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2015年8月27日 (木)

【第391回】 熱い夏の便り小坂 英洋 (情報)

 暑い夏が終わろうとしています。今年の夏は「暑い」夏であり、「熱い」夏でもありました。このブログを見ている皆さんも御存知の通り、遊学館高等学校硬式野球部の甲子園出場です。2回戦は見事な逆転勝利、3回戦は残念な結果でしたが、他校が0点に抑えられている中、2点をもぎ取った意味は大きかったのではないかと思います。
 さて、話は変わりますが、2年生は夏休みの宿題として、日本郵便主催の「手紙の書き方」(http://www.schoolpost.jp/)教材を利用した「暑中見舞い」の提出を行いました。
 最近はブログやラインなどで直感的なやりとりが可能なため、はがきに文章を書いて郵便物として出す、ということはほとんどないかもしれません。しかし、社会に出れば、手紙やはがきを出すことはよくあることだと思います。
 実際に私に届いたクラスの生徒からのはがきには、部活で大変だったこと、旅行へ行ったこと、ケガが治ったこと、もちろん、勉強を頑張ったことなど、テキストにならって形式張った文章を書いてある中にも、個々の夏休みの生活が伝わってきます。これは、書いたら瞬時に反映されるラインなどとはまた違った良さがあるのではないでしょうか。
 2年学年会の先生方も、2年生からの「熱い」便りに一喜一憂しながら、2学期の準備をしています。2年生のみんな、ありがとう。2学期もがんばろう!

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2015年8月18日 (火)

【第390回】 夏の余韻...刑部 純至 (国語)

毎年思うことですが、
      「夏は暑い。」
夏はどこにいっても暑くて、日焼けはするし、寝苦しいし、海水浴は楽しいけど、サメがいるし・・・。それならショッピングだとショッピングセンターへ行くと逆に寒くて体調を崩してしまったり。
もう夏という季節はいらないのでは?と思うところではありますが、
      「夏は熱い。」
変えるとちょっと魅力的な季節になります。私は「暑さ」は苦手ですが「熱さ」は大好き!

今年は、硬式野球部、男女卓球部、女子駅伝競走部が全国大会に出場。他の部活動も次は自分たちだと日々汗を流しています。また、特進クラスを始め、夏休みも学校で、自宅で、勉学に奮闘している生徒たちも多くいます。その中で私が見てきた生徒たちの奮闘をご紹介したいと思います。

2年生の特進クラスは夏合宿を山中温泉で行っていました。とても良い環境の中で決まった日程のもと取り組んでいました。私は夕食ごろを見計らい、どんな感じでやってるんだろうとブーンと車を走らせお邪魔させていただきました。
いつもと違う環境と自然の開放感なんかも混じって生徒たちはのびのびと取り組んでいるようにみえました。
「え?刑部先生なんでおるん?」とか(学校で言われたらなんか自信なくしちゃいますね)「こんにちは」を連呼したりとか(「返事は1回!」のごとくつっこみたくなりました)
なんと私の顔を見るだけで大笑いする子もいたりして・・・。素敵な子たちなのだけれど、本当に大丈夫かー?なんて思ったりもしたのですが、そこはさすがの特進クラス!メリハリがきくんですね~。勉強タイムになったとたんに、「先生バイバイ!」「先生ありがとうございました」といって奥の部屋へ向かっていきます。(今の今まで楽しく話してたのに・・・)外の窓から中をみるとさっきとは違った顔をする生徒たち。その表情は「真剣な大人小人」といった感じ。学校では見れない顔をみた気がしてとってもいい気持ちで帰ることができました。生徒の皆お疲れ様!これからまだまだ頑張っていくよ~!!引率・指導の先生方もお疲れ様でした。生徒を見つめる先生方の目をみて、ちょっとほっこりしました。

そして、引率で一緒に応援させてもらった硬式野球部の甲子園大会。
二回戦、熊本県代表 九州学院高等学校 三回戦、神奈川県代表 東海大相模高等学校

2試合とも様々な感情が沸き起こるものとなりました。
ただ一つの白球という勝利を掴もうと一生懸命プレーする選手たち。
少しでも力になろうと力の限り声を出すベンチの選手たち。
ベンチには入れなかったけれども、気持ちを一つに喉がどれだけ潰れても声を出し続けるスタンドの選手たち。
魂のこもった吹奏楽部の演奏。
それを後押しするかのように声を出す生徒たち。卒業生。保護者の皆さん。ファンの人たち。

掴んだときの喜び。掴まれたときの悔しさ・・・。

ちょっとだけ関わっている私でさえこんなたくさんの感情をもらえるとは。
やっぱりいいですね~。高校球児。
硬式野球部の皆さん、本当にお疲れ様。感動をありがとう。

   この日々を自信にして、

       3年生は次なる世界へ。

           1・2年生は新たなる道をつくるために。

ちょ~~~~っとだけ休息の後...おし!プレイボ~~~~ル!

2015年8月 6日 (木)

【第389回】 あがくK. R. (地歴・公民)

「あがく」とは、活路を見出そうと必死になって努力すること。
一般的には、かっこ悪い、みっともない、情けない・・・きっとマイナスなイメージを持つ人が多いかと思います。

「NHKのプロフェッショナル」この番組を視聴することが私の楽しみの一つです。料理人、ホテルのコンシェルジュ、羽田空港の清掃員…職種は多岐にわたり自分の知らない世界、変わった職業も知ることができます。
 その中でも、一番私が印象に残っているのは「俳優 渡辺 謙」です。55歳にしてブロードウェーへの挑戦です。数々の映画やドラマに出演してハリウッドデビューしているにも関わらず「俳優」を突きつめて、いまだあがいているのです。
 渡辺 謙さんが挑む「王様」の役は、かつてユリ・ブリンナーさんという俳優が演じ、伝説として語り継がれています。既に役の印象が定着してしまっている中の挑戦です。 稽古では同じシーンを何度もやり直し、そのたび新しくアレンジを施して役の心情を表す方法を模索し、「試しては捨てる」を繰り返す日々です。そんな苦しい中にいても俳優として毎日を迎えれる日々を渡辺 謙さんは大切にしています。
 部屋の壁には、受験生のように英語の和訳を書いた紙が貼られており、寝ても稽古の音楽やセリフが頭の中をまわっていたそうです。
 そんな中、本番初日を迎え見事、スタンディングオベーションで幕を閉じ、メディアでは「ユリ・ブリンナーさんの影を脱し愉快で威厳ある王様を自分のものにしている」と好評価を得ました。更には、アメリカ演劇界最高の栄誉とされるトミー賞の主演男優賞にノミネートされました。
 それでも、まだ自分は未完成と話す渡辺 謙さんはさらにあがき続けるのです。
 「あがく」という言葉への印象は変わりましたか?冒頭のマイナスなイメージから前向きで自分自身を成長させるプラスなイメージに変わりませんでしたか?
 皆さんは、何か突きつめて毎日考え、あがいているものはありますか?
 部活で勝利に向けてあがいたり、今出されている夏休みの課題にあがいているのかもしれません。もしくは、将来への夢を見つけるためにあがくということも。
 あがくということは、それだけ頑張っている証拠だと思います。
 遊学生のみんなも学校を卒業して、いつかは社会人となります。就職した最初は与えられてた課題・任務をただこなすだけになるかもしれません。でも、ただこなすだけではなくて与えられた以上の結果を出せるように考えて努めることも必要です。
 どんな仕事に対しても、プライドを持ってできる人こそがプロフェッショナルだと思います。私自身もまだまだ「未完成の人間」として常にあがいていきたいと思います。