるきっかけがありました。それは、私がまだ駆け出しの指導者だった頃に、ある人物の講演を聴いた時の話です。その人物とはバスケットボール界の名伯楽、秋田県能代工業高等学校の加藤廣志先生のことであります。

 とにかく、話が上手で、引き込まれていきます。私自身とても感動して、涙が出てきました。周りを見渡しても多くの人が涙を流していました。

 このような体験は初めてのことでしたので、私自身大変驚き、また、大変感動したことを鮮明に覚えています。それと同時に感じたのは、「この先生の話を毎日聴いていた部員は強くならないはずがない」ということと、私も「指導者として選手を感動させられる話ができるようになりたい。」ということでした。

 私の経験から言っても、伸びる選手というのは、感受性の強い、素直な選手が多いようです。この点から言っても「感動」することは大事なことだと思います。指導者は選手がどうすれば「感動」してくれるのか、ということにももっと意識を持つべきだと思うのです。

 最近、本校の選手にも一人「変わってきた」選手がおります。この選手が本当に「変わった」時にチームが目標に近づくことができると思い、楽しみにしています。

2009年12月23日 (水)

【第114回】自主性城丸 哲宏 (地歴・公民、福祉)

 私は、女子卓球部を16年間指導させてもらっています。
ついこの2ヶ月程前に知人を通して、体の使い方の理論である「○○○○○理論」(名称を出すのは良くないらしいので)という考え方に出会いました。この考え方を実践してみると見事に選手の動きが変わり、まさに「目から鱗」といったところです。

私自身、長年悩まされていたものも解消され、「どうして今までこんな簡単なことに気が付かなかったのだろう?」と反省もしました。そして、こんな良いものがあるのなら皆にも知らせてあげようと思い、同僚の運動部の顧問に紹介してみたところ皆の反応は一様に意外なものでした。

それは、「へぇーそうなんですか?」、「ふぅ~ん」、「なるほど」などです。私はもっともっと良い反応を期待していたので、「あれっ?」という感じになり、しつこく話をしていると、「どうしたんですか?」や「はまってますねー」などと言われる始末です。もちろん興味を持ってくれた方もいましたが、私にとってはとても意外でした。

 この出来事から気付いたことは、「人に言われたことでは身に付かない」ということです。簡単に言えば、「自主性」が必要と言えるでしょう。私もよくよく考えてみれば、人からアドバイスをされても素直に聞いていない時も多くありました。自分がその気にならないと身に付かないということがこの経験で再確認できました。

 これは指導をしていく上でも全く同じであって、生徒に押しつけるのではなく「その気にさせる」ということの大切さを身を持って感じることができました。

 先日、大会があり新しい理論を取り入れた成果が多少はあったかなという手ごたえがありましたので、今後が楽しみだと思っております。

2007年11月14日 (水)

【第14回】縁城丸 哲宏 (地歴・公民、福祉)

先日、中学校訪問に行って来ました。
生徒募集、選手勧誘のためです。

私は女子卓球部の監督をしています。そのため、毎年この時期になると県内外の中学校を回り、来年度の新入部員を勧誘させてもらっているわけです。中学校の校長先生に「○○君を是非、本校で預からせて下さい!!」とお願いをしています。

選手勧誘をしていていつも強く感じることがあります。それは…「縁」です。

「縁」があるとダメだと思っていた勧誘がうまくいく時があったり、またその逆に「縁」が無いとどれだけがんばって勧誘してみてもうまくいきません。これは「本当に不思議だなー」といつも思います。

そして、「縁」があれば「出会い」があります。

みなさんも「この人と出会わなかったら、今の自分はいない」といえる人がいるのではないでしょうか?私にもそのような人が何人かいます。

中学校時代、たまたま入った卓球部で顧問の先生があの先生でなかったらどうなっていたのだろう?

高校時代、普通に進学した高校に偶然、代わって来られた顧問の先生が熱心だったことで自分が成長できたこと。

大学時代、スポーツ推薦で受験した大学に失敗し、一般受験で入った別の大学を選んだことでその恩師から教員をすすめられたこと。(これがなかったら教員になっていなかったと思う。)

指導者となってからも、いろいろな人のおかげで今の自分がいる。

「縁」とは不思議です。

これからもこの「縁」と「出会い」を大切にして行きたいと思う。

今、女子卓球部には10名の部員がいます。この子達は全て、強く「縁」を感じる生徒達です。この選手達と日々、「日本一」という大きな目標に向かって努力をして行きたいと思います。