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2012年4月 9日 (月)

Vol.13 始業式、新任式、そして入学式…春はスタートの季節!松田 淳 (地歴・公民)

毎年、始業式のあとに行なわれる新任式、その日の午後の入学式が楽しみです。
 教師生活27年、日々心がけていること。それは常に「初心を忘れない」。一日一日を新鮮に迎える。今日という一日にベストを尽くすこと。出勤初日のあの震えるような喜びを忘れない。記念すべき一時間目の授業の失敗を忘れない…。
 その意味では新任式での先生方の所信表明は日々の忙しさの中で忘れかけている“自分”を取り戻す好機なのです。
 今日の新任式。『この遊学館でこれから30年勤める。心から本気でみなさんと向き合う!』『生物学はかけがえのない命を学ぶ学問。それを伝えたい!』 『英語で挨拶を!英語で呼びかけるね!』などなど。新任の先生方の熱い思いが言葉の端々から伝わってくる。新鮮な感動とともに涙が出そうになります。私も 心の内面から「負けないぞ」という思いが高ぶってきます。心から頑張ろうと思う。
 エネルギーをもらったなと、新任式が終わったあと、力がみなぎっています(笑)。
 入学式での新入生諸君の横顔を見ていると「よくぞ、来てくれた。ありがとう!ようこそ!」という気持ちで心がいっぱいになる。春は別れの季節でもありス タートの季節でもある。春というひとつの季節の中で卒業式には寂しさを、新任式・入学式では喜びを味わう。春という季節は不思議な季節ですね。

 中高生のみなさん。時間とは貴重なもの。いろいろな友、いろいろな先生、いろいろな本との出会いを通じて、自分を見つめよう。自分とはどのような人間な のか、自分はどのような未来に向かって進もうと思うのか。その方向を探るために今がある。哲学者ソクラテスのいう『無知の知』を自覚したとき、その人の可 能性は無限に広がる。新しい先生、新しい生徒たちに心からエールを送りたい。

 心はひとつ、ともに頑張りましょう!