2016年9月23日 (金)

【第444回】 山の不思議

 山歩きでのことを書こう思うが、途中の景色や高山植物の花が咲いていたという話ではない。不思議な体験をしたという話である。
 前任校にいたころ、夏休みに北アルプスの常念岳に上った時のことだ。久しぶりの山行で、一人で登山客に人気の表銀座を歩く計画を立てた。朝8時に、一の沢の登山口から登りはじめ、午後1時ころに常念小屋に到着、一休みして3時半から常念山頂に上ろうと小屋を出た。荷物もないことだし、頂上まで1時間もかからないだろう。ゴロゴロした石とハイマツのなだらかな斜面には、同じく山頂を目指す登山客も前を歩いているのが見える。だんだんと体力は落ちており、午後の登山は足にこたえてきており、前を行く登山客からどんどん引き離されていることに気が付いた。そうこうするうちに雲が出始め、山頂が見えるところまで来たときには、他の登山客はすでに下山するところだ。頂上までは自分の他には誰もいない、心細くなってきた。
 もう少しで頂上というところまでたどり着き、青息吐息で人の体くらいの岩石に手をかけた、ちょうどその時のことである。今から数万年前、銀河のはるか向こうで巨大な恒星の一つが、星の命を終えようとしていたと想像してほしい。すんなりと暗くなって衰えていく代わりに、大爆発とともにその終焉を迎えた。これが超新星爆発である。その星をなしていた物質は、ほとんどが原子のかけらとなって、超高速で宇宙に放り出された。そして今、一つのかけらが太陽系の第3惑星に届き、いき絶え絶えの中年登山客の脳髄を貫通した。彼の脳髄は何ら損傷を受けてはいない。ただし、一つの神経細胞のシナプスの小胞に影響を与えたらしい。シナプス小胞からアドレナリンが放出されて、目覚めたように彼は頭を持ち上げた。眼の前に、西に傾いた太陽の光線に照らされた、穂高連峰の雄大な景色が広がっていた。
 超新星の話は冗談ですが、山で色々な不思議な体験をしたという話は、古今たくさん本に書かれている。あたかも、ヒトがまだ野山を駆けていた時の感性が甦り、忘れていた昔を思い出すように。忙しい現代人は、遠い過去を思い出すために山に登るとも考えられる。
(一部、X染色体_男女を決めるもの_ ベインブリッジ,デイヴィッド著 を参考にした

2016年9月15日 (木)

【第443回】 SNS

 「SNS」とはソーシャル・ネットワーク・サービスのことです。簡単に言えば、フェイスブック・ツイッター・ラインなどのソーシャルメディアを構成する具体的なサービスのことです。
 高校生の多くが「SNS」を利用していることでしょう。私も便利なので利用しています。 ただ、「SNS」は常に危険と隣り合わせだと言うことを忘れないでください。Jリーガーやプロ野球選手、芸能人など「SNS」で人生が変わってしまった人は少なくありません。少しの書き込みや、写真の掲載で家族まで迷惑をかけてしまうことも・・・
 「自分は有名じゃないから大丈夫!」と思っていませんか?そんなことはありません。誰でも失敗する可能性がありますし、誰かに狙われていることもあります。後で後悔してからでは遅いので、しっかりした知識と使い方に気をつけましょう。
 今からすること!過去の情報を確認し、まずいなと思ったらすぐに削除しましょう。
 例えば、友達の写真やプライベートに関する書き込み、違法行為、ふしだらな画像、配慮に欠けた情報発信、人への誹謗中傷などはすぐに削除してください。また、友達の投稿にも自分のことが書かれている場合もあります。削除して欲しい内容は削除依頼しましょう。
 これから上手に「SNS」と付き合うには、送信する前に内容を確認しましょう。人は興奮した状態や落ち込んだときなど、感情が高ぶったときに失敗しがちです。後悔しない内容であるか、誤解をまねく内容でないかを確認しましょう。自分はそんな気持ちで書き込んだつもりでなくても、他人からみたら、自慢や妬みになってしまうこともあります。
 プライベートに関する書き込みや写真の掲載には気をつけてください。「SNS」は全世界に情報を発信します。プライベートを全世界の人に教えることになります。今が良くても大人になってから傷つくことも・・・
 後で後悔しないためにも、送信前に冷静になって確認しましょう。
 「SNS」は上手に付き合えば、無限の可能性をもっています。ただし、使い方を間違えると人生を台無しにする可能性もあります。そのことを常に頭に入れておいてください。
 ある講習会で聞いた言葉です。参考までに!

【マザーテレサの言葉】

・思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
・言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
・行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
・習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
・性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

・送信ボタンに気をつけなさい、それはいつか価値になるから。

2016年9月 8日 (木)

【第442回】 「イチローが嫌いだ」

 「イチローが嫌いだ」は、リオジャネイロオリンピック期間中、テレビで流れていたある企業のCMです。
 それに関するあるブログを引用してみたいと思います。

42歳という年齢ながら、未だ躍動感あふれるプレーを見せるイチロー選手。

日本のみならず、アメリカでも多くの人から愛され、尊敬を集めるイチロー選手を、公に「嫌いだ」と語る4人のアスリートが出演する動画が注目を集めています。

動画に登場するのは国際大会でも活躍する、競泳の一ノ瀬メイ選手、車イステニスの三木拓也選手、走り幅跳びの芦田創選手、そして棒高跳びの山本聖途選手の4人。

「イチローが嫌いだ。あの人を見ていると、限界という言葉が言い訳みたいに聞こえるから」一ノ瀬メイ選手

「イチローが嫌いだ。あの人を見ていると、自分にウソがつけなくなるから」三木拓也選手

「イチローが嫌いだ。あの人を見ていると、努力すら楽しまなきゃいけない気がするから」芦田創選手

「イチローが嫌いだ。あの人を見ていると、どんな逆風もチャンスに見えてくるから」山本聖途選手

素晴らしい結果を残し続けているにも関わらず、まだ上を目指し続けるイチロー選手を尊敬しているからこそ、あえて「嫌いだ」と語る4人の選手たち。

そして、動画はこう続きます。

でも、同じ人間のはずだ。

「イチロー選手にできるのだから、自分にできない理由はない」という強い意志を感じる言葉。

そして、それはそのまま私たち一般の人たちにも当てはまる言葉なのかもしれません。

「どんな状況やどんな環境、さらにはどんな年齢になったとしても上を目指し、努力し続けることでしか何かを成し遂げることはできない」

胸に突き刺さるトップアスリートからのメッセージです。

 僕のように平凡でたいした努力をしていない人間には悲しくなるくらい素敵な話です。
 でも遊学館には、イチローのように高い志を掲げて、努力している生徒がたくさんいます。
 イチローのようになれなくても、イチローのように努力することができるはずだと信じて頑張っている生徒がたくさんいます。
 そんな生徒を応援するのが僕ら遊学館教員の仕事です。

 頑張れ、遊学生!

2016年9月 1日 (木)

【第441回】 遊学講座ダンス 学園祭発表

 今年は体育館の工事のため、学園祭1日目は金沢歌劇座で行われます。そしてその1日目に、遊学講座『ダンス』の発表としてダンスを躍らせていただきます。テーマは“ホラー”です。夏休みを利用して、金沢市民芸術村や学校の校内で練習してきました。1年生14人、2年生2人で1年生が圧倒的に多く、8割以上が初心者ですが、生徒たちは一生懸命練習していました。
 生徒の懸命な姿、そして楽しみながらダンスする姿に心打たれました。難しい振り付けもありましたが、どうせ私にはできないと愚痴を言いながらダンスをした生徒は1人もおらず、生徒同士で教え合うという姿勢が見られ、本当にうれしかったです。
 本番では、金沢歌劇座のスタッフのお力、そして生徒や先生方のお力をお借りし、生徒に少しでもダンスが楽しいと言ってもらえるように尽力していきます。よろしくお願い致します!

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2016年8月25日 (木)

【第440回】 この夏,英語にチャレンジ

 毎日,暑い暑いと言っていますが,夜は秋の虫の声が聞こえてきています。8月も後半になりました。
 この夏休み中,道やお店で遊学館の生徒の皆さんに出会うことがありました。いつも元気にあいさつや,一緒に連れて歩いているうちの小学生にも,気さくに声をかけてくれて,皆さんの優しさがとてもうれしかったです。
  この間,学校からの帰り道に,外国人観光客の家族から道を聞かれました。日本語は,全く通じず,英語で,です。私は,英語がとても苦手なのですが,21世紀美術館に行きたいこと,バスに乗ったほうがいいか,もしバスに乗るならどこから乗ればいいのか等,相手の言っていることは,なんとか理解できました。ところが,答えるのがかなりたいへんで・・・結局,今いる場所から近かったので一緒に行きました。歩いている間もいろいろ話しをして,相手もかなりゆっくり話してくれて,言っていることは分かるのですが,返事は言いたいことの半分も言えませんでした。21世紀美術館に到着して,別れた後,学校が観光地の近くなので,今後もこのようなことがあるにちがいないし,道を説明できたらかっこいいよな〜と思って,しばらく英語からは遠ざかっていたのですが,ラジオの英会話を聞くことにしました。学生時代は,入試のためにいやいややって,受験が終わったら断捨離した英語でしたが,今は目標があるからか,ちょっとだけ楽しい。と同時に,いつも子供と一緒にイッテQの出川イングリッシュを笑いながら見ていましたが,実際に話しかけられて,出川さんは実はすごいんだ!!と思いました。英会話は度胸も大事なのかもしれません。ラジオの3日坊主はなんとかクリアしました。効果を過大に期待せずに,地味に続けていこうと思います。

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