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2016年10月27日 (木)

【第449回】 親子交流授業から ~3つの間~加藤 道子 (家庭)

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 先月、2年生の金城大学幼児教育コースの「子どもの発達と保育」の授業で石川県内在住の親子と交流することができました。これは、石川県子育て支援財団が、数年前から取り組んでいる「親子交流授業」「赤ちゃん登校日」の一環です。
 生徒たちは普段授業で幼児の発達についての理論について学んでいます。そうした中生徒たちは、今回実際に乳児や幼児に触れ合うことができました。幼児たちの天真爛漫、天衣無縫、破顔一笑、純真無垢、時に奇想天外など・・・まさに多くの側面に、生徒たちが魅了され、生き生きと臨機応変に子どもたちに触れ合ったり、遊んだりする姿がとても印象に残りました。さらに、お母さん方とも積極的にコミュニケーションをとり、育児や日頃の生活について多くのことを教えていただくことができたようです。

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 近年、核家族化や地域の希薄化に伴い、いわゆる「地域で子育て」が困難になりつつある時代といわれている中、今回のような親子交流授業は、親子にとっては積極的に地域の児童や学生と触れ合うチャンスとなり、児童・生徒にとっては子育てを身近に感じるチャンスとなっているようです。このような取り組みが増えていくことで、多くの親御さんの子育ての手助けにもなっていくと思われます。総務省のデータによると、25歳から44歳の育児をしている女性の有業率を都道府県別に見てみると、石川県は全国で6位という数字になっています。今後さらに、様々な形での子育て支援が必要になってくるのではないでしょうか・・・・

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 ところで、幼児教育において幼児を取り巻く3つの「間」、『時間』、『空間』、『仲間』 (人的環境)をコーディネートし、豊かなものにしていくことがとても重要であるといわれます。今回の親子交流授業を通して、初めて出会う親子のために最善の時間、空間になるよう幼児教育コースの仲間たちが一丸となって取り組みました。参加した親子の皆さんにとって、そして幼児教育コースの生徒たちにとってもとても充実した時間になったのではないかと感じます。コーディネートに御協力いただいた石川県子育て支援財団の皆様、そして遊学館高校に足を運んでくださった親子の皆さんに心から感謝したいと思います。

 さて、遊学館高校の生徒の皆さんは、日々の高校生活において、またそれぞれの授業において、かけがえのない『3つの間』をコーディネートできていますか??今一度振り返ってみてください。それぞれの教科担当の先生と最高の時間を創っていますか?一回一回の授業を最高の『間』にしていけるよう力を合わせて見てください。自ずと、多くの学びや充実感が得られることでしょう!!!!!!!

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2016年10月20日 (木)

【第448回】 「言葉の重み」中村 裕行 (地歴・公民)

 先生ブログのすき間を埋める管理人の文章にお付き合いください。

 私の最近のお気に入り番組は「プレバト」(木曜夜7時~ MRO)で、中でも俳句のコーナーを面白く見ている。1枚の写真をテーマに出演者達が俳句を作るのだが、俳人の夏井いつき先生がそれらの句を毒舌混じりで批評し、添削するのである。五・七・五の限られた十七音の中に、季語を入れることはもちろん、擬人法や倒置法などの手法を用いることや音の響きなどにも配慮して、風景の描写や作者の思いを凝縮していく技は見事と言うほかない。

 近頃は思いつくままの文章をメールに並べたり、私もついていけない絵文字や省略語がとびかう中で、この俳句の世界は実に新鮮である。ふり返って、私達は1つの事を表現するのに、どれだけ吟味して言葉を使っているだろうか。教員という立場で言えば、適切な表現でわかりやすい授業ができているだろうか、悩んでいる生徒や試合で負けた生徒に適切な言葉をかけてきただろうかと自問自答する。教員にとって、言葉とはコミュニケーション手段以上の商売道具のようなものであり、言葉で商売をするのであれば、それだけ言葉を磨かなければいけないということにもなるだろう。倫理の授業に登場するカッシーラーという人物は、まさに「人間は言葉(象徴)を操る動物」と規定している。

 話は少しそれるが、赴任して3年目、持ち上がった初めての卒業生を送り出す年、俵万智さん(福井県の高校出身 創作活動の他、当時は高校の先生でもあった)の「サラダ記念日」という歌集が大ヒットした。日常の断片を型にこだわらない言い回しで表現し、若者達の共感を集めたように記憶しているが、これにあやかり、皆で卒業文集に記念の短歌を寄せることとした。私自身も作った(であろう)歌は覚えていないのだが、ある生徒が寄せた歌を今でも強烈に覚えている。

 “先生を 育ててやった 3年間 感謝しろよと 俺達言った”(Y子)
  ― う~ん、重たい! 今でも感謝しています。

(余談)ところで、この文章にこのタイトルは適切だったであろうか。「言葉の重み」とするか、「言葉の重さ」とするか、それとも「言葉のもつ重み」とするかで結構悩みました。 他にもっと適切なタイトルがあったかもしれません…。

2016年10月13日 (木)

【第447回】 『頑張る遊学人』を紹介(その1)尾谷  力 (地歴公民・商業)

 みなさん、こんにちは。今回は私の身近な所で頑張っている遊学人を二人、紹介したいと思います。

 一人目は私が担任しているK君。
 彼は文系クラスに在籍する三年生。引退するまでは、ある運動部のキャプテンとしても活躍していました。そんなK君。懇談会で「将来は生物関係の研究者になりたい」と相談してきました。いくら理科が得意といっても3年生の夏休みで文系から理系への変更は大きなリスクが伴うことを説明しました。それでもと、強く希望するのでダメだとは言えず、AO入試や推薦入試も併用し、ダメなら文系大学を滑り止めにするという条件で了解しました。そして最初のAO入試をむかえました。年明けの一般入試をにらんだ受験勉強と平行しながらの準備でしたが、見事合格を勝ち取りました。

 もう一人の生徒は、私が顧問を務める駅伝競走部で競歩に取り組むYさん。
 彼女は、先日閉幕した希望郷いわて国体の成年女子5000m競歩に出場しました。リオ・オリンピアンや昨年・一昨年の高校チャンピオンが大学生となって参加しているなど、成年の強豪選手が多数参加する、なかなか冷静には参加できない種目への挑戦です。このような中、スタートの200mはオリンピアンを押さえて先頭で通過。中盤以降苦戦しましたがよく粘り7位入賞を遂げました。

 「やればできる」とか、「精一杯挑戦することが大事」などと、偉そうに言っていた私ですが、結果を考える前の「挑戦」とか「精一杯取り組む」ことの大切さを改めて生徒達から教えてもうことになりました。

 この二人。決して簡単に成功したわけではありません。何度もブレそうになりながら、それでも諦めず頑張り抜くことができたから今回の成果に結びつけることができたのは間違いありません。また、これからも多くの壁が二人の前に立ちはだかると思います。しかし、この二人ならそれぞれの方法でその壁に立ち向かい、きっと乗り越えてくれると思います。

 そんな頑張る遊学人を全力で応援する遊学館高校。

 みなさんも、あらためて自分の夢や目標、生き方を考えてみてはどうでしょうか。紹介した二人の頑張りも、きっと自分の夢をかなえるという一心から始まったはずですから。

2810131私が担任するクラス。それぞれの進路目標実現にむけて頑張っています。

2810132_2希望郷いわて国体  成年(・・)女子5000m競歩  表彰式 (右から二番目が本校生徒Yさん)

2016年10月 6日 (木)

【第446回】 遊学館高校第85回定期演奏会を終えて大嶋 直樹 (芸術音楽)

去る9月23日、24日に金沢歌劇座にて第85回定期演奏会を開催させていただきました。
生徒公演も含め、合計3回の公演に本当にたくさんのお客様にご来場いただきました。

昭和6年に吹奏楽部の前身リードバンド部が創部され、間もなく開催された第一回の演奏会から回を重ね85年が経ったという事になります。おそらく県内の高校生の演奏会としては最も歴史のある行事だと思います。

この伝統ある演奏会を毎年吹奏楽部が演奏を担当させていただく事は、正直私にとっても部員にとっても大きな誇りを感じると同時に、失敗は許されないというプレッシャーもあります。構成面でも演奏や演技の質共に、最低レベルでも前年以上のものを、そして新しいアイディアを盛り込んでお客様に届けたいと準備を進めます。

性別問わず幅広い年齢層、そして吹奏楽に馴染みのある方々から初めてコンサートに来てくださるお客様全てに、会場までお越しいただき、約2時間のコンサートの時間が無駄ではなかったと感じてもらう事は簡単ではありません。

先日のコンサートでも今年のメンバーのテーマ『魅せる遊学』のスピリットが一人でも多くのお客様に届いていたら嬉しいです。

ステージに立って演奏演技するのは79名の部員と指揮者ですが、ステージの裏には舞台監督、音響スタッフ、照明スタッフ、大道具スタッフ、学校関係者、遊学館高校の先生方、卒部生、吹奏楽部保護者会の方々、合計100名以上のスタッフに支えていただきながらコンサートが行われています。

こうして本当にたくさんの方々から応援される部員たちは幸せだなと感じます。

第86回の演奏会に向けても、演奏技術の向上と遊学館カラーを最大限に表現する努力を惜しまず、部員と共に頑張っていきたいと思います。

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