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2011年11月10日 (木)

【第207回】 『未来の自分からありがとう』S. Y. (理科)

 10月末、1~3年生の特進クラスを対象とした進学講演会に東京からわざわざ中村一郎先生にお越しいただきました。そこでは、生徒たちもメモを必死にとるくらい非常に貴重なお話が聞けました。それは『大学受験10大(重大)原則』という、日頃から実践できる成績向上に役立つお話を簡潔にまとめたものでした。

 思わず、なるほどと頷けるものもあれば、耳にしたこともある内容も含まれており、やはり勉強方法はある程度共通部分があるのだと再び実感しました。

 中でも印象的だったのは、最初に言われた『素直さ』が大切だということでした。何事にも、まず言われたとおりにやってみるという実行力が必要不可欠であり、毎日顔を見ている先生より東京から来ていただいた先生のほうが生徒も素直に話が頭に入っていったような気がします。

 最後に一番印象的だったのは、10大原則の最後のお話の中で『40歳の自分にありがとうと言われる高校生活を送る』という言葉でした。中村先生は実体験も踏まえながら、『今、タイムマシンがあったら、浪人時代の自分に会いに行って、よく頑張ってくれた、ありがとう!と言いたい』とおっしゃっていました。その言葉に生徒同様、私自身も少し耳が痛くなりました。

― 過去に頑張った自分がいるから、現在の自分がいる ―

 この話を聞いた直後から生徒の様子に変化が現れました。勉強方法で悩んでいる生徒が多かったので、すっきりした顔で何かに向かって走り始めたようです。恐るべし、中村一郎パワー。ただし、継続できなければ結果はついてきません。これから先、我々に出来ることは、中村先生に作り出していただいたこの勢いをより大きく、長く続けられるように生徒の背中を後押しすることなのだと思います。

 ある人は大学受験をこう言いました。『たった3年間の我慢でその後の人生がほとんど決まってしまう。そんなにおいしい話は他にないだろう。』確かに・・・。

 最後に中村一郎先生、お忙しい中、本校に来ていただき本当にありがとうございました。そして、受験を迎える中学3年生、高校3年生の皆さん、あとわずかですが、頑張ってください。未来の自分からありがとうと言ってもらえるように。