2025年7月 3日 (木)

【第894回】「「性的同意」,とってる?」窪 泉 (保健体育)

皆さんは「性的同意」という言葉を聞いたことがありますか?
2,3年生で私の授業を受けた人はもちろん知っていますね。
「性的同意」とは,性的なスキンシップをとるときに相手に同意をとることです。

性的なスキンシップとは?
・手をつなぐ ・ハグをする ・キスをする ・性行為をする
これら全てに性的同意が必要になります。

「手をつないでいい?」「キスしてもいい?」
毎回必ず聞いてください。
たとえパートナーや夫婦間であっても,お互いの気持ちを確認する必要があります。

「え,めんどくさくない?」「ドラマでそんなことしてる人いないでしょ!」
と思う人もいると思います。

でも考えてみてください。
「うわ!今めっちゃ手汗かいてる!!」
「やば・・・昨日餃子食べたし口臭いかも・・・」
そんな状況もありますよね。
なので,毎回聞く必要があります。

性的同意には成立する条件があり,
・非強制性(NOと言える環境が整っている)
・対等性(地位や力関係に左右されない関係)
・非継続性(今日がNO→明日もNOではない)
そして大前提として,「NO=嫌いではない」ということです。

加えて大切なことは,聞かれた方が「明確に答える」ということ。

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日本人は「黙っているのが美徳」「はっきり言うのが恥ずかしい」と思いがちですが,
もし自分の思いを相手に伝えられないのであれば,
それはいい関係性とは言えないのかもしれません。

パートナーや友だちの体に勝手に触れていませんか?
あなたの体はあなただけの,誰かの体は誰かだけの大切な体です。

あなたの大切な人を傷つけたり我慢させたりしたくないですよね。
今日から「性的同意」,とってみてくださいね。

2025年6月26日 (木)

【第893回】「覚悟の差」K. R. (地歴・公民)

先日、JFA第12回全日本U18フットサル選手権大会北信越大会がありました。
予選リーグを1位で通過し、準決勝vs帝京長岡高校と対戦、4‐1で勝利し、1時間半後に決勝戦、相手はインターハイ富山県代表の富山第一高校との一戦となりました。

フットサル特有の1日に2試合という過酷なレギュレーション。
サッカーと比較すると、フットサルは体育館のエアコンがきいた環境下でフットボールがプレーできる分、外的な疲労感はないですが、高強度のダッシュが多く、肉体的疲労はサッカーの倍になります。

決勝戦前のミーティングで私が伝えたこと・・・
「勝ちたい、優勝したい、というのは相手も同じ」
「では、どうやって勝利を掴み取るか…、今から2つのことを実践してほしい」

「1つ目は、負ける言い訳を探さない、見つけない、
勝つ確率が0.1%でも上がるためにできることを準備すること」

「2つ目は、能力の差より最後は覚悟の差で勝負は決まる、
だから今のできることをチームでミーティングしてプレーしよう」

決勝戦。試合開始後、2点先制されるもリバウンドメンタリティーを忘れず、それぞれが責任を持ってピッチでプレーし、チームで戦い、最後は5対2の逆転勝ちで優勝することができました。

試合後。優勝した喜びはもちろんですが、それ以上に「覚悟」を表現した選手たちと一緒に戦えたことが本当に嬉しかったです。
7月31日からの全国大会では、遊学館高校サッカー部の「覚悟あるプレー」で勝ち進んでいきたいと思います。応援よろしくお願いします。

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2025年6月19日 (木)

【第892回】「本気」川邊 寛悟 (保健体育)

皆さんは、本気でものごとに取り組んだ経験がありますか。
本気で取り組む事の大変さや難しさ、本気で取り組む人の素晴らしさや美しさを見て何かを感じたことはありますか。
先日、遊学館高校サッカー部として石川県高校総体に出場しました。準々決勝の試合で延長戦でも決着がつかず、PK戦までもつれました。PK戦の際、試合に出ている選手たちの行動、立ち振る舞いや声かけ、ベンチのスタッフ陣の言葉、今までも本気というものを身近に感じていましたが、あの瞬間、応援団や保護者の想いも加わり、遊学館高校サッカー部に関わる全員の本気の想い、願いが一つになったように感じました。
僕自身、部活というものを経験したことがなく、この熱量の、本気の、スポーツを感じ、こんなに本気になれる高校サッカーは面白くて素晴らしい魅力のあるモノだなと感じました。元気や感動をもらったり、与えたり、本気になるきっかけを与えてくれるのがスポーツの魅力だと思います。僕自身もスポーツを始めたきっかけはスポーツ観戦で、そこから楽しさを感じ、今でも選手として魅力にハマっています。
スポーツだけでなく、何かを本気で頑張る人にはすごく人間的魅力を感じます。頑張っている人は応援したくなりますし、本気で頑張ったり、何かに夢中になることは、その後の人生にとって素晴らしい経験や糧になると思います。
高校生の間に自分の興味のあることや自分が好きと思えるようなことを見つけるのも良い機会だと思います。
本気で取り組んだり、夢中になってバカになったりすることは、充実した人生を送るきっかけになると思います。
それが自分にとって、人生の目標、息抜きなることや、それを本気の仕事として生きていくのも良いことかなと感じています。
みなさんも自分自身がなりたいこと、やりたいこと、愛することを本気で見つけて、本気で取り組んでみてください。

2025年6月12日 (木)

【第891回】「遊学の精神の涵養」K. Y. (国語)

「遊学の精神の涵養」って何ですか、と生徒からよく質問を受けます。確かに現代ではぴんとこない言葉かもしれません。
『遊学』の意味を調べると故郷を離れ、よその土地や国に行って勉学すること、と出てきます。
単純に何処かに旅行するにしても現地の言葉や文化を知識としてとらえて、旅行全体を有意義なものにするには準備が必要です。
『涵養』は無理のないようにだんだんに養い作ること、とあります。
高校三年間で地道に実直に世に出る準備をしていくということでしょうか。

話はとびますが3月に大谷翔平のプレーをライブで観る機会がありました。
彼の「マンダラチャート」は有名ですが、大谷翔平は将来の目標を幼少時より定めて、その目標達成のために、何をすべきかを何年もかけて『涵養』してきました。
そして現在、メジャリーグという舞台に『遊学』して大活躍をしています。

彼の例は顕著すぎるかもしれませんが、みなさんも目標を定めて、その目標達成のために、今何を頑張るべきか、いろいろと考えてみてください。

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将来の目標があるって愉しみ多き人生ですよね

『遊学の精神の涵養』は『可能性は無限大』という意味です。

2025年6月 5日 (木)

【第890回】「熱中症対策に“水だけ”は逆効果!? イオン不足が夏バテの正体だった」K. K.  (理科)

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「水をたくさん飲んでるのに、なんかだるい…」そんな夏バテ、
原因は“イオン不足”かもしれません。

暑い日に汗をかいて水を飲んでも体がだるい。
それは水分だけでなく「イオン(電解質)」が失われているからです。
ナトリウム、カリウム、カルシウムなどのイオンは、神経や筋肉の働き、
水分バランスに不可欠。
汗には水分と一緒にこれらのイオンも含まれているため、
水だけを飲み続けると体液が薄まり、体調不良を引き起こします。

これが「低ナトリウム血症」頭痛けいれん、最悪の場合は意識障害も起こります。

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ではどうすれば?
スポーツドリンク経口補水液には、ナトリウムやカリウム、
ブドウ糖などがバランスよく含まれ、
素早く体に吸収されるよう設計されています。
吸収を助けるのは「ナトリウム+糖」の組み合わせです。

もし手元にない場合は、以下のレシピで自作できます:
水500ml+砂糖大さじ1+塩小さじ1/4+レモン汁少々
冷やして飲めば、体にやさしいイオン補給ドリンクになります。

「水を飲んでるのに体調が悪い」と感じたら、次は“イオン”も意識してみてください。

現在1年生は「イオン」について学習しています。
このブログを読んでイオンに興味を持ってくれると幸いです。