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2017年2月 2日 (木)

【第463回】 Pound the RockS. T. (数学)

昨年の話だが、NBAで私の敬愛するスーパースター、コービー・ブライアントが引退した。
コービーは1996-2016までロサンゼルス レイカーズに在籍し、
優勝5回、シーズンMVP 1回、ファイナルMVP 2回、得点王2回、オールスター選出18回、1試合81点など、数々の偉業を達成した。
某動画サイトには数多く彼のプレイがアップロードされており、自身のプレイの参考にしようと何度も見返しているが、凄まじい動きのためなかなか再現できないものがほとんどである。

そんなコービーでも、1997年のウェスタンカンファレンス準決勝で終盤にエアボールを連発し、多くの人間から批判されたそうだ。
引退前に彼は「当時は本当に惨めだったが、あの経験が僕の土台を作った。若いうちは、目の前にある苦しい状況が、後にどういった形で見返りとなるか分からないものだ。でも、それを自分のモチベーションとして使った結果が今の僕だ。だから、今ではいい思い出として振り返ることができる」と、語ったのをあるコラムで読んだ。

同じく、NBAのチームにサンアントニオ・スパーズというチームがある。
スパーズの練習施設の入り口には「岩とハンマー」のディスプレイが飾られているそうだ。
これは、ジェイコブ・リースというジャーナリストの
「何もかもうまくいかないとき、ある石切り職人が岩をハンマーで叩いていた時のことを思い返すものだ。彼が100回叩けども岩にヒビは入らなかった。それがどうだ、101回目の一撃が遂に岩を真っ二つにしてしまう。その時私は思うのだ、あれはそれまでの積み重ねがあったからこそ起こりえたことで、あの101回目の一撃だけが特別なものではなかったのだと。」
という引用文からコーチが作ったそうだ。

学校生活は様々なことで失敗してしまうことがあるだろう。
失敗したときこそ、どうするのか、今後にどう活かすのかを考えて欲しい。
そして毎日、自身の能力向上のためにやるべきことを考え、実行して欲しい。
それを続けていけば、いつか大きな岩を割ることができるのではないだろうか。