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2012年3月 1日 (木)

【第221回】 卒業Y. H. (数学)

 本日、第16回卒業証書授与式が行われます。
 教員として卒業式に参加するのは3回目になりますが、今年の卒業式は特別なものを感じます。それは、今年卒業する3年生は、私が教員になって初めて教えた生徒だからです。
 あれからもう3年が経ったと考えると、いろいろな想いが込み上げてきます。

 最初は不安ばかりで、自分が教えたいことを言葉や板書にすることができなくて悩んだり、質問に答えても「わからない」と返ってきたり、教員いう仕事の厳しさを日々感じていました。しかし、ここまで続けられたのは、周りの先生方のお力もありますが、一番は生徒が何気なく言う、「わかったよ、先生ありがとう」という言葉のおかげです。この言葉に、私は幾度となく助けられました。助けられてきたおかげで、今年度、担任をもつという新たな道に進むこともできました。数学だけ教えていたときでは考えられないような日々が続いています。生徒とぶつかることもありますが、とても幸せな毎日を過ごしています。

 

 卒業生のみなさん
 みなさんは今日、遊学館高校を卒業し、4月から新しい世界に足を踏み入れます。楽しみな気持ちもあると思いますが、不安な気持ちもたくさんあるのではないでしょうか。私も3年前の今頃は、不安な気持ちと戦っていました。けれど、ここまで進めたのは、私が1人ではなかったからです。みなさんも1人ではないのです。周りには家族、友達がいます。すぐには会えなくても、ずっと一緒なのです。そして、みなさんのことを応援しています。私も、一生懸命応援していきます。
 年を追うことに、新たに出会う生徒もいましたが、授業をもつことが減っていきましたね。けれど、あいさつしてくれたり、廊下で話をしたり、数学の質問をしてくれたり、とてもうれしかったです。教員1年目の生徒があなたたちで本当に良かったと思います。ありがとう!!
 これから先、みなさんが自分の夢に向かって進んでいけることを、祈っています。
 卒業おめでとう!!