2017年2月16日 (木)

【第465回】 < 偶然の重なり >

 先日、遊学講座閉講式が行われました。
 土曜日に行われる遊学講座で一年間お世話になった講師の先生方に、感謝の意を伝える式です。
  本年度の閉講式はいくつかの偶然が重なってとても素晴らしいものとなりました。

 まず、遊学講座が25周年を迎えたことです。25年間続けて講師をしてくださっている先生方に感謝状が贈られました。本当に多くの講師の先生方にお世話になることで、講座を続けられていることを実感しました。

 次に、第一体育館が建て替え工事中ということで、本年度は歌劇座で式がおこなわれたことです。アカペラやフラダンス、カポエイラの講座が成果披露をしてくれましたが、照明や音響も良く、よりいっそう素晴らしいステージとなりました。

 さらに、多くの卒業生が華を添えてくれたことです。
 これも本当に偶然ですが、映像会社で働いている卒業生が自分の技術力アップのために母校に関わる映像を制作させてほしいとの依頼が来て、遊学講座の講座風景を撮影しDVDに編集してもらいました。式で映像を流しましたが、短い期間の中で素晴らしい映像を制作してくれました。

 フラダンスを披露してくださった先生方の中にも卒業生が2人おり、素敵な踊りをみせてくださいました。(遊学講座にはフラダンスまである!!)

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 カポエイラの講師の先生も本校の卒業生であり、素晴らしい歌声、パーカッション、踊りを披露してくださいました。また彼は、カポエイラを全国に広める活動をしており、毎年ブラジルへ行って勉強をし続けているとのことでした。(なんとカポエイラの日本の本部は石川県だそうです!)

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 このように多くの卒業生が活躍している姿を見ることができて、在校生にとってもとてもいい刺激になったと思います。

 この卒業生の皆さんに一言ずつ生徒に言葉をかけていただきましたが、みなさん口をそろえて  「自分が好きで、夢中になれることを見つけてください。」とおっしゃっていました。

 その言葉を実践し、自分を磨いて、素晴らしい技術や演技を見せてくださった方々の言葉だけに、とても伝わるものがありました。

 「自分が好きなことを見つけること」そして「継続することの大切さ」を実感できた式になりました。

 私も音楽が好きで、高校生の時からバンドをやっています。今でも学園祭で教員バンドを組んでいます。妻からはまだやってんのとあきられていますが、やはり自分が夢中になれることであり、普段とは違う形で生徒と関わることができる素晴らしい時間です。そのようなものに出会えて幸せであると思います。

2902163本年度 学園祭 教員バンド  歌劇座にて

「自分がすきなことを見つけること」そして「継続することの大切さ」をあらためて実感できた式となりました。

 中学生の皆さんも、ぜひ遊学館に入学されて、さまざまな体験を通して、
「自分の夢中になれるもの」を一緒に見つけましょう!!

2017年2月13日 (月)

【第464回】 素晴らしかった舞台発表

 2月4日(土)「遊学講座閉講式」での成果披露において、アカペラ講座、フラダンス講座、カポエイラ講座の舞台発表があった。どの発表も素晴らしいものとなった。
 「遊学講座」とは、教養、資格取得、受験対策、スポーツ、芸術、実習などの講座から1つ選び、1年間通して(土曜日実施 全24回)受講する本校独自のプログラムである。
中には、校外の専門の講師の方が教えてくださる講座や、校外の施設を利用する講座があり、平日の授業とは全く異なるものである。
 今年度の閉講式は、本校体育館改築工事のため、金沢歌劇座で行われた。発表する生徒は、スポットライトを浴び、1300人もの生徒の前で、歌や演舞を披露することになった。私は人前で何かを披露するということは特に苦手としているが、生徒たちは実に堂々と、そして生き生きと発表しており、見ていても楽しかった。生徒たちは緊張しただろうが、歌劇座舞台での発表は気持ちよかったのではないかと思う。
 舞台という場所は人を変えるのかもしれないが、普段の学校とは違う遊学生の一面を見ることができ嬉しく思えた。

2017年2月 2日 (木)

【第463回】 Pound the Rock

昨年の話だが、NBAで私の敬愛するスーパースター、コービー・ブライアントが引退した。
コービーは1996-2016までロサンゼルス レイカーズに在籍し、
優勝5回、シーズンMVP 1回、ファイナルMVP 2回、得点王2回、オールスター選出18回、1試合81点など、数々の偉業を達成した。
某動画サイトには数多く彼のプレイがアップロードされており、自身のプレイの参考にしようと何度も見返しているが、凄まじい動きのためなかなか再現できないものがほとんどである。

そんなコービーでも、1997年のウェスタンカンファレンス準決勝で終盤にエアボールを連発し、多くの人間から批判されたそうだ。
引退前に彼は「当時は本当に惨めだったが、あの経験が僕の土台を作った。若いうちは、目の前にある苦しい状況が、後にどういった形で見返りとなるか分からないものだ。でも、それを自分のモチベーションとして使った結果が今の僕だ。だから、今ではいい思い出として振り返ることができる」と、語ったのをあるコラムで読んだ。

同じく、NBAのチームにサンアントニオ・スパーズというチームがある。
スパーズの練習施設の入り口には「岩とハンマー」のディスプレイが飾られているそうだ。
これは、ジェイコブ・リースというジャーナリストの
「何もかもうまくいかないとき、ある石切り職人が岩をハンマーで叩いていた時のことを思い返すものだ。彼が100回叩けども岩にヒビは入らなかった。それがどうだ、101回目の一撃が遂に岩を真っ二つにしてしまう。その時私は思うのだ、あれはそれまでの積み重ねがあったからこそ起こりえたことで、あの101回目の一撃だけが特別なものではなかったのだと。」
という引用文からコーチが作ったそうだ。

学校生活は様々なことで失敗してしまうことがあるだろう。
失敗したときこそ、どうするのか、今後にどう活かすのかを考えて欲しい。
そして毎日、自身の能力向上のためにやるべきことを考え、実行して欲しい。
それを続けていけば、いつか大きな岩を割ることができるのではないだろうか。

2017年1月26日 (木)

【第462回】 とりかへばや

 「君の名は。」という映画が昨年公開され、人気となった。この学校でも多くの生徒が鑑賞し、二学期はよく生徒の口からこの映画の話を耳にした。小説を夢中になって読んでいる生徒もいた。「おもしろい?」と聞けば必ずどの生徒も「おもしろかった!良かった!」と返ってきたものである。
 よく知らないけれども、どうやら作ったスタッフもすごい人たちのようで(すみません)、しかも、映画の舞台となったとされる場所を訪れる“聖地巡礼”という言葉も、流行語大賞にランクインした。世界でも順次公開され、好評を得ているようだ。
 ただ、こんなに有名な映画なのに、実は見ていない。「おもしろい」と言われ連日話題になっているのを知りつつ、興味は湧くのだがなぜか食指が動かなかったのだ。
 アニメにしては確かにきれいな映像だ。だが、主人公は高校生。そんな若い登場人物に、おばさんが感情移入出来るのだろうか。私は高校で教えているのだから、今の高校生が興味ある物を見てみるのが良いとは思う。だけれど、男女が入れ替わるというテーマはン十年前にすでに映画化されていて、その映画の存在を知っている人間が見たら、それは色あせて見えてしまうのではないだろうか。かといって「見ない」という判断をしてしまうのももったいない気がするし・・・と、うだうだ考えて今に至っている次第である。
 そんなある日、その人気の理由に迫る番組を目にする機会があった。そこには、マーケティング戦略が今の時代にピタリとはまったり、作品自体がよく作り込んであったりと、なるほどと思える内容があった。そしてさらに番組では、ある説を立てていた。映画のモチーフが日本の古典文学によるもので、例えば夢の中で男女が出会う設定は、小野小町の「思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを(=思いながら寝たからだろうか、あの人に会えたのは。夢と知っていたならば目覚めなかったのに。)」の和歌にあり、男女が入れ替わるというのは、平安時代の「とりかへばや物語」にすでにある、と。
 ここまで見てやっと、私がもやもやと心に抱えていたものがなんなのかがはっきりした。それは、設定が日本人に長く存在し続ける内的なテーマの一つであるということ。だから、多くの日本人を惹きつけるのだろう。私が「見ない」という判断を捨てきれなかったのもこれだったのだ。のちに、監督は海外の映画祭で欧米の記者から設定の質問をされ、逆に男女の入れ替わりものの話の存在を聞いているが、欧米には「ない」とのことで、どうやら日本独特のものらしい。
 しかし国語を教えているくせに、「君の名は。」が男女入れ替わりの物語と聞いて、「とりかへばや物語」を思い出せなかったのは失策である。悔しい。これを書いているうちに「君の名は。」が無性に見たくなってきた。そこで金沢の映画館情報を調べてみた。すごい!まだやっている。次の週末こそ見に行くとしよう。

2017年1月19日 (木)

【第461回】 基礎は応用の応用

この文章は、センター試験の直後に出ることが予定されている。でも、これを書いているのは、センター試験の前なので、結果がどのように出るのか、まったくわからない。
難しい問題であれば、点数が取れず、大変だし、易しい問題であれば、平均点が上がり、それはそれで大変である。
今はただ、受験生の健闘を祈ろうと思う。

ところで、センター試験は、(少なくとも数学に関していえば)基礎的な問題がほとんどである。
基礎がちゃんとできていれば、その問題は解ける。
時間の制約があるので、100点が取れるかと言えば、それは無理かもしれないが、教科書と問題集による練習を積み上げれば、必ず解ける。

だから、いうのだ:「基礎は大事」

でも、それがなかなかできない。
「基礎」はつまらないからだ。
なぜつまらないのかといえば、それは目的がわからないからだ。
だから、目的がわかれば、つまらなくても、やるかもしれない。

以前、ある本を読んでいたら
「基礎は応用の応用」
という言葉に出会った。言い得て妙である。

応用問題が解けないなら、それは基礎ができていないからだ。
できていないなら、基礎練習をしなければならない。
だから、「基礎は応用の応用」なのだ。

とはいえ、理由がわかっても、基礎練習はつらい。
やらないといけないとわかっても、なかなか一人ではできない。
きっと、学校で先生に強制的にやらされないと、やれないものなんだろう。

そんなわけで、僕は今日も「基礎練習プリント」を作るのである。

センター試験の結果はどうだっただろう。うまくいっていることを祈っています。

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